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7章
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「あなた達の今までの暴力・暴言。証拠がネットに残ってますからね。スクリーンショットでこちらにあります。無責任な行動でお二人の関係も露見されています。保護者及び生徒からの信用はガタ落ちです」
前の学校で女子生徒にちょっかいをかけて懲戒を食らっていた。
それでも先生ができたのは、田丸家の力によるものだった。
田丸家は地域の権力者で、田丸の問題行動も全て家の力でもみ消すことができた。
会議中や勤務中の居眠りと喫煙、場にそぐわない格好。
授業中に少しでも意見しようものなら、張り手や蹴りを入れられる。男女問わずだ。
藤ノ宮で佐久間校長に拾われ、後ろ盾がある安心感により、好き放題していた。
「警備員の石綿さん、佐田先生、高山先生はこのまま本校に残ってもらいます。志村真凛さん、和田紬さんもこのまま藤ノ宮女子高校で卒業してください」
「――もう一度言います。田丸俊治先生、佐久間倫子校長、今すぐ退職届の準備をしてください。もうあなた達は先生でも校長でもありません! あなた達がやったことは到底許されることではありませんお二人に藤ノ宮女子高校を辞めて頂くこと、神原さんの件で関わった人たちには……」
学園長が話している間、保護者席からざわめきが。
「田丸先生! お話中ですよ! 着席してください!」
「何するんだ!」
「おい、あいつなんかもってんぞ!」
警備員の一人が田丸が持ってるものに気づいた。
――小ぶりのカッターナイフだ。
にちゃにちゃの笑いながら、カッターナイフのは先を出したり入れたりして学園長に近づく田丸。
「お前! 手に持ってるの捨てろ!」
石綿が田丸に向けて注意した瞬間――。
「……っ!」
田丸は石綿の首元にナイフを近づけてた。
石綿は恐怖のあまり声が出ない。
「俺と倫子の処分取り消せ!! 俺を教頭か学園長にさせないなら、こいつの命はない!! 首を切る!!」
強い語気からのねっとりした笑みを浮かべる田丸。
体育館の空気が恐怖で支配される。
「ここにいるおめーらに告ぐ! これからは俺と佐久間倫子でこの学校を支配していく。俺たちに逆らう者はこのようにする」
と田丸は石綿の喉笛をつく仕草をする。
石綿は涙目になってきている。顔が真っ青になっていった。
「そうよ。これからは私たちの時代なの。生徒を力で指導する。こんなしょぼい学園長や教頭は不要よ。もう神原千夏や志村真凜やここの死に損ない警備員とかはいないの。みんな眼をさまして!」
校長が喚いてるそばで、学園長が胸ポケットからスマホを取り出したが「あらー、学園長なんのつもりかしらー?」とサラッと取り上げる。
田丸と校長の身勝手な行動に舞台にいる人たちは手を出せない。
一種の脅迫だった。
保護者達は見てるだけだった。
「神原千夏の件で処分下すことで私たちに勝ったつもりなの? ばかねぇ。この学校のスタッフは私のしもべばかりよ。あなた達に味方してくれる人なんているの?」
「私と俊治さんに逆らう人はみんな辞めてもらってるわ。適当に理由つけて。イエスマンしかいないのは楽だわー。あとはあなた達が消えればいいのよ」
「校則が厳しい? 厳しくなるようなことをしなければいいじゃない。先生が威圧的? 言う事聞かない人が悪いじゃない。全ては力で教育するの。そしたら、将来的会社に就職しても長く働けるでしょ。むしろ生ぬるいわ」
「神原千夏が死んだのも志村真凜が蹴られたのもすへ自業自得よ。むしろざまぁみやがれ。今日はご飯が美味しくなりそう」
鼻で笑う校長。
校長の独壇場に保護者席は開いた口が塞がらなかった。
「おめーら、もう一度言う。俺たちの処分取り消しをしなかったらこいつを……」
その瞬間、壇上に人が数人あがってきた。
「おい、ナイフを捨てろ!」
野太い声が響く。
近隣の警察の方達だ。誰かが呼んだのだろうか。
「さ、さつが何だよ!」
「あんたがやってることは脅迫と殺人未遂だ。お前これで何回目だ?」
警察官が距離をとりながら田丸に近づく。
「あらぁー警察の方ご苦労さま。何のご用で?」
穏やかな声で尋ねる校長。
「通報があった。ナイフを突き刺されてる人がいるってな」
「うちはなにもないですよ。さあ、かえってくださいませ」
警察官は校長の話を無視して、田丸からナイフを取り上げるタイミングを狙う。
「……くそ、余計なことしやがったやつがいるな。誰だ!!」
田丸は石綿から離れ、誰だとナイフを振り回して暴れる。その隙に警察官が田丸を確保した。
石綿は田丸から開放され、力を無くして座り込んだ。
「……皆様恐怖にさせてしまい申し訳ございません。改めて私から神原千夏さん、志村真凛さん、ご家族の皆様、生徒の皆様にお詫び申し上げます。図々しいかもしれませんが、今後も藤ノ宮女学院をよろしくお願いします」
保護者の思いは色々ある。
問題を起こした元凶がもういなくなる。
それだけでも安心して学校生活を送ることができるのだから。
娘を安心して学校に預けることができるのだから。
