2 / 29
2話
しおりを挟む
私は自室を出た。
「オリヴィア様、どこに向かわれるのでしょうか?」
「図書室へ向かうわ」
「そうですか。お茶はいかがしますか?」
「そうね。お願いしようかしら。種類は任せるわ」
「分かりました」
ちゃんとこの世界について知っておかないとね。
「ちゃんと読めるわね」
会話が日本語だったから大丈夫では?と思ったけれどその通りだった。
とはいっても書いてあるのは日本語じゃなくてよく分からない言語だけど。
けれどまるで母国語のように読めるし、話すことが出来る。多分書くことも。
もしかしたら会話も日本語に聞こえるだけかも?
何はともあれ情報収集だ。
必要なことはエドワードが教えてくれるとは思うのだけれど、自分で出来ることはちゃんとやらないとね。
とはいっても一日しか時間が無いのでやれることは簡単な確認だけ。
私が今いる国はコリンカ王国で、ここはエヴァンス領。
エヴァンス家は王族の次に高い位の貴族である公爵家に属しており、その中でも特に強大な4大公爵家である。
エヴァンス家はその中でも魔法に優れた家系であり、かつて起きた戦争時に活躍したことで今の地位を得ている。
私がこれから通うのはナーシサス学園という国立の学校。16歳になった貴族達が通う場所。
ここに全国各地から全ての貴族が集うというわけではなく、貴族が通うための学校はもう一つある。その名はラトム学園という。学力等の違いは無く、単に国土が広すぎるために東西に分けて作り、負担を減らすためにこうなったらしい。
なら東西南北に作れよって思うけど、貴族自体そんなに数が多いわけでは無いらしいのでこれくらいが丁度いいらしい。
ちなみにゲームのストーリーには一切関与してこないため名前以外の情報は皆無なのだけど。
で何を学ぶのか。
貴族としての一般教養、そして魔法だ。
一般教養はこの国の歴史以外は日本の義務教育で事足りる程度の内容だけど、問題は魔法。
いくらオリヴィア様の至高の肉体を持っているとは言っても知らないものを成し遂げるのは難しそうなんですけど……
「とりあえず調べられるだけ調べてみよう」
私はその後、魔法に関する本を読めるだけ読んだ。
が、無理でした。
「体内にめぐる魔力って何よ……」
明らかに初歩の初歩であろう魔力を知る段階で躓いていた。
肉体は魔法を使えるかもしれないけど、魂はそんなことを知らないのだ。
「エドワード頼みかな……」
自分で出来ることは自分でやると決めた絵川美咲は、早速人の手を借りることになった。
早速エドワードに相談した結果、馬車での移動中に叩きこむから大丈夫と言われた。
翌日、馬車で屋敷を出た私はエドワードによる講義を受けることに。
「まずは魔力とは何かを理解する所からですね。私の手を握ってください」
「はい」
私は言われた通りにエドワードの手を握る。爽やかなイケメンなのに手はがっしりしていて力強い……
じゃなくて、血液が高速で全身を巡るような感じがしました。
「これが魔力です。まずはこれを自在に操れるようになりましょう」
「はい」
試しに血液に意識を向けて、より早く全身を巡ることを意識してみる。
「そうですそうです。覚えが良いですね」
どうやらこれが正解らしい。
笑顔のエドワードが優しく頭を撫でてくる。正直照れるけどもっとやって欲しい。
「ありがとう」
「では次は……」
という形で魔法に関する訓練が学園に辿り着くまで1週間程続いた。
エドワードの教え方が良かったのと、オリヴィア様という天才の肉体を使って訓練しているということがあり、とんとん拍子で魔法を覚えていくことが出来た。
流石に前後に使用人が乗った馬車があるので実際に魔法を撃ってみる訓練は出来なかったけれど、十分に発動が可能なレベルとのこと。
「じゃあ中に入りましょうか」
私はエドワードの案内の元、私がこれから住むことになる寮に入った。
「最上階なのね」
「最上級の寮ですから」
私が住むことになったのは6階建ての寮の最上階、6階だ。
丸々一フロアが私の家らしく、私とエドワードと使用人以外に人は居なかった。
「エレベーターも無いし大変ね……」
