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3話・憐れみ
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「…あれぇ、おかしぃなぁ~
こんな所に仁の亡骸が寝そべってる。」
嫌でも聞き慣れてしまったその声に、机へつっぷしたままだった頭をようやく上げる。
教室をぐるりと一周見遣ると、いつの間にか休み時間になっていた事に気付いた。
…どうやら4限目の授業は、丸まる居眠りに使ってしまったみたいだ。
カイルとの一件があってから、始めての登校日。
昨夜は色々と考えすぎて一睡も出来ず、朝から鈍い頭を辛うじて擡げて居た。
が…結局居眠りしてしまって、自分をぶん殴りたい気持ちだ。
目の前の席に座った虎は、目を覚ました俺をニヤつきながら見ていた。
「…亡骸に話しかけんなよ。」
実際は居眠りしていただけだが、何となく居心地が悪くて悪態をつく。
虎は事情を知ってるだけに、俺を気遣っているんだろうから、これ位突っ慳貪に接した方が無難だ。
…きっと今素直な気持ちで虎に向かい合えば、俺は虎にとことん甘えてしまうだろうから。
今の俺の精神状態は、それ程に無様だ。
すると虎は俺の顔を見て、酷く不快そうにその鉄仮面を歪ませた。
「早速自暴自棄かよ。お前、とことん脳内お花畑野郎だな。」
そう言って俺の頭を丸めた雑誌で殴る。
すると自分で言うのも嫌気が差すが、軽く子気味いい音がした。
スパンッ
「いって・・・!っ、なんだよおめぇ!それが傷付いた幼馴染にする事かよ!?」
俺が思わず大げさに声を上げて抵抗すると、虎はそんな俺を見て鼻で笑った。
「傷心の幼馴染の為に良い事教えてやるよ。自殺するなら電車より首吊りにしろ。あれは頸動脈詰めれば楽に逝けるぜ。」
「…ばーか。そんな勇気があったら、こんなウジウジしてねぇよ。」
「だったら死にそうな顔してねーで、何か他の手建てを考えろっつの。」
虎はつまらなそうに溜め息をついて、俺から目線を逸らした。
さっきはあぁ言ったが、こうやって突っぱねられると、何だか酷く寂しい気持ちになる。
「・・・・ひでぇ。もっと慰めろよ。」
俺はそんな虎の視線を邪魔する様に割って入って、わざと逃げる虎の視線を追った。
まるで親が拗ねた子供の機嫌を、必死に直そうとするみたいにして。
何度もしつこく追うもんだから、ついには噴出し”あっははは”と明るい虎の笑い声が教室に響く。
こういう切り替えの早い所、本当に救われる。
虎の長所の一つだ。
事の一部始終は、その日の内に虎に話した。
”最低だ…っ!”
そう一言呟いて、その場を走り去ってしまったカイルと別れてすぐ、自分の犯した過ちの罪深さに耐えられなくなって、体が震えてまた涙が零れた。
思わずスマホを握り締めて虎に電話をすると、
虎は深い溜め息をつきながらも”三角公園で待ってろ”と言ってくれた。
”三角公園”は、俺達が出会ったあの公園だ。
幼い頃から何かにつけて俺達が集まる、古くからの遊び場。
そこで3時間、情けなく泣きじゃくる俺を、虎はずっと慰めてくれた。
虎は、俺が長年、カイルを好きで居た事を知っている。
俺がカイルを好きになったと打ち明けた日も、俺とカイルが終わってしまった日も、同じ様に変わらず慰めてくれたのは虎だった。
虎は何度も言うが、外見は良いが仏頂面で、黙っていると仮面のように表情がない。
それにヤンキーよろしく眉毛も細いし、顔面にボディピアスを開けているせいで悪人面だ。
その上口は悪いし、俺を平気で馬鹿にするし、やり方は荒っぽいのだが…そんな所を全てカバーしても余りうる包容力を持っている。
まぁ周りから見れば、虎の言葉は危うげで、そんな風に思う奴は少ないかもしれないが、事実俺は何度となく虎の優しさに支えられたんだ。
そして、居た堪れないが今回も。
「…そういやぁ昼飯に誘ってはみたんだけどよ。悪ぃ、やっぱダメだったわ。」
