上 下
19 / 21
番外編 イツキは勉強熱心

メイ 1*

しおりを挟む

 イツキと付き合うようになって一年が経った。今日はその記念日だ。信じられないほど都合よく、父さんがまた出張になり、母さんも飲みに行った。

これは、デートから帰って来たらもちろんヤルよね?今日は記念日だし俺からのもう一つのプレゼントにって思って、行く前に中を洗ってちょっとだけ解しておいたんだ。だって生でなんか、一年前の今日と、お互いの誕生日にしかヤッてないからな。

一瞬イツキに引かれるかなって思ったけど、いや、あいつは絶対に喜ぶ。だって、イツキはいつだって生でヤリたそうだから。けど、この準備が大変だし、後の処理もアレだし・・・って理由で普段は俺が拒否してるんだ。後、わけが分からなくなるほど気持ち良くなるから怖い、ってのもある。

そして準備万端でデートに行き、おしゃれな欧風料理の店でフルコースなんか食べちゃって。プレゼント交換をしたら、お互いに似たようなキーホルダーを選んでいた事に喜んで・・・そんな、なかなかいい雰囲気のデートを終えて、俺たちは二人で誰もいない家に帰って来たんだ。

 早速もらったキーホルダーに付けた鍵で玄関の扉を開け、閉めた瞬間、イツキに喰らいつくようなキスをされる。

まだ明かりも付けてないっちゅーの!

暗闇でのキスは案外良かったけども。

俺がすでに中を洗ってちょっと解してある事を告げると、イツキはめちゃくちゃ喜んで、俺を抱きかかえたまま階段を登って行ったんだが・・・イツキのチンコがすでにバキバキです!俺の尻に当たってます!

そして部屋に着き、電気を付けてベッドに俺を降ろしたイツキは、すぐにズボンとパンツを脱ぎ、臨戦態勢のバッキバキチンコで俺の唇をなぞったんだ。


 実は俺、あーちゃんから送りつけられて強制的に?読まされたBLにハマっててさ。あーちゃんのセレクトがいいからか、BLってジャンルだけど、本気で小説や漫画としても面白い物語が多かったんだよね。だから結構真剣に読んでたんだ。

そしたら、やっぱりBLだから男同士の絡みがあるじゃん?その中で何故か、受けがイラマをさせられるシーンに一番興奮してしまったんだ。本気で無理矢理とかは嫌なんだけど、攻めが愛情を持ってプレイの一貫として口を犯すのがツボった。言葉責めも同時にだとなお良し。

何でだろう?俺、ゲイってわけじゃないから特別チンコが好きなわけじゃないのに。そのBLを読んで、イツキに口、いや、喉の奥まで犯されたいなって思ってしまったんだ。

う~ん、多分だけど、最初は喉イキって概念を知って興味を持った。俺、幼稚園から小学生の間はスイミングに通ってて、その時に、息が苦しいのを我慢するってちょっと気持ちいいって思ってたんだよね。子どもながらに。
だから、もしかしたらイラマって苦しいけど気持ちいいのかも?って。

後、イツキとヤッてから自分のMっ気に気付いた俺には、言いたくないけどむちゃくちゃに犯されたい願望も多少はあったから。バックも好きなんだよね。あの犯されてる感に興奮する。実際には後で体が辛いから毎回激しいのは無理なんだけど。

だから代わりにってわけじゃないけど、イラマされてみたいって思ってたんだ。


 そしたら・・・バキバキのチンコで唇をなぞられて、その後、イラマと言うには優しめだけど、ガッツリ喉の奥まで突っ込まれて・・・俺はBLで読んだ通りに喉を締めてみたら、苦しくて堪らないのに何だか気持ち良くなって・・・

めちゃくちゃ興奮してしまった。

喉の粘膜を擦られ、えずく一歩手前まで蹂躙される快感。俺の頭を押さえ付け、腰を振るイツキの姿にも来るものがあった。更にイツキのヤンデレっぽい言葉にも煽られて・・・流石に喉イキまでは出来なかったけど、俺はあきらかに欲情してしまった。

だから、喉の奥に出された精液を飲み込んで、イラマから解放された後、いつも通りに俺を気遣うイツキに向かって、思わず本音を漏らしてしまったんだ。

「ふうっ・・・苦しかったけど、き、気持ち良かった・・・」


 目を見開いて一瞬固まったイツキは、すぐにニヤリと笑って言った。

「そうか。やっぱりメイは優しいだけじゃ満足出来ないんだね。いいよ~メイの欲望は全部オレが満たしてあげる。他にもされたい事とかあったら遠慮なく言ってね?
それに中も洗って解してくれてるんでしょ?嬉しいなぁ~お望み通り生チンコでグズグズに蕩けさせてあげる」