このファンタジーの世界にエレベーターという文明の利器が存在しているわけもなく、徒歩で登らざるを得なかった。
まあ貴族の中でも一番偉い公爵家の人間だし、一番上に君臨しなければならないってのもよく分かるけど。
ただ、オリヴィア様の体は非常に体力があるようで、6階を登っても超余裕だった。
何ならダッシュで駆け上がっても大丈夫そう。オリヴィア様っぽくないからやらないけれど。
「とりあえず入りましょう」
「そうね」
中に入ると、使用人たちがせっせと持ってきた荷物のセッティングをしてくれている。
私も手伝いたいところだけど、貴族としてやらない方が良いらしいので最初からあった椅子に腰を掛けて見守ることに。
こうやってオリヴィア様の為に一生懸命に働いてくれる使用人たちを見ると感謝で心がいっぱいになるわ。
別にただの仕事なんだろうけれど、オリヴィア様の為に頑張っているという事実だけで好感度がダダ上がりするわ。
心の中では満面な笑みを浮かべつつも、実際の顔は慈愛に満ちた穏やかな笑顔を見せる完璧なプレイングをする事1時間。荷物を全て運び終えたらしい。
「オリヴィア様、全荷物の運び入れが終了しました」
終了の報告をしに使用人を取りまとめているであろう女性(メイド長かしら?)がやってきた。
「お疲れ様。非常に良い仕事だったわ。他の方々にもお疲れ様と伝えておいて」
「はい!失礼します!」
それを聞いた女性は嬉しそうな顔をして部屋を去っていった。
ちょっとオリヴィア様っぽくない行動だったかなと思ったからエドワードの様子を疑ったけれど、怒っている様子は一切無くて穏やかな笑顔をしていた。
「オリヴィア様は使用人には優しく対応するのでそれで間違っておりませんよ」
心配そうな顔をしているのを気取られたのか、唐突にそう話した。
どうやら正解だったらしい。
めちゃくちゃ偉い貴族なのに使用人にも優しく接するとか神様ですか!?!?!?!?
「感激している所を申し訳ないのですが、明日の入学式についてオリヴィア様から指示があります」
「オリヴィア様からの言葉!?!?!?!?!?」
ちゃんと熱心に聞かなきゃ!
「入学式が終わった後、パーティがあるのはご存知ですね?」
「はい」
流石に序盤なので完璧に覚えているわ。主人公であるマリー・クラインシュミットが表舞台に初めて登場し、貴族中の注目を一斉に集めるシーンなのだから。
「そのパーティの際に出来る限りの味方を手に入れて欲しいのです。いわゆる取り巻きですね」
なるほど。オリヴィア様はあのシーンに一切出てこないから何をしているのかと思ったけれど、そんな活動をしていたのね。
「ちなみに誰を優先的に引き入れるとか候補はあるの?」
取り巻きの存在は知っているけど、ゲームじゃ一切名前が出てこなかったから誰か分からないのよね。
「候補となるとこの3人ですね」
顔と名前が載った紙を1枚渡された。
「侯爵家のフランチェスカ・ベルヌッチと、伯爵家のマルゲリータ・ムリーノと、子爵家のジュリア・ラブロック。全員爵位が違うのね。どういった選出方法なの?」
3人とも整った見た目をしているということしか分からないわ。
「フランチェスカは侯爵家ではあるものの、鉱山の枯渇に伴い落ち目にあります。窮地から脱却するため公爵家や王族の力を借りようと画策しているため、非常に御しやすいです。何よりもプライドが高く、王族と結ばれるかもしれないマリーにほぼ確実に嫉妬しますし」
なるほど。マリーの妨害を率先して行ってくれるかもしれない侯爵家ってことね。落ち目でも侯爵家だから権力は高く、手出しが難しいと。
「そしてマルゲリータ。父であるファビオが事業に成功したことで侯爵家に匹敵する財力を持っております。それに加えて優れた美貌を持っているため貴族の男性陣、特に同格の伯爵家から絶大な人気を受けております。ただこの方はマリーに対して強い感情を持っているわけでも嫉妬心を持っているわけではないです。その分伯爵家として自分より上に成り上がろうとする身内以外を機械的に潰そうとするので問題は無いですが」
この子を仲間にすることが出来れば美貌と財力で男性陣を一気に引き入れられるのね。確かにこのおっぱいは魅力的ね。どんだけあるのかしら?
