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1章
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「――すずらんさん、すいせんさん、もうお誘い来てます。明後日お昼お会いしませんかって」
「ほら、見てください」とみみずくは二人にスマホの画面を見せる。
――明後日十二時に七つ星駅の近くでお会いしませんか? ”おおぐま”というレストランをランチ予約してます。
「ええーっ! 嘘でしょ?! 早くない?!」
「まだ、やり取りして、どれくらいよ?」
すずらんが時計を一瞥すると、十二時前を指していた。
みみずくがゆあにメッセージを送ったのが十二時頃。そこから四十分程でこの展開。
普通こういうのは少しずつやりとりを重ねてやっていくものである。絶対何かありそうだ。
「おおぐまって、七つ星駅のショッピングモール近くにあるレストランよね? 時間帯的にランチだからそんなぼったくられることはないと思うけど……」
おおぐまは親会社が有名ホテルで、そこのホテルの味を気軽に楽しめるということで人気がある。
「みみずく、これはチャンスよ。一回会った方がいい。どんな人かどうか見るためにも。こんな早くに会いたいみたいなこと言う人何か裏があるわ」
「はい。俺も何か裏があると思います。なかったらなかったでいいですけど……これ以上瀬川さんと同じ思いしてる人を一人でもなくしたいです」
そうよね。泣き寝入りさせないと三人は強く頷いた。
「ほら、見てください」とみみずくは二人にスマホの画面を見せる。
――明後日十二時に七つ星駅の近くでお会いしませんか? ”おおぐま”というレストランをランチ予約してます。
「ええーっ! 嘘でしょ?! 早くない?!」
「まだ、やり取りして、どれくらいよ?」
すずらんが時計を一瞥すると、十二時前を指していた。
みみずくがゆあにメッセージを送ったのが十二時頃。そこから四十分程でこの展開。
普通こういうのは少しずつやりとりを重ねてやっていくものである。絶対何かありそうだ。
「おおぐまって、七つ星駅のショッピングモール近くにあるレストランよね? 時間帯的にランチだからそんなぼったくられることはないと思うけど……」
おおぐまは親会社が有名ホテルで、そこのホテルの味を気軽に楽しめるということで人気がある。
「みみずく、これはチャンスよ。一回会った方がいい。どんな人かどうか見るためにも。こんな早くに会いたいみたいなこと言う人何か裏があるわ」
「はい。俺も何か裏があると思います。なかったらなかったでいいですけど……これ以上瀬川さんと同じ思いしてる人を一人でもなくしたいです」
そうよね。泣き寝入りさせないと三人は強く頷いた。
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