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第三 覚醒
3-9
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風間は幽体になり、校内を周回し、敵の数及び配置を調査してきた情報を真山に伝えるのであった。
真山は、直ぐさま生霊を三体飛ばす。「真山……無理すんな」
「おまえこそ、幽体離脱のタイムリミット過ぎるなよ、戻れなくなるぞ」
そうして二人は、武装集団を討伐に向かったのである。
お互い言葉には出さないが、あの屋上の事件依頼、真山と風間は、共感する何かを感じたのであった。
自身の魂を削り、武装集団を倒す二人。
「真山……残りの武装集団は体育館にいるだけだ」
しかし……風間のタイムリミットは、とうに超えていたのだった。
「風間……お前はもう戻れ、後は俺に任せろ」
「だが残り六人もいる。真山、無理すんな」
「いいから早くしろ風間! 戻れなくなるぞ」
「わかった。あと頼む」風間は、後ろ髪を引かれるおもいで肉体に戻っていた。
体育館に戻る真山の生霊は、まずは入口を見張る二人を倒した。次いでアリーナの三人に向かい、小銃を持った男に近付き真山は顔面を小銃で殴られたお返しに玉が、ぶっ潰れる勢いで金蹴りを喰らわす。
男は、あまりの激痛で失神、その場に倒れ込んだ。
――残りは、壇上の依田と首謀者らしき男ともう一人、風間の説明ではいたはずだが、俺の勘違いか。
真山は一気にぶっ倒す勢いで向おうとした時、「誰だ、姿を見せろ!」と武装集団の首謀者らしき男が、異変に気付く。
「誰だ! 姿を現せろ、さもなければ、ここの生徒に風穴を開けるぞ」男は、そう言い放つと出口の方に移動し、気絶している真山に銃口を向け引き金を引いた。その瞬間、花火のような衝撃音が響き、銃弾は真山の頬をかすりどこかへ消えていった。
「次は当てるぞ……」
数秒後、鋭く突き刺すような叫び声とともに教師や生徒がパニック状態になり、逃げ回る。その隙に風間も真山がいる所へ向ったのである。
依田は、逃げようとする監禁者らをコントロールする為に天井へ向け発砲し、声を張り上げ言い放った。
「いいか、お前等、逃げようとした奴は容赦なくあの世へ送る」
そう告げると同時に首謀者らしき男が、真山に再度銃口を向け、引き金を引くのであった。その銃弾は、真山の左上腕骨を貫通する。
撃たれた真山の傷口から、多量の血が、流れ出し、彼の生命力が徐々に失われ、生霊も消えてゆくのだった。
意識朦朧としている浜家も真山をかばおうと彼に覆い被さる。その後、風間も男に気付かれないように真山の隣に来た。
そうして風間は真山に託したのだった。
「真山、よく聞いてくれオレが、幽体になるには、まだまだ時間が必要だ。だからオレの生気をぎりきりまでお前にやる。だがオレの生気も残り少ない、チャンスは一度だ」
風間は、横向きになっている真山の背に手のひらをあて生気を送る。
「私の生気も使って下さい」
浜家は、自分の生気も使ってくれと風間にお願いする。
「わかった。でも無理はするな」
風間と浜家、二人は真山に生気を送った。
意識を取り戻す真山、しかし入れ替りに風間と浜家の生気が削られていった。
真山は、直ぐさま生霊を三体飛ばす。「真山……無理すんな」
「おまえこそ、幽体離脱のタイムリミット過ぎるなよ、戻れなくなるぞ」
そうして二人は、武装集団を討伐に向かったのである。
お互い言葉には出さないが、あの屋上の事件依頼、真山と風間は、共感する何かを感じたのであった。
自身の魂を削り、武装集団を倒す二人。
「真山……残りの武装集団は体育館にいるだけだ」
しかし……風間のタイムリミットは、とうに超えていたのだった。
「風間……お前はもう戻れ、後は俺に任せろ」
「だが残り六人もいる。真山、無理すんな」
「いいから早くしろ風間! 戻れなくなるぞ」
「わかった。あと頼む」風間は、後ろ髪を引かれるおもいで肉体に戻っていた。
体育館に戻る真山の生霊は、まずは入口を見張る二人を倒した。次いでアリーナの三人に向かい、小銃を持った男に近付き真山は顔面を小銃で殴られたお返しに玉が、ぶっ潰れる勢いで金蹴りを喰らわす。
男は、あまりの激痛で失神、その場に倒れ込んだ。
――残りは、壇上の依田と首謀者らしき男ともう一人、風間の説明ではいたはずだが、俺の勘違いか。
真山は一気にぶっ倒す勢いで向おうとした時、「誰だ、姿を見せろ!」と武装集団の首謀者らしき男が、異変に気付く。
「誰だ! 姿を現せろ、さもなければ、ここの生徒に風穴を開けるぞ」男は、そう言い放つと出口の方に移動し、気絶している真山に銃口を向け引き金を引いた。その瞬間、花火のような衝撃音が響き、銃弾は真山の頬をかすりどこかへ消えていった。
「次は当てるぞ……」
数秒後、鋭く突き刺すような叫び声とともに教師や生徒がパニック状態になり、逃げ回る。その隙に風間も真山がいる所へ向ったのである。
依田は、逃げようとする監禁者らをコントロールする為に天井へ向け発砲し、声を張り上げ言い放った。
「いいか、お前等、逃げようとした奴は容赦なくあの世へ送る」
そう告げると同時に首謀者らしき男が、真山に再度銃口を向け、引き金を引くのであった。その銃弾は、真山の左上腕骨を貫通する。
撃たれた真山の傷口から、多量の血が、流れ出し、彼の生命力が徐々に失われ、生霊も消えてゆくのだった。
意識朦朧としている浜家も真山をかばおうと彼に覆い被さる。その後、風間も男に気付かれないように真山の隣に来た。
そうして風間は真山に託したのだった。
「真山、よく聞いてくれオレが、幽体になるには、まだまだ時間が必要だ。だからオレの生気をぎりきりまでお前にやる。だがオレの生気も残り少ない、チャンスは一度だ」
風間は、横向きになっている真山の背に手のひらをあて生気を送る。
「私の生気も使って下さい」
浜家は、自分の生気も使ってくれと風間にお願いする。
「わかった。でも無理はするな」
風間と浜家、二人は真山に生気を送った。
意識を取り戻す真山、しかし入れ替りに風間と浜家の生気が削られていった。
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