上 下
14 / 62
エドナ診療所

エナ3*(前半のみ)

しおりを挟む

 何だか夢を見ているみたいだ。こんな行為を自分がしているなんて信じられない。

ティムが背後から、僕のお尻と太ももの間にびっくりするほど硬くて巨大なモノを差し込んで来た。香油塗れのそれが、ズチャッズチャッっと音を立て抜き差しされる。硬く巨大なモノは、後ろから僕の根元を押して突き上げて来て・・・さっきイッたばっかりなのに、また僕のモノも勃ち上がる。

ティムの息づかいが荒くなり、腰の動きも速くなって・・何かもう本当にSEXしてるみたい。

ティムは、すでにいっぱいいっぱいな僕をさらに責め立てる。

「あっ、いや、そんな全部されたらおかしくなっちゃうよ・・ん、ん、あぁん、イク、イッちゃ・・あっ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」

頸や背中を甘噛みされ、乳首を摘まれ、前まで扱かれた僕は、感じすぎて半狂乱になりながら再度吐精した。

「うっ、あぁ、エナ、エナ、好き、好きだ、愛して、る・・・あぁっ!!!」

その後すぐにティムも限界に達し、僕が吐き出した精の上に吐精する。

僕は二人の精が混じり合う様を見ながら・・・意識が飛んだ。


 目が覚めると、見惚れるくらいの美丈夫が僕を見つめていた。

一瞬、何がなんだか分からなかった僕だけど、さっきまでの行為を思い出し、一気に顔が赤くなる。体も服もベッドも綺麗になっているから、ティムが洗浄魔法をかけてくれたんだろう。

「大丈夫?ごめん。やり過ぎだよな。正直、エナが可愛すぎて止まれなかった。余裕なくがっついて本当にごめん。」

そんな状態なのに、約束を守って最後まではしなかったティムには感謝しかないのに、謝られて戸惑ってしまう。

「えっと・・僕は無理な事はされてないよ?本当に僕が嫌だったり、無理だったりする事をティムは絶対にしないでしょ?だから僕は安心して身を任せたんだ。
て言うかこっちこそごめんなさい。僕も一応男・・だし?最後までしないのは辛いんだろうなって思うから・・・っ?!えっ??!」

いきなりティムに抱きしめられて、またもや僕の鼓動が速くなる。

「はぁ・・・エナは本当にオレの理想だわ。そんなに相手の気持ちまで考えてくれるヤツなんて、ドラゴンにはいないよ?エナは優しいなぁ。最高の番だよ。オレはエナに会えた事に一生感謝する。」

「そ、そんなっ?買い被り過ぎじゃない??僕からしたら、王子様の相手が僕なんかでいいのか不安なのに。」

「それは全く心配しないでいいよ。それより『僕なんか』とか言わないで?オレの番を貶めるような言葉は、本人からでも受け付けないよ?」

「あっ、うん・・・ごめん。」

「ふふっ、エナは素直で優しくてオレの自慢の最高の番なんだから。
で?不安に思ってるって事は、ちょっとはオレと付き合う気になってくれたって事かな?」

核心に触れられて、ドキッとする。

「えっと・・本当にティムがそう思ってくれてるなら・・・」

「いい加減にしないと怒るよ?オレは最初からエナしかいないと思ってるし言ってるよね。
けど、オレがエナの事が好きで付き合うって思ってたら、エナもそれで良いって事?それは流されてるんじゃなくて自分の意思だよね?
じゃあ、少しはオレの事を好きになってくれた?」

「うん・・僕、好きな人としかあんな事絶対に出来ないって、今日気付いたんだ。だから・・・ティムと出来るって事は、す、好きなんだと思・・うわっ?!」

ティムに思いっきり抱きしめられて、顔中にキスされる。

「今からオレとエナは恋人同士だよ?」

うわ~?!改めて言われるとすごく恥ずかしいんだけどっ?!

「ねぇエナ?恋人になってから確認するのも何だけど、オレがドラゴンだってのは分かってるよね?ドラゴンの姿に戻っても嫌わないでいてくれる?エナが怖いって言うのなら、一生人型でいてもオレは構わないんだけど・・・」

「僕、子どもの頃はドラゴンに憧れてたんだ。ドラゴンに乗って旅をする少年の物語が大好きだったから。きっと大丈夫だと思う。今度ティムのドラゴンの姿も見せてくれる?」

「ふふっ、じゃあ今度エナを乗せてあげるよ。嬉しいなぁ、エナがドラゴンに憧れてたなんて。」

 こうして僕はティムと付き合うようになったんだ。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】山狼族の長はツンデレ黒猫を掌中に収める

ルコ
BL
 俺の名前はアスミ。黒猫で漆黒の翼を持つ精霊、ミイと契約している二十歳の上位魔族だ。 いつも通り山に入った休日の朝、俺の頭の中に突然前世の記憶が蘇った。前世での俺の名前は五十嵐 明日望(いがらし あすみ)。二十歳までの記憶しかないが、その歳で死んだ記憶もない。だから本当に前世かどうかも分からない・・・・・・   何がどうなってんの?? これって異世界転生ってヤツでいいの?!! で、更に思い出したんだがこの世界って、俺が作家のASURA先生から引き継いで書いていた小説の世界じゃね??!  昔、山の奥深くで群れを成して暮らしていたという、狼の契約精霊を持つ上位魔族が率いる部族、通称「山狼族(さんろうぞく)」。前世の俺は、気になっていた歳上の男性、ケンショーさんをその長に設定した小説を書いていた。 で、この世界の俺は、今では絶滅したかもと言われる山狼族を探しているわけで・・・  これは、前世では恋なのかいまいち自覚していなかった俺が、この世界でケンショーさんにガッツリ捕まり溺愛される物語。 ーーーーーーーーー ☆ 自作「異世界でも腹黒王子ちゃんは完璧魔王に溺愛される」から続く異世界と同じ世界ですが、この作品だけでもお読みいただけるようになっています。 ☆最初の章「前世の記憶」は、これまでの物語の説明が多いです。お読みいただいた事のある方は流し読みしてください。 ☆R18回には*をつけます。 ☆契約精霊が憑依した翼の生えた獣人の姿でのR-18がある予定です。 ☆設定等、ゆるゆるです。寛大な心でお読みいただけると助かります。 ☆そこまで長くはならない予定です。

雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される

Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木) 読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!! 黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。 死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。 闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。 そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。 BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)… 連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。 拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。 Noah

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

僕と愛しい獣人と、やさしい世界の物語

日村透
BL
ゲーム世界を現実のように遊ぶことが一般的になった時代、 僕はとある事情から配信停止中のゲームを調査することになった。 その世界の住民はすべて、獣の耳と尾を持つ獣人。 しかし依頼してきたこの担当者、なんか信用ならないな…… と思いつつ、多くの異変が発生中の世界にダイブ。 小型の兎族レンとして活動するうちに、なんと狼族の男に惚れられてしまい、 しかも自分まで好きになってしまってどうしたらいいんだ。 思い悩む僕だったが、現実世界に戻った時、指には彼からもらった誓いの指輪が輝いていた。

【完結】白い塔の、小さな世界。〜監禁から自由になったら、溺愛されるなんて聞いてません〜

N2O
BL
溺愛が止まらない騎士団長(虎獣人)×浄化ができる黒髪少年(人間) ハーレム要素あります。 苦手な方はご注意ください。 ※タイトルの ◎ は視点が変わります ※ヒト→獣人、人→人間、で表記してます ※ご都合主義です、あしからず

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

処理中です...