「最後にジュリア。学園に通う貴族の中では最も爵位が低い子爵ですが、優れた才能を持っており、十分な教育を受けた公爵家にも匹敵する実力者です。ただ、今回のパーティで同じ子爵であるマリーに話題を全て持って行かれてしまうので、強く嫉妬心を抱きます。それでも彼女は子爵家の中で随一の実力者ですので、子爵家を上手く纏め上げてくれるでしょう」
子爵家を牛耳ることで完全に孤立させようってことね。いくら注目を集めているとは言っても大体は男からのものだものね。
「大体は分かったわ。細かい人間性については話してから理解すれば良いのだから」
プロフィールはあくまでプロフィール。これだけで相手を完全に知ることは出来ないもの。
「この3人は最優先事項ですが、それ以外の方もきちんと味方につけてください。特にマリーを邪魔しそうな人物は特に」
貴族を味方につけるのはあくまでもマリーを追い込むためなのね。
「分かったわ!やってやりましょう!」
オリヴィア様からの初めての指示、完璧に達成して見せようじゃない!
「オリヴィア様、どこに向かわれるのでしょうか?」
「図書室へ向かうわ」
「そうですか。お茶はいかがしますか?」
「そうね。お願いしようかしら。種類は任せるわ」
「分かりました」
ちゃんとこの世界について知っておかないとね。
「ちゃんと読めるわね」
会話が日本語だったから大丈夫では?と思ったけれどその通りだった。
とはいっても書いてあるのは日本語じゃなくてよく分からない言語だけど。
けれどまるで母国語のように読めるし、話すことが出来る。多分書くことも。
もしかしたら会話も日本語に聞こえるだけかも?
何はともあれ情報収集だ。
必要なことはエドワードが教えてくれるとは思うのだけれど、自分で出来ることはちゃんとやらないとね。
とはいっても一日しか時間が無いのでやれることは簡単な確認だけ。
私が今いる国はコリンカ王国で、ここはエヴァンス領。
エヴァンス家は王族の次に高い位の貴族である公爵家に属しており、その中でも特に強大な4大公爵家である。
エヴァンス家はその中でも魔法に優れた家系であり、かつて起きた戦争時に活躍したことで今の地位を得ている。
私がこれから通うのはナーシサス学園という国立の学校。16歳になった貴族達が通う場所。
ここに全国各地から全ての貴族が集うというわけではなく、貴族が通うための学校はもう一つある。その名はラトム学園という。学力等の違いは無く、単に国土が広すぎるために東西に分けて作り、負担を減らすためにこうなったらしい。
なら東西南北に作れよって思うけど、貴族自体そんなに数が多いわけでは無いらしいのでこれくらいが丁度いいらしい。
ちなみにゲームのストーリーには一切関与してこないため名前以外の情報は皆無なのだけど。
で何を学ぶのか。
貴族としての一般教養、そして魔法だ。
一般教養はこの国の歴史以外は日本の義務教育で事足りる程度の内容だけど、問題は魔法。
いくらオリヴィア様の至高の肉体を持っているとは言っても知らないものを成し遂げるのは難しそうなんですけど……
「とりあえず調べられるだけ調べてみよう」
私はその後、魔法に関する本を読めるだけ読んだ。
が、無理でした。
「体内にめぐる魔力って何よ……」
明らかに初歩の初歩であろう魔力を知る段階で躓いていた。
肉体は魔法を使えるかもしれないけど、魂はそんなことを知らないのだ。
「エドワード頼みかな……」
自分で出来ることは自分でやると決めた絵川美咲は、早速人の手を借りることになった。
早速エドワードに相談した結果、馬車での移動中に叩きこむから大丈夫と言われた。
