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温泉旅行

姫2*

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 そこからのリューセーは素早かった。

俺を抱きかかえたまま湯船から上がり、脱衣所でバスタオルに俺を包み込む。わしゃわしゃと髪の毛と全身を拭かれ、リューセーも自分で自分を手早く拭いて行く。
そしてまた俺を抱きかかえて部屋に戻り、すでに敷かれてある布団の上にそっと寝かされた。

そこで再度深く口付けられ、どんどんキスが深くなって行き・・・あぁ、すでにヤバい。早くも体の力がカクンと抜ける。

「ん、んんっ、んふぅっ・・・」

唇が少し離れた瞬間に漏れる声。

容赦なく責めてくるリューセー。

余裕なんて全くない。

一瞬の隙に何とかリューセーの唇から逃れた俺は、必死に訴えた。

「で、電気、電気消して!明るすぎる!」

「えぇ?別にいいじゃん。」

「ヤダヤダ、せめて部屋の主電源は消せ!床の間とそっちのイスとテーブルがあるとこの電気がついてれば充分だろ?!」

こんな蛍光灯の真下で、あんな場所やこんな場所まで見られるのは無理だ。羞恥で死ぬ。

しぶしぶ部屋の電気を消すリューセー。

「ほら!こっちの方が雰囲気あっていいよねっ?!」

「雰囲気より、姫が感じてる顔とかちゃんと見える方が大事なのに・・・」

もうやめて?!マジで恥ずか死ぬ。

「・・姫のお願いを聞いてあげたんだから、後でオレのお願いも聞いてね?」

あっ、何か嫌な予感・・・けど、そんな事を考える余裕はすぐになくなった。

 リューセーが再度キスをしながら俺の体を撫でまわしていく。背骨を指でツーっとなぞられ思わず仰反ると、突き出した形になってしまった乳首をクニっと捏ねられた。

「んっ!んぐっ!!」

悲鳴はリューセーの口に飲み込まれてしまう。そのまま乳首を指で挟んでクニクニともてあそばれていると、次第に硬くコリコリにしこって来たのが分かる。

片方の乳首だけを弄りまくられたら、もう片方も触って欲しいと思ってしまうのは仕方がないよね?なのにリューセーはしつこく片方だけを弄ってるんだ。

唇が離れたので抗議しようとしたら、俺が言葉を発する間もなく、リューセーの唇にもう片方の乳首が吸い込まれた。

「ひっ?!ひゃぁんっ!!んん、あぁ、や、やめ・・んんんんっ!!!」

チュウチュウと音を立てて乳首を吸われ、くすぐったさに声を上げて身を捩る。そのまま舌先で穿るようにされ、逆の乳首は引っ張りながら根元をコリコリと刺激されたまま・・・

だんだんとくすぐったさが快感に変わり、俺はいつの間にか自然に腰を揺らしてしまっていた。

「姫はエロいなぁ・・キスしてちょっと乳首を触っただけなのに、もうこんなにここを硬くして。しかもオレの体を使ってオナニーしてるの?」

「ちがっ・・・あっ、あぁぁぁぁぁん!!!」

リューセーの手が俺のモノを握る。

「違わないでしょ?もう先がこんなに濡れてる・・・」

俺の先走りを指に塗し、クルクルと指先をまわすように先端を刺激され、俺は堪らず声を上げる。

「ひぁぁぁぁぁんっ!あぁ、リューセー、もっと・・・根元から扱いてぇ・・・・」

「あぁ、姫がエロ可愛い・・そのお願いは聞いてあげたいけど、イキすぎると疲れちゃうみたいだから、こっちを解しながらにしようね。」

そう言ったリューセーは、どこから取り出したのかローションを手に持っていた。

手のひらにローションを出してしばらくそのままにしているリューセー。
それをじっと見ていると、リューセーが答えた。

「こうして人肌に温めてるの。じゃないと姫が冷たいでしょ?」

「・・お前、何か手慣れてねぇ?」  

「実はね、今日の為にショウに弟子入りしたんだ。男の抱き方をガッツリ教えてもらったの。で、シュミレーションもバッチリ。イメトレも死ぬほどしたからね!」

そうドヤ顔で言われても・・そうか、それで最近連んでたんだ・・・って、学校でそんな話してたのっ?!

何と言うか、非常にいたたまれなくなったよ・・・

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