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2章
2
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“まーりん”の名前でやっているが、プロフィールに自分が通っている高校の名前を載せている。
アカウントを開設したのは二月の終わり頃。
高校受験が終了し、一段落ついたのだろう。
卒業式の後に友達五人とカラオケに行ったそうだ。その中に神原千夏も写っている。
場所は緑が丘駅前にあるカラオケ店だ。
写真と一緒に場所が投稿されている。
二人は中学校からの仲だと光政が言っていた。
さらに進めていくと、気になる投稿があった。
『今日体育の授業で先生に首を絞められました。蹴られました』
投稿した日は四月十四日の十六時。
写真は誰かが撮ったのだろう。
首周りに痣のような赤みかかったものが写っている。
『病院行ったほうがいい』
『警察に言ったらどう?』
『ひどいよ。痛そう』
『ゆっくりやすんで』
などねぎらう言葉が出てくる。
この投稿の続きがあった。
この日は午前中からずっと集団行動の練習をしていました。
休みは昼休みだけ。
集団行動で気をつけをしている間は顔や頭が痒くても我慢しなければなりませんでした。
少しでも動くと田○先生から連帯責任で体育館を五周しなければなりません。
次に進めるかどうかは先生の気分次第です。
午後の練習の時、花粉症で目のかゆみにこらえきれず、目元を触ったら、先生の前に連れ出され、首を絞められました。
とても痛かったです。
その後連帯責任で、体育館五周走るように言われました。
その時に喘息持ちで見学をしている友人も走るように言われました。
私は彼女が喘息持ちで激しい運動を禁止していることを説明しましたが、聞き入れてくれず。
彼女も生徒手帳と医者の診断書のコピーを見せました。
すると先生は彼女の生徒手帳を投げ捨て、診断書のコピーを破りました。
彼女は私と一緒に走りました。
なぜか校長先生がこの練習に出席していて「たるんでるよ」しか言わず、田○先生を注意するどころか、私達を追い詰めるだけでした。
一周走りきった彼女はこれ以上無理であることを田○先生に話しても無視しました。
発作を落ち着けるために、彼女は胸ポケットから吸入薬を取り出したら「こんなの持ってくるな!」と怒鳴りました。
私が「彼女は吸入薬を常備している」ことを説明すると、今度は私の足に蹴りを入れられました。
その上、先生は吸入薬を取り上げて舞台袖に投げました。
体力を消耗している彼女の代わりに私は吸入薬を取りに行きました。
その間でも、先生は彼女を無理やり立たせて走らせようとしていました。
私が吸入薬を取った瞬間、彼女は倒れてしまいました。
私もすぐに彼女のもとに吸入薬を渡そうとし、クラスメイト達は何回も呼びかけてました。
先生は「ほっとけ。お前らは走ってろ」「保健室の先生を呼んでくる」と校長先生と一緒に探しに行きました。
丁度巡回していた警備員が来て、救急車の手配をし、委員長が保健室の先生を呼んでくれました。
委員長曰く保健室に田○先生と校長先生の姿がなかったと。
警備員さんが「巡回中に二人が駐車場に向かってるのを見た」と言っていました。
救急救命士がすぐに来てくれて、彼女は搬送されました。
授業は中止で、担任にも彼女の件について話がいきました。
担任は事実確認とホームルームの後、彼女の両親に連絡して、急いで搬送先の病院に行きました。
そしてその日の夜、彼女の両親から彼女が死亡したことを連絡が来ました。
クラス内のチャットにも担任から連絡がありました。
明日一年生には校長からお話があること、午前中のみ登校、保護者会が開かれること、彼女が亡くなったこと。
またどうなったか気が向いたら書きます。
長々とメモ帳をスクリーンショットされたものを載せたのだろう。
四枚に渡ってだ。
おそらくこの”まーりん”というのは志村真凜のことだろう。
その彼女というのが神原千夏。
まーりん――志村真凜のアカウントには四月十五日の投稿。
夜の七時だ。
私と委員長は出席停止になりました。救急車呼んだ警備員さんは解雇処分になるそうです。
今日、校長のお言葉でそうハッキリ言われました。
担任は校長の話に憤慨して、直接聞きに行ったら『学校を騒がせたので出席停止が妥当。騒ぎ起こすような生徒はうちにはいらない』と言われました。
それでも担任は納得がいかず、何としてでもあなたたちをまもると言ってくれました。
そして、彼女のことは初めからいないもの扱いして、今後名前出すのも話題にするのも禁止と言われました。
意味不明です。
家に帰ってから、母に話しました。
一緒に泣いてくれました。
今日はお父さんが早く帰るから、夕方の保護者会に一緒に出ると。
保護者会でも同じようなことしか言わず、一方的に校長が話すだけ。
出勤したのは保健室の先生と校長、そして一年生の先生達。
あの人は来なかったと母が言ってました。
校長の独断で全て決められて、私達生徒や保護者の事をなんだと思ってるの?