翌日、馬車で屋敷を出た私はエドワードによる講義を受けることに。
「まずは魔力とは何かを理解する所からですね。私の手を握ってください」
「はい」
私は言われた通りにエドワードの手を握る。爽やかなイケメンなのに手はがっしりしていて力強い……
じゃなくて、血液が高速で全身を巡るような感じがしました。
「これが魔力です。まずはこれを自在に操れるようになりましょう」
「はい」
試しに血液に意識を向けて、より早く全身を巡ることを意識してみる。
「そうですそうです。覚えが良いですね」
どうやらこれが正解らしい。
笑顔のエドワードが優しく頭を撫でてくる。正直照れるけどもっとやって欲しい。
「ありがとう」
「では次は……」
という形で魔法に関する訓練が学園に辿り着くまで1週間程続いた。
エドワードの教え方が良かったのと、オリヴィア様という天才の肉体を使って訓練しているということがあり、とんとん拍子で魔法を覚えていくことが出来た。
流石に前後に使用人が乗った馬車があるので実際に魔法を撃ってみる訓練は出来なかったけれど、十分に発動が可能なレベルとのこと。
「じゃあ中に入りましょうか」
私はエドワードの案内の元、私がこれから住むことになる寮に入った。
「最上階なのね」
「最上級の寮ですから」
私が住むことになったのは6階建ての寮の最上階、6階だ。
丸々一フロアが私の家らしく、私とエドワードと使用人以外に人は居なかった。
「エレベーターも無いし大変ね……」
このファンタジーの世界にエレベーターという文明の利器が存在しているわけもなく、徒歩で登らざるを得なかった。
まあ貴族の中でも一番偉い公爵家の人間だし、一番上に君臨しなければならないってのもよく分かるけど。
ただ、オリヴィア様の体は非常に体力があるようで、6階を登っても超余裕だった。
何ならダッシュで駆け上がっても大丈夫そう。オリヴィア様っぽくないからやらないけれど。
「とりあえず入りましょう」
「そうね」
中に入ると、使用人たちがせっせと持ってきた荷物のセッティングをしてくれている。
私も手伝いたいところだけど、貴族としてやらない方が良いらしいので最初からあった椅子に腰を掛けて見守ることに。
こうやってオリヴィア様の為に一生懸命に働いてくれる使用人たちを見ると感謝で心がいっぱいになるわ。
別にただの仕事なんだろうけれど、オリヴィア様の為に頑張っているという事実だけで好感度がダダ上がりするわ。
心の中では満面な笑みを浮かべつつも、実際の顔は慈愛に満ちた穏やかな笑顔を見せる完璧なプレイングをする事1時間。荷物を全て運び終えたらしい。
「オリヴィア様、全荷物の運び入れが終了しました」
終了の報告をしに使用人を取りまとめているであろう女性(メイド長かしら?)がやってきた。
「お疲れ様。非常に良い仕事だったわ。他の方々にもお疲れ様と伝えておいて」
「はい!失礼します!」
それを聞いた女性は嬉しそうな顔をして部屋を去っていった。
ちょっとオリヴィア様っぽくない行動だったかなと思ったからエドワードの様子を疑ったけれど、怒っている様子は一切無くて穏やかな笑顔をしていた。
「オリヴィア様は使用人には優しく対応するのでそれで間違っておりませんよ」
心配そうな顔をしているのを気取られたのか、唐突にそう話した。
どうやら正解だったらしい。
めちゃくちゃ偉い貴族なのに使用人にも優しく接するとか神様ですか!?!?!?!?
「感激している所を申し訳ないのですが、明日の入学式についてオリヴィア様から指示があります」
「オリヴィア様からの言葉!?!?!?!?!?」
ちゃんと熱心に聞かなきゃ!