一通り笑い声をあげた後、声色をワントーン落とした虎は、申し訳なさそうに言う。
ふと俺の斜め三つ前のカイルの席を目をやると、カイルはもうその席に居なかった。
『あぁ…やっぱり俺、避けられて…るか。』
いつもなら、俺か虎が誘いに行くまで、自分の席で俺達が声を掛けるのを待っているカイルの背中。
それがないだけで酷く胸が痛む。
「…まぁ、あれ以来始めて顔合わすんだ。流石に気まずさがあるんだろうからな…。」
気分が沈んでまた机につっぷしそうな頭を、寸でのところで擡げる。
…これは虎の言うような、そんな生易しい状態ではないと思う。
普通は同性の幼馴染から、愛の告白と言うだけで嫌悪感でお腹がいっぱいだ。
きっと同じ空間にいる事すら反吐が出る思い。
気まずさに耐えきれず…なんてレベルではない。
「……っ、はぁ……。」
そう考えると息が詰まって仕方ない。
呼吸の仕方を意識してしまうくらい、胸やら喉がぐぅっと締めつけられる感覚に襲われる。
「…仁…。」
ふと呟かれた消えそうな虎の声。
らしくない雰囲気に気付き、慌てて視線を目の前の虎に戻すと、虎が気まずそうに俺を見ている。
何故かその表情が俺を憐れんでいるようで、まるで虎まで俺のせいで傷付いているように見えた。
だから俺はカイルの為に用意してたはずのこの胸の中に、虎の為のスペースもひっそりと用意していたことに気づく。
その虎用の胸のスペースが、憐れむような虎の表情と連動するようにチリチリと痛み出した。
『なんだよ、その顔…らしくねぇな。』
心の中じゃそう思ったけど、本当はそうじゃない。
いつもどんな事があっても、俺を無条件に励ましてくれた虎が、今度ばかりは俺を同情するような目で見たから…それが不安なだけだった。
俺はとっさに大きな声をあげて、笑ってみた。
不安に駆られる気持ちを押し殺すように、虎の憐れみの眼差しから逃げる様に。
「まっ、まぁさ!こうなる事は解ってたわけだし!?お前までそんな感じだと、俺立場ねぇし!?だ、だからいつもみてぇに笑い飛ばすくらいで良いんだよっ!」
その言葉に嘘は無かった。
このまま虎が俺の事でこんな表情をするのは、俺はカイルを傷付けただけじゃなく、虎にまで傷を作ってしまっては忍びないからだ。
「…だけどよ、俺はお前らの事…っ。」
「もうっ!お前、しつこいぞ!」
まだ何か言いた気な虎を制止して、その肩を思いっきり叩く。
しかし威力の割に鍛えた虎の体はびくともせず、代わりに自分の手がジンと痛んだ。
「…っってぇ…!」
痛みに思わず声を漏らすと、そこでようやく虎は仕方ないと踏ん切りをつけて、ふっと息を漏らし笑ってくれた。
「ちっ…相変わらず虎は恵体だなぁ…。」
「お前と違って鍛えてんだよ、ばーか。」
利き手を大袈裟に振っていると、虎は当然のように俺を馬鹿という。
…そんな虎の軽口が心地良い。
俺は心からそう思った。
「昼休みを無駄にするとやべぇし、さっさと飯食いに行こうぜ!」
気分を入れ替えるみたいにして、大袈裟に大きな声をあげて言う。
虎はそんな俺に”うるっせぇ”とつっこみを入れた。
そのやり取りは、何らいつもと変わらないように感じられて、少しの間俺の胸の痛みを癒してくれた。
カイルを昼飯に誘えなかったと、謝る虎の目は、今まで見た事がない位に俺を痛ましそうに見ていた。
いつもいつも、俺を無条件に励ましてくれたあの虎が、だ。
もしかしたらあの時俺が、なぜそんな目で見るのかと応えを縋れば、優しい虎なら悪態をついてでも理由を教えてくれたかもしれない。
だけど俺には出来なかった。
カイルとの一件で、俺達の関係は均衡を保てなくなっている気がしたからだ。
今まで綺麗にバランスをとって支えあっていた棒同士が一本欠けた事によって、他の棒も一気に崩れる気がしたんだ。
そう、俺達は3人が三角を作り出すそれぞれのパーツだった。
それを崩した俺は、それを拍子に全てを失ってしまうかもしれない恐怖に駆られた。
だからあの憐れみの眼差しの理由は、これからも虎に問いただすつもりは無い。
