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■謎解き×「闇堕ちメモリアル」 織田童夢のプレイした「無理ゲー」

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 前述の通り、この作品は大半が死刑囚である織田童夢の妄想であり「ゲーム」のプレイ動画のようなものなのですが、よくよく見るとこのゲームはクリアが困難にも見えます。

 仮にでも正解ルート(クリア可能なルート)を考えてみましょう。そうなると、おそらく早い段階で梨乃ちゃんをメインのヒロインとして選択して、真理ちゃんの方には一切関わらないという方法であれば平穏無事に全てが終わりそうです。

 ですが、何も知らなければ薄幸で美しい真理ちゃんの好意をスルーするのは不自然というか、特にチビデブハゲ三冠で風俗嬢を嫉妬から刺殺するような狂人が正解ルートを選ぶというのは無理があるように思えます。

 加えて梨乃ちゃんを選択していたとしても、最終的に殺戮の限りを尽くす真理ちゃんが何もしないとは考えづらいです。どちらにしても梨乃ちゃんの行き着く先は死だったとも思われます。

 そう考えると、どうやっても織田童夢はこのゲームに勝てなかったのではないかと思われます。いわゆるクソゲーというやつですね。

 この「ゲーム」の製作者も初めてのことが多かったので、昔のファミコンソフト並みに理不尽な難易度を設定してしまったのかもしれません。

 ともあれ、本作は後味の悪い終わり方で幕を閉じます。あえて教訓をひり出すのであれば、「やり直せない人生はないが、取り返しのつかないことも同時に存在する」というところでしょうか。後悔のないよう、有意義な人生を歩んでいきたいものですね。

   【謎解き×「闇堕ちメモリアル」 完】
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