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天界編

3つの願い+α

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ここは天界。真っ白な空間に超絶美女神のイナンナ様とオイラ棒力立也の二人きり

転生するに当たって、3つのお願いが出来るらしい。が、オイラの魂のエネルギーの容量内でしか、スキルを得る事が出来ないらしい
魂のエネルギーを増やすには美徳を積んで、容量を増やす。且つ経験値を積んでLV upをし、いずれは神格up出来るようにしなければいけないらしい
今回は、アイデアを提供したので+αもあるのだが、女神さまが決めるとの事でお任せします状態である

じっとオイラを見つめる女神さまに、真剣な眼差しで応えるオイラ
じっと見つめ合う二人……

うん!このまま抱きしめてしまいたい!もし、女神さまが目を閉じたならば、その艶やかな唇を奪ってしまうだろう!

っと!いかん!!願いを伝えねば!

ごくっと唾を飲み込み直立不動で言葉を伝える

(………め、女神さま!イナンナ様!!………愛してます!!)
あ!つい本心が口から出てしまった!

(………ん、うん………伝わってる………う、嬉しいけど……それお願いじゃなくて、告白だから………)
目を逸らし、両腕を胸元に組んでもじもじしている女神さま

(失礼いたしましたぁぁ!で、では改めて!………すぅ~はぁ~オイラが神格upするまで!イナンナ様とつり合う存在になるまで待っててください!)
よし!ちゃんと言えた!どのくらい掛かるかわからない、しかし女神さまなら悠久の時を過ごしているはず、オイラが神格を得るその日まで待ってて欲しい!

(………………………………はい………♡)ポフンっ

お顔が真っ赤に茹で上がって、湯気の様なオーラが見える気が………

てか!?《はい》って!!!!

(やった~!!!オイラ嬉しいです!めっちゃ頑張って迎えに来ますからね!!それまで見守って導いてください!!)

あっ………これが二つ目の願いになるのかな!?まぁいっか~!

(えっと~はい!見守ってます!ずっーーーとキミの魂を!)

ひとみをうるうるさせて応えてくれる女神さま

(では3つ目ですが………女神さまが決めてくれませんか?)
超絶美女神さまを、じっと見つめて問いかけてみる

(わ、わたくしがですか?おまけのご褒美なら既に考えてあるのですが………い、いずれわたくしの旦那$※&〆£々€)チラチラ
なんかもじもじしながら、ごにょごにょとおっしゃってらっしゃるのだが……

(あ、あの~………)ドキドキ
何この可愛い過ぎる女神さま。守ってあげたくなるんですけど!!全世界が敵になってもオイラがこの可愛い女を守ってやる!!勘違いヤローで結構!!ブラックホールでもビックバンでもドンと来いや~!!!!と心で叫ぶ

(…はぅ♡………ちょ、ちょとそれズルイィぃぃ!心の中ダダ漏れなんだから~♡そ、そんな事思われたら………わたくし…)
真っ赤にうるうるしていた瞳からツーと涙が頬を伝っていく

(い、イナンナ様?ど、どうしたんです?オイラなにかやらかしました?)
咄嗟に、近づき頬の涙を掬い取りうっかりペロンっと舐めてしまったオイラ

(あっ!………そ、それは………)
目を見開きびっくりまなこのイナンナ様

涙のはずが甘く豊穣な高級ワインの様な味わい、魂に染み込む暖かくて幸福な感覚がオイラの身体を包み込む

あれ?

ふと心臓の辺りから暖かい光が広がっていき、全身を包み込んでいく。幸福感、安らぎ、まさに天にも昇るような心地良さが身体中を駆け巡る。徐々に魂に馴染んでいく女神さまの想い

(ふぁ~気持ちいい~…………)
意識が薄れて立っている事もままならず倒れ込むも、………ふわりと支えられた感覚が…………すぅぅ~

(………た…やさん………た………ん…………

………

……



意識が遠のき夢の中?

………

遠くで微かな泣き声が聞こえるような

……

(………しくしく………)

周囲は闇のもやの中。少女の様な泣き声、闇のもやが哀しみを伝えてくる。
虚無感?諦め?忘れ去られた心の哀しみ?置いてきぼりになった少女の心の声のような……切なく哀しい感情
姿は見えずとも、哀しげな存在は感じる事が出来る

(どうしたの?なぜそんなに哀しいの?)
感情の主に声をかけてみる

(………だれ?………わたしの心にいるのはだれなの?………)
弱々しい声で問うてくる

(オイラは立也だよ……キミの名前は?どうしてここにいるの?)
優しく声をかけてみる

(………わ、わたしイナンナ………ここ?………わたしの深い深い心の中………ずっとここにいるの………くすん)
相変わらず弱々しい声で応えてくるが………い、イナンナさま?え?

(えっと~イナンナ様がどうしてこんな処に?さっきオイラとお話ししてて………あれ?ここはどこ?)
意識が遠いて、今に至るのだが………夢の中?あれ?

(………どうして?なぜわたしの心の中にいるの?)

(心の中!?イナンナ様の!?………えっと~イナンナ様をずっと守ってあげたいって思っちゃって………涙を流されたから、つい掬って舐めちゃって………で、意識が遠いて、今に至るかな………)
とりあえず経緯を説明してみる

(………涙を?わたしが?………わたしを守ってくれるの?どうして?)

(愛しちゃったんだよね………この可愛い女を全身全霊で、守って幸せにしたいって決めちゃったんだな~)
先程の決意を思い起こして宣言する

(………女!?……一人の女として?………あ、愛してくれたんだ………わたしの事を?………)
ちょっとびっくりしている感覚が伝わってくる

(うん!キミもイナンナ様の心の一部なのかな?ならキミの事も引っくるめて愛して守るって誓うよ!!)

夢の中だろうが、心の中だろうが全てオイラが愛して守る!我ながら青臭くて勢い任せな気もするが、
この選択に悔いも邪ましい事も一切無いと言い切れる!!出来るかどうかじゃない決めたからそうするだけ!
決めた迷わず揺らがず道を開き通すのみ!!

(わ、わたし嬉しくて涙を………本当はね………女神さまとかじゃなくて………女性としてささやかな幸せが欲しかったの………博愛とか神を愛するっていうのも尊いってわかってるの………でも………でもね好きなお相手と激しく強く愛し会いたかったの………だからその想いを心の奥に封じてて…それがここのわたしなの…)

ここはイナンナ様の心の深層。女神さまと言えど全てが万能ではないんだと、弱い一面もあるのだと理解してしまった

(オイラそんなイナンナ様を愛してしまったんですけど、激しく強く愛ちゃってもいいですか?ってかもうそんな感じなんですけど………女神さまのお役目とか立場的にはどうかわからないですけどね)

熱烈にオイラが愛して困らせちゃうのも………否!オイラの気持ちは伝えた!あとはイナンナ様が応えてくれるかどうかだし!もしも天界を追い払われたりしたら………そん時はオイラが頑張るだけ!養うくらいはやったるわ!地獄だろうとオイラが守ったるわ~!!ドヤー!!と心の中で叫ぶ!!

(くすっ………そこまで言うなら~わたし本気にしちゃからね~♡キミの深層心理で言ってくれてる訳だし~♡わたしキミの事縛っちゃうぞ♡)

先程までの闇のもやが徐々にピンク色に変化していく

(キミはこれから転生するのね……なら、こっそりとが応援してあげるね♡深層心理の中だから表層のわたしの意識は多分気付かないはずだから、安心してね~♡今後とも末永くお願いします♡た、つ、や♡)

ピンク色のもやから愛おしいと言う気持ちが染み込んでくる。
同調する様にオイラの気持ちを重ねて包み込む様に受け留める
幸福感と共に漲るような力が湧いてくる。
ッシャーー!!やったるわ~!!イナンナ!!愛してるからなぁぁ!!

(んふっ♡じゃぁ~そろそろ元に戻ってねっ♡マイダーリン♡)

頬にキスされた様な感覚に意識が引っ張られる

………

(………つ………ん………

………

………

後頭部に暖かいもにゅもにゅとした感覚

胸板にをさわさわされてくすぐったい

うん、気持ち良い………ずっとこのまま………

(………やさん………起きて………)

………

優しく澄んだお声が聞こえる…

いい香りがするし~気持ち良い~

あゝここが天国なのかぁぁ~

………

(お、き、てったら~………もぅ~………チュっ♡)

ん?唇にふわりと感じる柔らかな感触………

(チュ♡チュ♡チュ♡チュ♡チュ♡…)

次々と顔中に繰り返し柔らかな感触が落ちてくる

(幸せだなぁぁ~………)

心の中で呟くも

(もぅ~起きてるんでしょっ!ちゃんと目覚めて、わたくしを見て!!)

(もう一度チュってお願いします)
目を瞑ったままで応えてみる

(…それって逆だと思うんだけど~仕方なしなんだからね♡………ブチュ~♡)

っと、唇に強めの柔らかな圧力が伝わってくる

しばしの時間が流れる。

唇からぬくもりと愛おしさが伝わってくる。

お返しとばかりに、オイラの気持ちを込めて柔らかな圧力を返してみる

チュチュっと水音が響くも唇を重ねただけ

頭の中ではその先を切望するのだが、ぐっと邪な感情を押さえる。

決壊しない様に、只々愛おしさをのせて………

(………ぷはぁぁ~♡もぅ~起きてよ~♡………はぁ♡はぁ♡)

名残り惜しいのだが!!お互いに息を吸う為否応無しに離れてしまった感じなのだが………

そっと、オイラは瞼を開けてみる

うん!近い!!めちゃ可愛い!!うるうるの眼差しがオイラを映しているし!お顔真っ赤だぞ!その愛おしそうなお顔きゅんきゅんなんですけど!!デレですね!オイラ幸せですよ!!

(もぅ~♡恥ずかしいんだから~そんなに見つめないでよ~♡)

いやいやしながら仰け反るイナンナ様、たわわも目の前で左右にたわわんたわわんしているのだが………至福であります!!

(イナンナ様……愛してる………)
しまった!また本音が口から漏れてしまった!

ビクっと反応するイナンナ様のボディー

膝枕されてるんだなと、今更ながら気づくちょっと夫婦ぽくね?などと考えてしまう

(キャ~夫婦だなんて~キャ~♡キャ~♡)いやいや~

未来の奥様よ!可愛い過ぎるんだけど!たわわもいやいや~って………鼻先を掠めてるんですけど~!!おい!マイソン!鎮まれ鎮まりたまえ~!!っく

(もう~たつやさんたら~ん♡エッチ~♡)いやんいやん

ちょちょいと冷静になって~!落ち着いて~!!マイソンがぁぁ~!

(………あっ!………っと~うん!落ちつくから………落ち着いてね………はぁはぁはぁはぁ~)ジー

なんとか、たわわんたわわんも正位置に落ちつき、テントはすんでのところで我が意識下に置かれたのであった

しかしながら、まだ予断を許さない状況である。断腸の想いで状態を起こしイナンナ様と正対する

膝と膝を突き合わせた格好で見つめ合う二人

………

ジーー

(イナンナ様………愛してます!)
おっと!心の心がまたしても!!

落ち着いていたお顔が、またもや真っ赤に染まっていくイナンナ様

(………じゅ、じゅるい~そんなに一方的に………わ、わたくしって女神だし~特定の個人を贔屓にって、本当はダメだし~さっきのチュ♡ってしたのは、目覚めさせる為に仕方なしだったんだし~………)チラチラ

え?そうなので?………そうだったんだ………しゅん

(あ!えっと~その~わたくしの立場?ってわかって欲しいかなぁ~………わたくしだって………その~もじもじもじもじ)

お股に両手を挟み込んでもじもじもじもじしてる可愛い女神さま
そうだよな~お立場的に難しいのか~でも、気持ちは伝わってくるしな!
いずれその可愛いらしいお口から《愛してる》って言って貰える様オイラが頑張るだけさ!!
うん!今はそれで満足しよう!

(………いつか………きっとねっ♡)
オイラの心を察してくれた女神さま。

(あ~転生とかしたく無いや~このままずっと一緒に居たい………)
おっと!本音がぁぁ

(わ、わたくしも………っと!いけませんわ!いけませんの!わたくしは転生をするお役目がぁぁ~………)うるうる

本来の職務を全うせねばならない、女神さまのお立場………切ない!

(イナンナ様………3つ目のお願いを聞いていただけますか?先程の決めてくださいと言う願いを!)

意を決し問う!早く魂を育ててキミを迎える為にも

(………はい………では………

………

沈黙が二人の間に流れる。悲痛に眉を寄せて様々な感情と戦っている様な

……







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