イツキは、さっき散々チンコを突っ込んで吐精した俺の口に躊躇わずにキスをし、そのままベッドにまた俺を押し倒した。

「さっきはメイの口に夢中になっちゃって、可愛い乳首やチンコを弄れなかったからね。メイも不満だったでしょ?」

そう言って、両乳首をキュッと摘まれた。そのままクリクリと根元を扱かれると一瞬で硬く尖ってしまう。

「んあっ!あぁぁぁぁぁぁ!!」

「ん~ほんとに可愛い。オレが育てた敏感エロ乳首最高。こうやって先っぽを爪で擦られるの好きだよね~後、ピンピンに尖ってからグリグリと指で押し潰されるのも」

言った通りに乳首を責められ、俺はすぐにイキたくなってしまった。そう、この一年で俺の乳首は立派な性感帯になっていた。

「あっ、あぁぁん・・・イツキ、出したいよぉ・・・」

「このまま乳首だけでイカせてみたいけど、せっかく中を洗って解してくれてるんだから、挿れてあげるよ。尻穴も舐めてトロトロにしたいところだけど、メイが我慢出来なさそうだからまた今度ね」

素早くローションを手のひらに出し、少し温めてから俺の尻穴に塗り込むイツキ。そのまま一本挿入された指が、ローションを中まで塗り込むような動きをしている。すぐに二本目が添えられ、内壁を撫でるかのようにバラバラに動くと、一本の指がしこりに触れた。

「ひゃんっ!!」

「これならもうちょっと解せばチンコが入りそうだから我慢してね」

すでに三本の指を咥え込んでいる俺の尻穴。その中ではずっとしこりを押している指と、内壁を広げるように動く指がローションに塗れてグチャグチャと卑猥な湿った音を立てている。

我慢出来なくなった俺は、ついにイツキに懇願してしまった。

「も、もういいから挿れて・・・」



 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄に異議を唱えたら、王子殿下を抱くことになった件

雲丹はち
BL
双子の姉の替え玉として婚約者である王子殿下と1年間付き合ってきたエリック。 念願の婚約破棄を言い渡され、ようやっと自由を謳歌できると思っていたら、実は王子が叔父に体を狙われていることを知り……!?

俺は完璧な君の唯一の欠点

白兪
BL
進藤海斗は完璧だ。端正な顔立ち、優秀な頭脳、抜群の運動神経。皆から好かれ、敬わられている彼は性格も真っ直ぐだ。 そんな彼にも、唯一の欠点がある。 それは、平凡な俺に依存している事。 平凡な受けがスパダリ攻めに囲われて逃げられなくなっちゃうお話です。

英雄の息子が俺のこと孕ませようとしてくる!

戸沖たま
BL
王国騎士になるべく王都の士官学校に通うようなってから早5年のシュリは最近、同期のアスラルととんでもない約束をしてしまった。 それというのも、 「俺の中、出していいからっ!!でも、今すぐは無理だから!!ちゃんと調べてからやろうっ??!!!」 「本当にいいんだな」 「…は、はい……」 ………お尻にアスラルのものを入れていいという約束だった。 いつも無口で滅多なことでは動かない表情筋、そしてコミュニケーション能力が皆無なのに実力だけが周囲から飛び抜けているせいで周りからはカラクリ人間だとか鉄の男だとか呼ばれて遠巻きにされ、友達ももはや同室の自分しかいないアスラルに哀れみの感情から世話を焼いていたシュリだったが、ある日アスラルの悩みに少し手を貸すつもりで手助けしたら、あらぬ方向へ勘違いされてしまいアナル拡張の地獄のような日々が始まって……!!? 愛重めの執着攻め×お人好し丸め込まれ受け ※題名がアレなんですが男性妊娠表現はありません。予告なくタグを増やす場合があります。地雷な方はよくよくご確認下さい。

婚約破棄してくれてありがとう、王子様

霧乃ふー  短編
BL
「ジュエル・ノルデンソン!貴様とは婚約破棄させてもらう!!」 そう、僕の婚約者の第一王子のアンジェ様はパーティー最中に宣言した。 勝ち誇った顔の男爵令嬢を隣につれて。 僕は喜んでいることを隠しつつ婚約破棄を受け入れ平民になり、ギルドで受付係をしながら毎日を楽しく過ごしてた。 ある日、アンジェ様が僕の元に来て……

【完結】彼女のお父さんに開発されちゃった自分について

七咲陸
BL
自分には可愛くて美しい、可憐な恋人のレイチェルが居る。そのレイチェルの父である彼は自分を好きだと言う。自分も彼に惹かれてしまい…… ■侯爵家当主で彼女の父×子爵家子息 □やまもおちもいみもありません。ただただひたすらに作者の趣味と性癖を詰め込んだだけの話です。 ■広い心でお読み下さい。終始ヤッてるだけです。 □R-18です。自己責任でお願いします。 ■ちゃんとハッピーエンドです。 □全6話

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

愛がないと子供ができない世界で、何故あなたと子供ができたんでしょうか?

飛鷹
BL
愛情がない夫婦(夫夫)の間には子供は授かれない世界で、政略結婚をしたマグとキラ。 学生の頃からマグを嫌う様子を見せるキラに、マグはこの政略結婚は長くは続かないと覚悟を決める。 いつも何故が睨んで、まともに会話をしようとしないキラを、マグは嫌いになれなくて……。 子供を授かれないまま3年が経つと離婚ができる。 大切な人がいるらしいキラは、きっと離婚を希望する。その時はちゃんと応じよう。例え、どんなに辛くても………。 両片思いの2人が幸せになるまでのお話。

当たって砕けていたら彼氏ができました

ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。 学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。 教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。 諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。 寺田絋 自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子 × 三倉莉緒 クールイケメン男子と思われているただの陰キャ そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。 お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。 お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。

処理中です...