そう決めたはずなのに、俺はその日もまた、一睡も出来ずに朝を迎えてしまった。
こんな所に仁の亡骸が寝そべってる。」
嫌でも聞き慣れてしまったその声に、机へつっぷしたままだった頭をようやく上げる。
教室をぐるりと一周見遣ると、いつの間にか休み時間になっていた事に気付いた。
…どうやら4限目の授業は、丸まる居眠りに使ってしまったみたいだ。
カイルとの一件があってから、始めての登校日。
昨夜は色々と考えすぎて一睡も出来ず、朝から鈍い頭を辛うじて擡げて居た。
が…結局居眠りしてしまって、自分をぶん殴りたい気持ちだ。
目の前の席に座った虎は、目を覚ました俺をニヤつきながら見ていた。
「…亡骸に話しかけんなよ。」
実際は居眠りしていただけだが、何となく居心地が悪くて悪態をつく。
虎は事情を知ってるだけに、俺を気遣っているんだろうから、これ位突っ慳貪に接した方が無難だ。
…きっと今素直な気持ちで虎に向かい合えば、俺は虎にとことん甘えてしまうだろうから。
今の俺の精神状態は、それ程に無様だ。
すると虎は俺の顔を見て、酷く不快そうにその鉄仮面を歪ませた。
「早速自暴自棄かよ。お前、とことん脳内お花畑野郎だな。」
そう言って俺の頭を丸めた雑誌で殴る。
すると自分で言うのも嫌気が差すが、軽く子気味いい音がした。
スパンッ
「いって・・・!っ、なんだよおめぇ!それが傷付いた幼馴染にする事かよ!?」
俺が思わず大げさに声を上げて抵抗すると、虎はそんな俺を見て鼻で笑った。
「傷心の幼馴染の為に良い事教えてやるよ。自殺するなら電車より首吊りにしろ。あれは頸動脈詰めれば楽に逝けるぜ。」
「…ばーか。そんな勇気があったら、こんなウジウジしてねぇよ。」
「だったら死にそうな顔してねーで、何か他の手建てを考えろっつの。」
虎はつまらなそうに溜め息をついて、俺から目線を逸らした。
さっきはあぁ言ったが、こうやって突っぱねられると、何だか酷く寂しい気持ちになる。
「・・・・ひでぇ。もっと慰めろよ。」
俺はそんな虎の視線を邪魔する様に割って入って、わざと逃げる虎の視線を追った。
まるで親が拗ねた子供の機嫌を、必死に直そうとするみたいにして。
何度もしつこく追うもんだから、ついには噴出し”あっははは”と明るい虎の笑い声が教室に響く。
こういう切り替えの早い所、本当に救われる。
虎の長所の一つだ。
事の一部始終は、その日の内に虎に話した。
”最低だ…っ!”
そう一言呟いて、その場を走り去ってしまったカイルと別れてすぐ、自分の犯した過ちの罪深さに耐えられなくなって、体が震えてまた涙が零れた。
思わずスマホを握り締めて虎に電話をすると、
虎は深い溜め息をつきながらも”三角公園で待ってろ”と言ってくれた。
”三角公園”は、俺達が出会ったあの公園だ。
幼い頃から何かにつけて俺達が集まる、古くからの遊び場。
そこで3時間、情けなく泣きじゃくる俺を、虎はずっと慰めてくれた。
虎は、俺が長年、カイルを好きで居た事を知っている。
俺がカイルを好きになったと打ち明けた日も、俺とカイルが終わってしまった日も、同じ様に変わらず慰めてくれたのは虎だった。
虎は何度も言うが、外見は良いが仏頂面で、黙っていると仮面のように表情がない。
それにヤンキーよろしく眉毛も細いし、顔面にボディピアスを開けているせいで悪人面だ。
その上口は悪いし、俺を平気で馬鹿にするし、やり方は荒っぽいのだが…そんな所を全てカバーしても余りうる包容力を持っている。
まぁ周りから見れば、虎の言葉は危うげで、そんな風に思う奴は少ないかもしれないが、事実俺は何度となく虎の優しさに支えられたんだ。
そして、居た堪れないが今回も。
「…そういやぁ昼飯に誘ってはみたんだけどよ。悪ぃ、やっぱダメだったわ。」
一通り笑い声をあげた後、声色をワントーン落とした虎は、申し訳なさそうに言う。
ふと俺の斜め三つ前のカイルの席を目をやると、カイルはもうその席に居なかった。