「入学式が終わった後、パーティがあるのはご存知ですね?」
「はい」
流石に序盤なので完璧に覚えているわ。主人公であるマリー・クラインシュミットが表舞台に初めて登場し、貴族中の注目を一斉に集めるシーンなのだから。
「そのパーティの際に出来る限りの味方を手に入れて欲しいのです。いわゆる取り巻きですね」
なるほど。オリヴィア様はあのシーンに一切出てこないから何をしているのかと思ったけれど、そんな活動をしていたのね。
「ちなみに誰を優先的に引き入れるとか候補はあるの?」
取り巻きの存在は知っているけど、ゲームじゃ一切名前が出てこなかったから誰か分からないのよね。
「候補となるとこの3人ですね」
顔と名前が載った紙を1枚渡された。
「侯爵家のフランチェスカ・ベルヌッチと、伯爵家のマルゲリータ・ムリーノと、子爵家のジュリア・ラブロック。全員爵位が違うのね。どういった選出方法なの?」
3人とも整った見た目をしているということしか分からないわ。
「フランチェスカは侯爵家ではあるものの、鉱山の枯渇に伴い落ち目にあります。窮地から脱却するため公爵家や王族の力を借りようと画策しているため、非常に御しやすいです。何よりもプライドが高く、王族と結ばれるかもしれないマリーにほぼ確実に嫉妬しますし」
なるほど。マリーの妨害を率先して行ってくれるかもしれない侯爵家ってことね。落ち目でも侯爵家だから権力は高く、手出しが難しいと。
「そしてマルゲリータ。父であるファビオが事業に成功したことで侯爵家に匹敵する財力を持っております。それに加えて優れた美貌を持っているため貴族の男性陣、特に同格の伯爵家から絶大な人気を受けております。ただこの方はマリーに対して強い感情を持っているわけでも嫉妬心を持っているわけではないです。その分伯爵家として自分より上に成り上がろうとする身内以外を機械的に潰そうとするので問題は無いですが」
この子を仲間にすることが出来れば美貌と財力で男性陣を一気に引き入れられるのね。確かにこのおっぱいは魅力的ね。どんだけあるのかしら?
「最後にジュリア。学園に通う貴族の中では最も爵位が低い子爵ですが、優れた才能を持っており、十分な教育を受けた公爵家にも匹敵する実力者です。ただ、今回のパーティで同じ子爵であるマリーに話題を全て持って行かれてしまうので、強く嫉妬心を抱きます。それでも彼女は子爵家の中で随一の実力者ですので、子爵家を上手く纏め上げてくれるでしょう」
子爵家を牛耳ることで完全に孤立させようってことね。いくら注目を集めているとは言っても大体は男からのものだものね。
「大体は分かったわ。細かい人間性については話してから理解すれば良いのだから」
プロフィールはあくまでプロフィール。これだけで相手を完全に知ることは出来ないもの。
「この3人は最優先事項ですが、それ以外の方もきちんと味方につけてください。特にマリーを邪魔しそうな人物は特に」
貴族を味方につけるのはあくまでもマリーを追い込むためなのね。
「分かったわ!やってやりましょう!」
オリヴィア様からの初めての指示、完璧に達成して見せようじゃない!
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて田舎に飛ばされたのでモフモフと一緒にショコラカフェを開きました
碓氷唯
恋愛
公爵令嬢のシェイラは王太子に婚約破棄され、前世の記憶を思い出す。前世では両親を亡くしていて、モフモフの猫と暮らしながらチョコレートのお菓子を作るのが好きだったが、この世界ではチョコレートはデザートの横に適当に添えられている、ただの「飾りつけ」という扱いだった。しかも板チョコがでーんと置いてあるだけ。え? ひどすぎません? どうしてチョコレートのお菓子が存在しないの? なら、私が作ってやる! モフモフ猫の獣人と共にショコラカフェを開き、不思議な力で人々と獣人を救いつつ、モフモフとチョコレートを堪能する話。この作品は小説家になろう様にも投稿しています。
【完結】転生悪役令嬢は婚約破棄を合図にヤンデレの嵐に見舞われる
syarin
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢として転生してしまい、色々足掻くも虚しく卒業パーティーで婚約破棄を宣言されてしまったマリアクリスティナ・シルバーレーク伯爵令嬢。
原作では修道院送りだが、足掻いたせいで色々拗れてしまって……。
初投稿です。
取り敢えず書いてみたものが思ったより長く、書き上がらないので、早く投稿してみたくて、短編ギャグを勢いで書いたハズなのに、何だか長く重くなってしまいました。
話は終わりまで執筆済みで、雑事の合間に改行など整えて投稿してます。
ギャグでも無くなったし、重いもの好きには物足りないかもしれませんが、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
ざまぁを書きたかったんですが、何だか断罪した方より主人公の方がざまぁされてるかもしれません。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
