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ライバル登場??

龍星2

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 「オレはね、オレの話をちゃんと聞いてくれなくて、話の意味を理解してくれない子に興味ないの。そんな子とは恋人はもちろん友だちにもなりたくない。
桃山さんは全然オレの話を理解してくれないでしょ?理解してたら姫の所に文句言いに行ったりしないよね?
だから、オレは桃山さんに興味がないの。いい加減分かってくれないかな。」

イラッとした口調になるのは仕方がないと思う。だって正直、話したくないし、顔を見るのも嫌なんだから。

「えぇ~じゃあ、話を聞いたら好きになってくれる?」

・・もう、殴ってもいいかな・・・?

「オレの話を聞いた所で、オレの気持ちを理解してくれない子を好きになる事は絶対にない。
つまり、桃山さんの事を好きになる事は絶対にない。」

「酷~い!!これも市姫くんが貴志くんを洗脳してるせいなんだ!!!
もう一回市姫くんに洗脳するのを止めるように言って来るっ!!!」

だから!何でそうなるんだよ?!

オレは走り出そうとした桃山の手を、姫の所に行かせまいと、思わず引っ張ってしまった。

「きゃっ?!!」

桃山がすごい勢いでオレの方に倒れて来たので、無意識に支えてしまう。

「やだっ♡貴志くん、ミスズを抱きしめてくれるなんて、やっぱりミスズの事が好きなんじゃない♡
これはちゃんと市姫くんに言っておかないと、貴志くんが市姫くんに気があるなんて錯覚しちゃうもんね!!」

そう言って体育館を飛び出す桃山・・もう嫌だ・・・けどまた姫の所に行ったのか?!止めなきゃ!!!

オレも体育館を飛び出す。

「リュウセイ!部活始まるって!!どーすんだよっ?!」

「先輩たちに桃山の件って言っといて!!」

ユウヤにそう言ってすぐに桃山を追った。

幸いすぐに桃山は見つかったんだが・・美見会のメンバーに確保されながら、少し離れた場所にいる姫に向かって叫んでいた・・・

「ミスズはぁ~今さっき、貴志くんに抱きしめてられたんだからぁ~やっぱり貴志くんはミスズの事が好きなのっ!!
あんたなんかよりミスズの方が可愛いし、女の方がいいに決まっ・・うっ、モゴモゴ・・・」

・・うん、やっぱり殺してもいいかな・・・?

美見会のみなさん、もうちょっと早く口を塞いで欲しかった・・・って、これは言っちゃいけないな。確保してくれた事に感謝しなきゃ。けど、桃山に対する殺意が抑えられない・・・

大森がこっちに来て言う。

「あれは目に余りますね。ちょっと教育しますから、今日の部活は休ませましょう。
とりあえず私たちに任せていただけませんか?もしかしたらカグラ様が来てくださるかもしれませんし。そうなればあのお花畑な頭の中身を塗り替える事が出来るかと。」

「ああ。オレが何を言っても自分に都合のいい部分しか聞かないからね。頼むよ。少しでも話が通じるようになればありがたいんだが・・・」

「かしこまりました。では・・・」

そう言ってスッと消えた大森。どうなってるんだあれ?小学校の頃は普通の女子だったのに・・・って、そんな事より姫だ姫っ!!!

姫に駆け寄ると、さっきの面白がっていた時と違って顔が引きつってる??

「姫っ!違うからね?!姫の所に行こうとする桃山を止めたらよろけたから、咄嗟に支えただけだからっ!!!」

「お、おぅ・・・分かったから部活行けよ。遅れるぞ?俺はもう帰るから。」

そう言って小走りで去って行く姫を追いかける事も出来ず・・オレは仕方なく部活に戻った。



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