『あぁ…やっぱり俺、避けられて…るか。』
いつもなら、俺か虎が誘いに行くまで、自分の席で俺達が声を掛けるのを待っているカイルの背中。
それがないだけで酷く胸が痛む。
「…まぁ、あれ以来始めて顔合わすんだ。流石に気まずさがあるんだろうからな…。」
気分が沈んでまた机につっぷしそうな頭を、寸でのところで擡げる。
…これは虎の言うような、そんな生易しい状態ではないと思う。
普通は同性の幼馴染から、愛の告白と言うだけで嫌悪感でお腹がいっぱいだ。
きっと同じ空間にいる事すら反吐が出る思い。
気まずさに耐えきれず…なんてレベルではない。
「……っ、はぁ……。」
そう考えると息が詰まって仕方ない。
呼吸の仕方を意識してしまうくらい、胸やら喉がぐぅっと締めつけられる感覚に襲われる。
「…仁…。」
ふと呟かれた消えそうな虎の声。
らしくない雰囲気に気付き、慌てて視線を目の前の虎に戻すと、虎が気まずそうに俺を見ている。
何故かその表情が俺を憐れんでいるようで、まるで虎まで俺のせいで傷付いているように見えた。
だから俺はカイルの為に用意してたはずのこの胸の中に、虎の為のスペースもひっそりと用意していたことに気づく。
その虎用の胸のスペースが、憐れむような虎の表情と連動するようにチリチリと痛み出した。
『なんだよ、その顔…らしくねぇな。』
心の中じゃそう思ったけど、本当はそうじゃない。
いつもどんな事があっても、俺を無条件に励ましてくれた虎が、今度ばかりは俺を同情するような目で見たから…それが不安なだけだった。
俺はとっさに大きな声をあげて、笑ってみた。
不安に駆られる気持ちを押し殺すように、虎の憐れみの眼差しから逃げる様に。
「まっ、まぁさ!こうなる事は解ってたわけだし!?お前までそんな感じだと、俺立場ねぇし!?だ、だからいつもみてぇに笑い飛ばすくらいで良いんだよっ!」
その言葉に嘘は無かった。
このまま虎が俺の事でこんな表情をするのは、俺はカイルを傷付けただけじゃなく、虎にまで傷を作ってしまっては忍びないからだ。
「…だけどよ、俺はお前らの事…っ。」
「もうっ!お前、しつこいぞ!」
まだ何か言いた気な虎を制止して、その肩を思いっきり叩く。
しかし威力の割に鍛えた虎の体はびくともせず、代わりに自分の手がジンと痛んだ。
「…っってぇ…!」
痛みに思わず声を漏らすと、そこでようやく虎は仕方ないと踏ん切りをつけて、ふっと息を漏らし笑ってくれた。
「ちっ…相変わらず虎は恵体だなぁ…。」
「お前と違って鍛えてんだよ、ばーか。」
利き手を大袈裟に振っていると、虎は当然のように俺を馬鹿という。
…そんな虎の軽口が心地良い。
俺は心からそう思った。
「昼休みを無駄にするとやべぇし、さっさと飯食いに行こうぜ!」
気分を入れ替えるみたいにして、大袈裟に大きな声をあげて言う。
虎はそんな俺に”うるっせぇ”とつっこみを入れた。
そのやり取りは、何らいつもと変わらないように感じられて、少しの間俺の胸の痛みを癒してくれた。
カイルを昼飯に誘えなかったと、謝る虎の目は、今まで見た事がない位に俺を痛ましそうに見ていた。
いつもいつも、俺を無条件に励ましてくれたあの虎が、だ。
もしかしたらあの時俺が、なぜそんな目で見るのかと応えを縋れば、優しい虎なら悪態をついてでも理由を教えてくれたかもしれない。
だけど俺には出来なかった。
カイルとの一件で、俺達の関係は均衡を保てなくなっている気がしたからだ。
今まで綺麗にバランスをとって支えあっていた棒同士が一本欠けた事によって、他の棒も一気に崩れる気がしたんだ。
そう、俺達は3人が三角を作り出すそれぞれのパーツだった。
それを崩した俺は、それを拍子に全てを失ってしまうかもしれない恐怖に駆られた。
だからあの憐れみの眼差しの理由は、これからも虎に問いただすつもりは無い。
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