魂レベルでビッチです~ヤンデレ彼氏に殺されて悪役令嬢に転生したらしいので、処刑上等で自由な異世界ライフを楽しみます!~
KUMANOMORI(くまのもり)
恋愛
舞日楽華(まいにち らっか)は恋愛経験に落差のあるヤンデレ彼氏に殺され、クソゲーと名高い乙女ゲーム【聖女のキスと祝福と耳飾りと約束の地と】の悪役令嬢・シュシュ・リーブルに転生した。
乙女ゲームを知らないシュシュは、「今世ではビッチと言わせない!」と処女を護るルールを設け、「断罪処刑大歓迎~」の軽いノリで悪役令嬢ライフを開始する。
乙女ゲーム内でシュシュは自分を殺した彼氏にそっくりな、ランス・リルージュ王子に出会う。
自由気ままなシュシュは、伯爵家の嫡男・クラド・ルイドランからの婚約破棄の提案はコイントスで賭けにして、公爵家の次期当主、兄ギリアン・リーブルからの禁断愛には、柔術で対応。さらにランス王子と遊びまわり、一目ぼれしたタフガイのジョーをナンパして、と乙女ゲームの世界を楽しんでいたけれど――――
乙女ゲームの主人公、リーミア・ミルクリンが悪役令嬢シュシュのルートに入ったことで、事態は急変する――――
現世と前世が交錯する悪ノリビッチファンタジー♡
※第一部を不定期更新します♡
【完結】失恋した者同士で傷を舐め合っていただけの筈だったのに…
ハリエニシダ・レン
恋愛
同じ日に失恋した彼と慰めあった。一人じゃ耐えられなかったから。その場限りのことだと思っていたのに、関係は続いてーー
※第一話だけふわふわしてます。
後半は溺愛ラブコメ。
◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎
ホット入りしたのが嬉しかったので、オマケに狭山くんの話を追加しました。
悪役令嬢は二度も断罪されたくない!~あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?~
イトカワジンカイ
恋愛
(あれって…もしや断罪イベントだった?)
グランディアス王国の貴族令嬢で王子の婚約者だったアドリアーヌは、国外追放になり敵国に送られる馬車の中で不意に前世の記憶を思い出した。
「あー、小説とかでよく似たパターンがあったような」
そう、これは前世でプレイした乙女ゲームの世界。だが、元社畜だった社畜パワーを活かしアドリアーヌは逆にこの世界を満喫することを決意する。
(これで憧れのスローライフが楽しめる。ターシャ・デューダのような自給自足ののんびり生活をするぞ!)
と公爵令嬢という貴族社会から離れた”平穏な暮らし”を夢見ながら敵国での生活をはじめるのだが、そこはアドリアーヌが断罪されたゲームの続編の世界だった。
続編の世界でも断罪されることを思い出したアドリアーヌだったが、悲しいかな攻略対象たちと必然のように関わることになってしまう。
さぁ…アドリアーヌは2度目の断罪イベントを受けることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができるのか!?
「あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?」
※ファンタジーなので細かいご都合設定は多めに見てください(´・ω・`)
※小説家になろう、ノベルバにも掲載
前世のことも好きな人を想うことも諦めて、母を恋しがる王女の世話係となって、彼女を救いたかっただけなのに運命は皮肉ですね
珠宮さくら
恋愛
新しい試みで創られた世界で、何度も生まれているとは知らず、双子の片割れとして生まれた女性がいた。
自分だけが幸せになろうとした片割れによって、殺されそうになったが、それで死ぬことはなかったが、それによって記憶があやふやになってしまい、記憶が戻ることなく人生を終えたと思ったら、別の世界に転生していた。
伯爵家の長女に生まれ変わったファティマ・ルルーシュは、前世のことを覚えていて、毎年のように弟妹が増えていく中で、あてにできない両親の代わりをしていたが、それで上手くいっていたのも、1つ下の弟のおかげが大きかった。
子供たちの世話すらしないくせにある日、ファティマを養子に出すことに決めたと両親に言われてしまい……。
そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。
秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」
私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。
「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」
愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。
「――あなたは、この家に要らないのよ」
扇子で私の頬を叩くお母様。
……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。
消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる