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番外編 温泉旅行 ショウ×ルイ編

ルイ2*

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 そう言う僕も、久々にショウと二人っきりで一晩過ごす事にちょっと緊張している。

「あの二人大丈夫かなぁ?」

それを隠す様に僕はトワくんたちの心配を口にした。

「もうあいつらの事は放っておこう。ルイ、オレに集中して?」

そう言ってショウに抱きしめられ、噛み付くようにキスをされた。

「ん、んんん・・・」

そのまま押し倒されそうな勢いだったので、ショウをやんわりと押して一度唇を解放してもらう。

「ショウ、一緒にお風呂に入ろうよ?」

だって、今日は一日遊び倒したから汗もかいている。せめてシャワーは浴びたい。

「・・オレはこのままでもいいけど?」

そんなに早くヤリたいの?!って思ったけど口には出さず、ショウの手を引いて部屋に併設されている露天風呂へと向う。そして脱衣所でねだってみた。

「ショウ、脱がしてよ?で、お風呂で体を洗って欲しいなぁ・・・」

何か最近僕、ショウの扱い方が上達したんだよね。甘え方が分かったって言うか・・・

ショウは、周りがどうであれ自分の主張を曲げないタイプだ。そして決して俺様なわけじゃないのに、周りをそれに従わせるだけのカリスマ性がある。だから折れどころを知らない。

その点カグラはもっと柔軟だ。逆に柔軟過ぎてものすごく破天荒なんだけど。

今から思うと、あの僕とショウの関係が拗れまくってた時期もそうだったんだろう。ショウは反省をしていても、自分からどうやって折れたらいいか分からなかったんだ。

だから、僕が折れどころを作ってやればいい。ショウにとっても納得がいくように。今も僕の服をいそいそと脱がしてくれているショウ。何だか可愛いよね。

そして自分の服も脱いだショウは、僕を抱き上げて露天風呂へと連れて行く・・・えっと、ドアを開ければすぐ露天風呂なのに、抱っこする必要ある??風呂場の床は足が滑りやすいし、ちょっと怖いんだけど。思わずショウの首に手をまわしてギュッとしがみついてしまう。

そんな僕にチュッと軽いキスをしてから、洗い場のイスへと座り、シャワーの温度を確かめるショウ。僕はショウに横抱きされたままだ。

ちょうどいい温度になったシャワーを、仰向けにした僕の顔にかからないよう髪の毛にかけていく。手のひらで泡立てたシャンプーを髪に馴染ませ、頭皮を指先でトントンと跳ねるように洗われるとすごく気持ちが良かった。

「うわぁ・・気持ち良くて寝ちゃいそうだよ。」

「それは困るなぁ。オレ、かなり頑張ってるけど実は余裕ないから。」

・・うん、知ってる。だってすでに硬くなったショウの魔王様がお尻に当たってるし。あっ、僕、みんなには内緒だけど、ショウと僕が主役の異世界小説を書いてて、そこでショウは次期魔王様なんだ。だからショウのモノの事を密かに魔王様って呼んでる・・だってサイズがっ!魔王サイズとしかいいようがないからっ!!

 そこからショウは素早く、でも丁寧に僕の髪を洗って泡を流し、僕を膝から下ろしてイスに座らせた。そして自分の髪もさっと洗い、ボディソープを手につけ僕の体を弄ってくる。

僕を見つめながら首筋や耳の周りをそっと撫で、泡を落とした濡れた指先を耳にねじ込む。ぞわぞわとした何かが僕の体を駆け巡り、思わずのけぞってしまう。

不可抗力で胸を突き出すような格好になってしまった。

ショウはそんな僕の乳首の周りだけを、ゆっくりとマッサージするようにボディソープを塗りたくる。

僕はもどかしくなってしまい、ショウに懇願する。

「あぁっ!お願いショウ。乳首も触って・・・」

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