保護者会の後、警察から話を聞きたいと教頭や学園長たちが呼ばれた。
暴れた田丸と唆した佐久間は逮捕。そこで学園長から懲戒解雇処分を正式に告げられた。
学校のホームページに田丸と佐久間校長のことがすぐに更新された。
前の学校で女子生徒にちょっかいをかけて懲戒を食らっていた。
それでも先生ができたのは、田丸家の力によるものだった。
田丸家は地域の権力者で、田丸の問題行動も全て家の力でもみ消すことができた。
会議中や勤務中の居眠りと喫煙、場にそぐわない格好。
授業中に少しでも意見しようものなら、張り手や蹴りを入れられる。男女問わずだ。
藤ノ宮で佐久間校長に拾われ、後ろ盾がある安心感により、好き放題していた。
「警備員の石綿さん、佐田先生、高山先生はこのまま本校に残ってもらいます。志村真凛さん、和田紬さんもこのまま藤ノ宮女子高校で卒業してください」
「――もう一度言います。田丸俊治先生、佐久間倫子校長、今すぐ退職届の準備をしてください。もうあなた達は先生でも校長でもありません! あなた達がやったことは到底許されることではありませんお二人に藤ノ宮女子高校を辞めて頂くこと、神原さんの件で関わった人たちには……」
学園長が話している間、保護者席からざわめきが。
「田丸先生! お話中ですよ! 着席してください!」
「何するんだ!」
「おい、あいつなんかもってんぞ!」
警備員の一人が田丸が持ってるものに気づいた。
――小ぶりのカッターナイフだ。
にちゃにちゃの笑いながら、カッターナイフのは先を出したり入れたりして学園長に近づく田丸。
「お前! 手に持ってるの捨てろ!」
石綿が田丸に向けて注意した瞬間――。
「……っ!」
田丸は石綿の首元にナイフを近づけてた。
石綿は恐怖のあまり声が出ない。
「俺と倫子の処分取り消せ!! 俺を教頭か学園長にさせないなら、こいつの命はない!! 首を切る!!」
強い語気からのねっとりした笑みを浮かべる田丸。
体育館の空気が恐怖で支配される。
「ここにいるおめーらに告ぐ! これからは俺と佐久間倫子でこの学校を支配していく。俺たちに逆らう者はこのようにする」
と田丸は石綿の喉笛をつく仕草をする。
石綿は涙目になってきている。顔が真っ青になっていった。
「そうよ。これからは私たちの時代なの。生徒を力で指導する。こんなしょぼい学園長や教頭は不要よ。もう神原千夏や志村真凜やここの死に損ない警備員とかはいないの。みんな眼をさまして!」
校長が喚いてるそばで、学園長が胸ポケットからスマホを取り出したが「あらー、学園長なんのつもりかしらー?」とサラッと取り上げる。
田丸と校長の身勝手な行動に舞台にいる人たちは手を出せない。
一種の脅迫だった。
保護者達は見てるだけだった。
「神原千夏の件で処分下すことで私たちに勝ったつもりなの? ばかねぇ。この学校のスタッフは私のしもべばかりよ。あなた達に味方してくれる人なんているの?」
「私と俊治さんに逆らう人はみんな辞めてもらってるわ。適当に理由つけて。イエスマンしかいないのは楽だわー。あとはあなた達が消えればいいのよ」
「校則が厳しい? 厳しくなるようなことをしなければいいじゃない。先生が威圧的? 言う事聞かない人が悪いじゃない。全ては力で教育するの。そしたら、将来的会社に就職しても長く働けるでしょ。むしろ生ぬるいわ」
「神原千夏が死んだのも志村真凜が蹴られたのもすへ自業自得よ。むしろざまぁみやがれ。今日はご飯が美味しくなりそう」
鼻で笑う校長。
校長の独壇場に保護者席は開いた口が塞がらなかった。
「おめーら、もう一度言う。俺たちの処分取り消しをしなかったらこいつを……」
その瞬間、壇上に人が数人あがってきた。
「おい、ナイフを捨てろ!」
野太い声が響く。
近隣の警察の方達だ。誰かが呼んだのだろうか。
「さ、さつが何だよ!」
「あんたがやってることは脅迫と殺人未遂だ。お前これで何回目だ?」
警察官が距離をとりながら田丸に近づく。
「あらぁー警察の方ご苦労さま。何のご用で?」
穏やかな声で尋ねる校長。
「通報があった。ナイフを突き刺されてる人がいるってな」
「うちはなにもないですよ。さあ、かえってくださいませ」
警察官は校長の話を無視して、田丸からナイフを取り上げるタイミングを狙う。
「……くそ、余計なことしやがったやつがいるな。誰だ!!」
田丸は石綿から離れ、誰だとナイフを振り回して暴れる。その隙に警察官が田丸を確保した。
石綿は田丸から開放され、力を無くして座り込んだ。
「……皆様恐怖にさせてしまい申し訳ございません。改めて私から神原千夏さん、志村真凛さん、ご家族の皆様、生徒の皆様にお詫び申し上げます。図々しいかもしれませんが、今後も藤ノ宮女学院をよろしくお願いします」
保護者の思いは色々ある。
問題を起こした元凶がもういなくなる。
それだけでも安心して学校生活を送ることができるのだから。
娘を安心して学校に預けることができるのだから。
保護者会の後、警察から話を聞きたいと教頭や学園長たちが呼ばれた。
暴れた田丸と唆した佐久間は逮捕。そこで学園長から懲戒解雇処分を正式に告げられた。
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