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第十二話
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自由な時間は今日を合わせて二日。エマはロゼッタの願いを叶えるべく、久しぶりにドレスをまとっていた。久しぶりに纏うドレスは、装飾があまり多くないものを選んだが、それでも治癒魔法師の制服と比べて重い。ドレスの重さに懐かしさを感じつつ、姿見でドレスを確認する。エマが治癒魔法師として働いている間、ロゼッタはエマがいつ公爵令嬢に戻りたいと言ってもいいようにと、新しいドレスを毎年数着ずつ新調していたらしい。見慣れないたくさんのドレスが、衣装部屋に足を踏み入れたエマを迎えてくれた。
元々戻るつもりはなかったが、ロゼッタなりの気遣いに頬を緩まさずにはいられない。
今日エマが身に纏っているのも、初めて身に着けたドレスだった。
春という季節柄に合わせて薄緑色をチョイスしてみたが、大人しいデザインなのに地味に見えない、しっかりと計算された素晴らしいドレスだ。
ドレスを着たり、髪を結ったり、化粧をしたりと、使用人に手伝ってもらいながら令嬢時代と同じことをしているだけなのに、それだけでどこか疲れてしまう。
(治癒魔法師の時はぱっと制服着て、髪を梳かして、王城にいても見苦しくないメイクをして終わりだったものね)
そんなエマの疲れを予め察していたのか、準備をし終わると、部屋の外で待機していたウィリアムがハーブティーを持って部屋の中へ入ってきた。
「さすが、ウィリーね」
「お嬢様のことを誰よりも理解していると自負しておりますから」
「いつも助かるわ」
「恐れ入ります」
手渡されたハーブティーは、温度もちょうどよく飲みやすい。ロゼッタと出かける時間まで余裕があったので、堪能するように時間をかけて少しずつ味わう。
飲み終わったところで、化粧道具の中から口紅を取り出し、唇に塗った。はみ出していないか、綺麗に塗れているかを確認し、ウィリアムとともに母親との待ち合わせ場所である玄関まで歩いていく。
玄関先にはすでに馬車が用意されていて、すでにロゼッタは乗り込んでいるようだった。御者に中へどうぞと言われ、ウィリアムの手を借りて乗り込む。
するとそこにはロゼッタ以外にも先客がいた。
「お父様? どうしてこちらに?」
ロゼッタの隣には、現フォルモーサ公爵である父、ハリーの姿があった。亜麻色の髪をきっちりと整えており、瞳は数年前にエマが無くしてしまった青色だ。魔力過多症にならなければ、エマが持っていた色合いである。
驚きながら尋ねれば、悪戯が成功したかのように朗らかに笑っていた。その姿はまるで少年のようで、四十代の男性とは到底思えない無邪気さがあった。
両親ともに四十代なのだが、その二人の姿は老いを感じさせることがなく、言われなければ三人の子持ちだと気づかないほどに若々しい。現に娘であるエマも、己の両親ながら見た目二十代後半から三十代前半よね、と思っているくらいなのだから。
「とりあえず、席に座りなさい。話はそれからだ」
「わかりましたわ」
ハリーの言うことも一理あるので、素直に頷く。
ウィリアムの手によって、扉が閉められ、ほどなくして馬車は蹄の音をカポカポと鳴らしながら出発した。
馬車の中で揺られながらも、エマの視線は一直線にハリーへと向いていた。
「そんなに熱く見つめるな。照れるだろう」
「冗談はよしてください、お父様」
全く照れておらず、むしろ穏やかに笑うハリーに眉を寄せながら冷たい視線を投げてみても、全く動じる気配はなかった。さすがはこの国の宰相なだけはある。だが、宰相としては優秀であっても、冗談に関しては全く才能がないようだ。言動と表情が全く合っていない。
「それでお父様、なぜこちらの馬車に? 本日は仕事だったのでは?」
ハリーの仕事を把握しているわけではないが、ロゼッタからハリーが休みだという話は聞いていない。それに昨晩の夕食でも、ハリーの口から一切休みだと出ていなかったはずだ。
「本当はな。だが休むことにした」
「…………はい? 今なんと」
「だから、休むことにしたんだ。せっかくエマが家に三日も滞在するんだ。せっかくなら、その内の一日くらい一緒に過ごしたいと思うじゃないか」
「そうですか……」
その言動を聞いて目を丸くするものの、そうだこれがお父様だった、と思い出す。
たまに帰っても、ハリーと顔を合わせるのは夕食の時くらい。仕事が忙しい時は顔を合わせることができない日だってある。だからハリーのこうした驚くような行動に遭遇したのは、魔力過多症にかかる前だったと記憶している。
「ああ、もちろん何も心配はいらない。仕事は昨日のうちに部下たちに粗方割り振ってあるからな。エマの侍従のウィリアムほどではないが、そこそこ優秀な部下たちだ。私が一日いなくとも、どうにか出来る腕は持ち合わせている」
ハリーの言葉に、王城で働くハリーの部下たちを思い、心の中で手を合わせた。今頃王城では、ある意味戦場になっていることだろう。
「エマ、今日は久しぶりに親子水入らずで楽しもうじゃないか」
夕食の席でもエマのことを気にしていたのでてっきり、ハリーはエマに魔物討伐の話を振るのかと思っていた。しかし今日はなぜかそんな様子は微塵も感じさせなかった。
