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第一章 異世界に来ちゃいました
第6話
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僕です。
異世界初の食事中です。
魚美味いです。塩味あればもっといいなぁ…
…もしかして
…出来ました。
炎や水を出す様なイメージで塩が出るかと試したら、なんと塩が出ました。魔法って万能ですか?
でもなんとなく、これを聞いたらネルがブチ切れそうな気がしたので気付かれない様にこっそり手の中に出しました。
魚ウマっ!
「ユーマ?私これでも神様だから。今魔力が動いたのわかってるのよ?何したのか正直に言ってみなさい?怒らないから」
…はい。バレてました。
「…これ」
「何それ?塩じゃない?何したのよ?」
「出るかなぁって思ったら出た」
「…ファッ!?イヤイヤイヤイヤ出ないから!普通絶対出ないからっ!
…あー普通じゃなかったわね。いいわ。諦めた。
…せっかくだから私にもちょうだい」
諦められたようです。良かった良かった。
「あぁ…塩味いいわぁ…引き立つわねぇ」
若干遠い目をしながら、しみじみと呟く姿が印象的だね。
こうして、二人して数匹の魚で空腹を満たすと、これからについて話す事にしたんだけど…
「だからさっきも言ったじゃない!わたしはそんな雑用はしないの!神様なのよ?か、み、さ、ま!」
「じゃあ、このままここで暮らす?ちょっと頼まれてくれたらいいだけじゃん」
ちょっと魔法を試す一環で、近くに飛んで来たフクロウっぽい鳥に「仲間になれ」って意思を込めた魔力の塊?みたいなのをぶつけるイメージで当ててみたら、その鳥も一瞬驚いた様な顔をしてから僕の肩に飛び移って来て、頬擦りして来たんだ。
どうやら、テイミングってやつみたい。すごく甘えてきて可愛い。さっき獲った魚の残りを上げたら嬉しそうに食べてくれて、ネコみたいにゴロゴロ喉を鳴らしたりしてさ。
でも、自分で餌獲ってくれないと食事の確保も大変だよなぁって、「魚獲れる?」って聞いたら多分当然でしょみたいな表情してから、さっと川の方に飛んで行って一瞬で魚を掴んで戻って来たんだよね。
もしかしたら、僕の言葉がわかるのかなって「もう1匹お願い」って言うと、またすぐ獲ってきたんだ。
どうやら僕の言葉が理解出来てるらしいです。
だから閃いたんだよね。この子にネルを掴んで貰って、森の上から周りを見て貰えば方向がわかるんじゃないかって。
「無茶なこと言わないでくれない?この子がもし途中で私を離しちゃったら大変な事になるの!
そんなさっきテイムしたばっかりの鳥なんて信用する方が無理だから!」
「酷いなぁ。見てごらんよ、めちゃくちゃ悲しそうな顔してんじゃん!大丈夫だって!」
フクロウっぽい鳥も、僕の言葉に合わせてうんうんって頷いてるし。
「えー…本当に大丈夫?急に落としたりしない?」
ネルの言葉に胸を反らす様な仕草をするフクロウっぽい鳥。
「仕方ないわねぇ…なんだか私が悪者みたいになるのもイヤだし…わかった!やりなさい!」
「ありがとう!ネル!さすが女神様だね!じゃあお願い、爪立てない様に持ってあげてね?」
鳥は大きく頷きながらふわっと飛び上がり、軽く一回りしてからネルを摘みあげて、上空へ飛び立っていく。
「行ってくるわねー!大人しく待ってるのよー!」
ネルもやる気になってくれたみたいだ。
あっという間に姿が見えなくなったので、2人?を待つ間に引き続き魔法を試してみる事にしたんだ。
「ユーマー!たーだーいーまー!」
って聞こえたと思ったら、フクロウっぽい鳥が真っ直ぐ僕に向かって飛んできて、ちょっと前の方からネルを投下。
ネルは両腕を広げて顔に向かって飛んできたから、思わずよけちゃった。
「ぶへぁ!」
フクロウっぽい鳥は、上手いこと減速して僕の肩に着地。すぐに頬擦りしてくるから、頭を撫でながら沢山褒めてあげたらめちゃくちゃ喜んでるみたいだ。
「ちょっ!なんで避けんのよ!酷いじゃない!そいつとの扱いの差に納得できないわ!」
「扱いもなんも、ネルがいきなり顔に飛びつこうとするから、咄嗟に避けちゃっただけだし。普通の正常な防御反応だからね?
まぁ、ちょっと悪かったかなぁとは思ってる。ごめん!ネル!で、ありがとう!」
「なあっ!?…ま、まぁいいわ。許してあげるわよ!」
なんか少し照れた様な表情してたけど、許して貰えた様なので、落下の衝撃でネルに付いた枯葉なんかを取ってあげたんだ。
「そうだ、ユーマ。その鳥に名前付けてあげなさい?上にいる時にも鳥、鳥って呼ぶの不便だったのよ」
「あーそうだね、ウッカリしてた。えーっと、そうだなぁ…鳥…空…風…羽…
うん、決めた!『風羽花(ふうか)』にするよ!いいかな?」
問いかけられると嬉しそうに喉を鳴らして頬擦りしてくる。気に入ってもらえたのかな?
「ふうかね。ふーちゃんって呼びやすくていいんじゃない?」
「そうだね!って、思いっきり女の子みたいな名前にしちゃったけど良かったのかな?」
「へっ?この子メスよ?…てっきり気付いてたのかと思ってたわ」
「え?そうなの?付けてから男の子だったらどうしようかと思ったから良かったー」
こうして僕達に、新しく仲間が増えました。
異世界初の食事中です。
魚美味いです。塩味あればもっといいなぁ…
…もしかして
…出来ました。
炎や水を出す様なイメージで塩が出るかと試したら、なんと塩が出ました。魔法って万能ですか?