私は彼女を亡くして立ち直れそうにないのに、追い討ちをかけるように忘れろとか話題にするなとか言われて、納得できません。
校長と田〇先生がしたことは許せません。
アカウントを開設したのは二月の終わり頃。
高校受験が終了し、一段落ついたのだろう。
卒業式の後に友達五人とカラオケに行ったそうだ。その中に神原千夏も写っている。
場所は緑が丘駅前にあるカラオケ店だ。
写真と一緒に場所が投稿されている。
二人は中学校からの仲だと光政が言っていた。
さらに進めていくと、気になる投稿があった。
『今日体育の授業で先生に首を絞められました。蹴られました』
投稿した日は四月十四日の十六時。
写真は誰かが撮ったのだろう。
首周りに痣のような赤みかかったものが写っている。
『病院行ったほうがいい』
『警察に言ったらどう?』
『ひどいよ。痛そう』
『ゆっくりやすんで』
などねぎらう言葉が出てくる。
この投稿の続きがあった。
この日は午前中からずっと集団行動の練習をしていました。
休みは昼休みだけ。
集団行動で気をつけをしている間は顔や頭が痒くても我慢しなければなりませんでした。
少しでも動くと田○先生から連帯責任で体育館を五周しなければなりません。
次に進めるかどうかは先生の気分次第です。
午後の練習の時、花粉症で目のかゆみにこらえきれず、目元を触ったら、先生の前に連れ出され、首を絞められました。
とても痛かったです。
その後連帯責任で、体育館五周走るように言われました。
その時に喘息持ちで見学をしている友人も走るように言われました。
私は彼女が喘息持ちで激しい運動を禁止していることを説明しましたが、聞き入れてくれず。
彼女も生徒手帳と医者の診断書のコピーを見せました。
すると先生は彼女の生徒手帳を投げ捨て、診断書のコピーを破りました。
彼女は私と一緒に走りました。
なぜか校長先生がこの練習に出席していて「たるんでるよ」しか言わず、田○先生を注意するどころか、私達を追い詰めるだけでした。
一周走りきった彼女はこれ以上無理であることを田○先生に話しても無視しました。
発作を落ち着けるために、彼女は胸ポケットから吸入薬を取り出したら「こんなの持ってくるな!」と怒鳴りました。
私が「彼女は吸入薬を常備している」ことを説明すると、今度は私の足に蹴りを入れられました。
その上、先生は吸入薬を取り上げて舞台袖に投げました。
体力を消耗している彼女の代わりに私は吸入薬を取りに行きました。
その間でも、先生は彼女を無理やり立たせて走らせようとしていました。
私が吸入薬を取った瞬間、彼女は倒れてしまいました。
私もすぐに彼女のもとに吸入薬を渡そうとし、クラスメイト達は何回も呼びかけてました。
先生は「ほっとけ。お前らは走ってろ」「保健室の先生を呼んでくる」と校長先生と一緒に探しに行きました。
丁度巡回していた警備員が来て、救急車の手配をし、委員長が保健室の先生を呼んでくれました。
委員長曰く保健室に田○先生と校長先生の姿がなかったと。
警備員さんが「巡回中に二人が駐車場に向かってるのを見た」と言っていました。
救急救命士がすぐに来てくれて、彼女は搬送されました。
授業は中止で、担任にも彼女の件について話がいきました。
担任は事実確認とホームルームの後、彼女の両親に連絡して、急いで搬送先の病院に行きました。
そしてその日の夜、彼女の両親から彼女が死亡したことを連絡が来ました。
クラス内のチャットにも担任から連絡がありました。
明日一年生には校長からお話があること、午前中のみ登校、保護者会が開かれること、彼女が亡くなったこと。
またどうなったか気が向いたら書きます。
長々とメモ帳をスクリーンショットされたものを載せたのだろう。
四枚に渡ってだ。
おそらくこの”まーりん”というのは志村真凜のことだろう。
その彼女というのが神原千夏。
まーりん――志村真凜のアカウントには四月十五日の投稿。
夜の七時だ。
私と委員長は出席停止になりました。救急車呼んだ警備員さんは解雇処分になるそうです。
今日、校長のお言葉でそうハッキリ言われました。
担任は校長の話に憤慨して、直接聞きに行ったら『学校を騒がせたので出席停止が妥当。騒ぎ起こすような生徒はうちにはいらない』と言われました。
それでも担任は納得がいかず、何としてでもあなたたちをまもると言ってくれました。
そして、彼女のことは初めからいないもの扱いして、今後名前出すのも話題にするのも禁止と言われました。
意味不明です。
家に帰ってから、母に話しました。
一緒に泣いてくれました。
今日はお父さんが早く帰るから、夕方の保護者会に一緒に出ると。
保護者会でも同じようなことしか言わず、一方的に校長が話すだけ。
出勤したのは保健室の先生と校長、そして一年生の先生達。
あの人は来なかったと母が言ってました。
校長の独断で全て決められて、私達生徒や保護者の事をなんだと思ってるの?
私は彼女を亡くして立ち直れそうにないのに、追い討ちをかけるように忘れろとか話題にするなとか言われて、納得できません。
校長と田〇先生がしたことは許せません。
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