しかし触れられないのならば、それでもいいとエマは思った。ハリーの言う通り、せっかく親子三人で王都の街に足を向けたのだ。つまらない話よりも、楽しいことをして笑いたい。魔力過多症にかかったせいで、毎日暗い顔をさせってしまった分、親孝行をしたかった。
だからハリーの意見には賛成で、ハリーの優秀な部下には悪いと思いつつも、今日をめいいっぱい楽しむことを決めた。
元々戻るつもりはなかったが、ロゼッタなりの気遣いに頬を緩まさずにはいられない。
今日エマが身に纏っているのも、初めて身に着けたドレスだった。
春という季節柄に合わせて薄緑色をチョイスしてみたが、大人しいデザインなのに地味に見えない、しっかりと計算された素晴らしいドレスだ。
ドレスを着たり、髪を結ったり、化粧をしたりと、使用人に手伝ってもらいながら令嬢時代と同じことをしているだけなのに、それだけでどこか疲れてしまう。
(治癒魔法師の時はぱっと制服着て、髪を梳かして、王城にいても見苦しくないメイクをして終わりだったものね)
そんなエマの疲れを予め察していたのか、準備をし終わると、部屋の外で待機していたウィリアムがハーブティーを持って部屋の中へ入ってきた。
「さすが、ウィリーね」
「お嬢様のことを誰よりも理解していると自負しておりますから」
「いつも助かるわ」
「恐れ入ります」
手渡されたハーブティーは、温度もちょうどよく飲みやすい。ロゼッタと出かける時間まで余裕があったので、堪能するように時間をかけて少しずつ味わう。
飲み終わったところで、化粧道具の中から口紅を取り出し、唇に塗った。はみ出していないか、綺麗に塗れているかを確認し、ウィリアムとともに母親との待ち合わせ場所である玄関まで歩いていく。
玄関先にはすでに馬車が用意されていて、すでにロゼッタは乗り込んでいるようだった。御者に中へどうぞと言われ、ウィリアムの手を借りて乗り込む。
するとそこにはロゼッタ以外にも先客がいた。
「お父様? どうしてこちらに?」
ロゼッタの隣には、現フォルモーサ公爵である父、ハリーの姿があった。亜麻色の髪をきっちりと整えており、瞳は数年前にエマが無くしてしまった青色だ。魔力過多症にならなければ、エマが持っていた色合いである。
驚きながら尋ねれば、悪戯が成功したかのように朗らかに笑っていた。その姿はまるで少年のようで、四十代の男性とは到底思えない無邪気さがあった。
両親ともに四十代なのだが、その二人の姿は老いを感じさせることがなく、言われなければ三人の子持ちだと気づかないほどに若々しい。現に娘であるエマも、己の両親ながら見た目二十代後半から三十代前半よね、と思っているくらいなのだから。
「とりあえず、席に座りなさい。話はそれからだ」
「わかりましたわ」
ハリーの言うことも一理あるので、素直に頷く。
ウィリアムの手によって、扉が閉められ、ほどなくして馬車は蹄の音をカポカポと鳴らしながら出発した。
馬車の中で揺られながらも、エマの視線は一直線にハリーへと向いていた。
「そんなに熱く見つめるな。照れるだろう」
「冗談はよしてください、お父様」
全く照れておらず、むしろ穏やかに笑うハリーに眉を寄せながら冷たい視線を投げてみても、全く動じる気配はなかった。さすがはこの国の宰相なだけはある。だが、宰相としては優秀であっても、冗談に関しては全く才能がないようだ。言動と表情が全く合っていない。
「それでお父様、なぜこちらの馬車に? 本日は仕事だったのでは?」
ハリーの仕事を把握しているわけではないが、ロゼッタからハリーが休みだという話は聞いていない。それに昨晩の夕食でも、ハリーの口から一切休みだと出ていなかったはずだ。
「本当はな。だが休むことにした」
「…………はい? 今なんと」
「だから、休むことにしたんだ。せっかくエマが家に三日も滞在するんだ。せっかくなら、その内の一日くらい一緒に過ごしたいと思うじゃないか」
「そうですか……」
その言動を聞いて目を丸くするものの、そうだこれがお父様だった、と思い出す。
たまに帰っても、ハリーと顔を合わせるのは夕食の時くらい。仕事が忙しい時は顔を合わせることができない日だってある。だからハリーのこうした驚くような行動に遭遇したのは、魔力過多症にかかる前だったと記憶している。
「ああ、もちろん何も心配はいらない。仕事は昨日のうちに部下たちに粗方割り振ってあるからな。エマの侍従のウィリアムほどではないが、そこそこ優秀な部下たちだ。私が一日いなくとも、どうにか出来る腕は持ち合わせている」
ハリーの言葉に、王城で働くハリーの部下たちを思い、心の中で手を合わせた。今頃王城では、ある意味戦場になっていることだろう。
「エマ、今日は久しぶりに親子水入らずで楽しもうじゃないか」
夕食の席でもエマのことを気にしていたのでてっきり、ハリーはエマに魔物討伐の話を振るのかと思っていた。しかし今日はなぜかそんな様子は微塵も感じさせなかった。
しかし触れられないのならば、それでもいいとエマは思った。ハリーの言う通り、せっかく親子三人で王都の街に足を向けたのだ。つまらない話よりも、楽しいことをして笑いたい。魔力過多症にかかったせいで、毎日暗い顔をさせってしまった分、親孝行をしたかった。
だからハリーの意見には賛成で、ハリーの優秀な部下には悪いと思いつつも、今日をめいいっぱい楽しむことを決めた。
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