でもなんとなく、これを聞いたらネルがブチ切れそうな気がしたので気付かれない様にこっそり手の中に出しました。
魚ウマっ!
「ユーマ?私これでも神様だから。今魔力が動いたのわかってるのよ?何したのか正直に言ってみなさい?怒らないから」
…はい。バレてました。
「…これ」
「何それ?塩じゃない?何したのよ?」
「出るかなぁって思ったら出た」
「…ファッ!?イヤイヤイヤイヤ出ないから!普通絶対出ないからっ!
…あー普通じゃなかったわね。いいわ。諦めた。
…せっかくだから私にもちょうだい」
諦められたようです。良かった良かった。
「あぁ…塩味いいわぁ…引き立つわねぇ」
若干遠い目をしながら、しみじみと呟く姿が印象的だね。
こうして、二人して数匹の魚で空腹を満たすと、これからについて話す事にしたんだけど…
「だからさっきも言ったじゃない!わたしはそんな雑用はしないの!神様なのよ?か、み、さ、ま!」
「じゃあ、このままここで暮らす?ちょっと頼まれてくれたらいいだけじゃん」
ちょっと魔法を試す一環で、近くに飛んで来たフクロウっぽい鳥に「仲間になれ」って意思を込めた魔力の塊?みたいなのをぶつけるイメージで当ててみたら、その鳥も一瞬驚いた様な顔をしてから僕の肩に飛び移って来て、頬擦りして来たんだ。
どうやら、テイミングってやつみたい。すごく甘えてきて可愛い。さっき獲った魚の残りを上げたら嬉しそうに食べてくれて、ネコみたいにゴロゴロ喉を鳴らしたりしてさ。
でも、自分で餌獲ってくれないと食事の確保も大変だよなぁって、「魚獲れる?」って聞いたら多分当然でしょみたいな表情してから、さっと川の方に飛んで行って一瞬で魚を掴んで戻って来たんだよね。
もしかしたら、僕の言葉がわかるのかなって「もう1匹お願い」って言うと、またすぐ獲ってきたんだ。
どうやら僕の言葉が理解出来てるらしいです。
だから閃いたんだよね。この子にネルを掴んで貰って、森の上から周りを見て貰えば方向がわかるんじゃないかって。
「無茶なこと言わないでくれない?この子がもし途中で私を離しちゃったら大変な事になるの!
そんなさっきテイムしたばっかりの鳥なんて信用する方が無理だから!」
「酷いなぁ。見てごらんよ、めちゃくちゃ悲しそうな顔してんじゃん!大丈夫だって!」
フクロウっぽい鳥も、僕の言葉に合わせてうんうんって頷いてるし。
「えー…本当に大丈夫?急に落としたりしない?」
ネルの言葉に胸を反らす様な仕草をするフクロウっぽい鳥。
「仕方ないわねぇ…なんだか私が悪者みたいになるのもイヤだし…わかった!やりなさい!」
「ありがとう!ネル!さすが女神様だね!じゃあお願い、爪立てない様に持ってあげてね?」
鳥は大きく頷きながらふわっと飛び上がり、軽く一回りしてからネルを摘みあげて、上空へ飛び立っていく。
「行ってくるわねー!大人しく待ってるのよー!」
ネルもやる気になってくれたみたいだ。
あっという間に姿が見えなくなったので、2人?を待つ間に引き続き魔法を試してみる事にしたんだ。
「ユーマー!たーだーいーまー!」
って聞こえたと思ったら、フクロウっぽい鳥が真っ直ぐ僕に向かって飛んできて、ちょっと前の方からネルを投下。
ネルは両腕を広げて顔に向かって飛んできたから、思わずよけちゃった。
「ぶへぁ!」
フクロウっぽい鳥は、上手いこと減速して僕の肩に着地。すぐに頬擦りしてくるから、頭を撫でながら沢山褒めてあげたらめちゃくちゃ喜んでるみたいだ。
「ちょっ!なんで避けんのよ!酷いじゃない!そいつとの扱いの差に納得できないわ!」
「扱いもなんも、ネルがいきなり顔に飛びつこうとするから、咄嗟に避けちゃっただけだし。普通の正常な防御反応だからね?
まぁ、ちょっと悪かったかなぁとは思ってる。ごめん!ネル!で、ありがとう!」
「なあっ!?…ま、まぁいいわ。許してあげるわよ!」
なんか少し照れた様な表情してたけど、許して貰えた様なので、落下の衝撃でネルに付いた枯葉なんかを取ってあげたんだ。
「そうだ、ユーマ。その鳥に名前付けてあげなさい?上にいる時にも鳥、鳥って呼ぶの不便だったのよ」
「あーそうだね、ウッカリしてた。えーっと、そうだなぁ…鳥…空…風…羽…
うん、決めた!『風羽花(ふうか)』にするよ!いいかな?」
問いかけられると嬉しそうに喉を鳴らして頬擦りしてくる。気に入ってもらえたのかな?
「ふうかね。ふーちゃんって呼びやすくていいんじゃない?」
「そうだね!って、思いっきり女の子みたいな名前にしちゃったけど良かったのかな?」
「へっ?この子メスよ?…てっきり気付いてたのかと思ってたわ」
「え?そうなの?付けてから男の子だったらどうしようかと思ったから良かったー」
こうして僕達に、新しく仲間が増えました。
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