迷宮入り片想い

村井 彰

文字の大きさ
上 下
4 / 11
迷宮入り片想い

4話 にがくてくるしい

しおりを挟む
  翌朝、やや寝不足気味の頭を抱えて事務所を出た花峰は、いつもの癖で藤堂の店に立ち寄ろうとして、ハッと足を止めた。昨日散々藤堂の周囲を嗅ぎ回っておいて、何事も無かったかのように本人の向かいで朝食を摂るというのはいかがなものだろうか。でも店が開いている時は毎日通い詰めているのに、このタイミングで突然顔を出すのをやめたら、それはそれで怪しいのでは。
「……あれ?」
  どうしたものかと考えながらも店の前までやってきた花峰は、扉のプレートが『CLOSED』になっているのに気づいて首を捻った。一体どうしたんだろう。今日は定休日じゃないはずだし、開店時間はとっくに過ぎている。この店が臨時休業したことなんて、花峰が事務所を構えてから一度も無かったのに。
  なんだか、嫌な予感がする。花峰が焦りを覚えながら踵を返そうとした時、
「ここで何してる」
  聞き慣れた、けれど聞いたこともないくらい低い声に呼び止められた。
「と、藤堂さん……?」
  戸惑いを滲ませながら、ぎこちない動作で後ろを振り返る。そこにはいつもの優しいマスターじゃない、険しい表情を浮かべる藤堂の姿があった。
「あ、あの、今日お店お休みなんですね。……何かあったんです、か……っ?!」
  言い終わる前に、藤堂に強い力で腕を掴まれた。
「な、なに……」
「あんた、誰に頼まれたんだ」
「誰に、って」
  疑問を口にする間もなく、藤堂は片手で喫茶店の扉を開けて、薄暗い店内に花峰を引きずり込んだ。
「うわ……っ」
  邪魔な荷物を投げるように突き飛ばされて、花峰は地面に転がった。
「い、たた……いきなり何するんですか」
  地面に転がったまま、もそもそと体勢を変えて振り向くと、冷たい視線で花峰を見おろしている藤堂と目が合った。今まで藤堂から感じたことのない異様な空気に、花峰はぐっと息を呑む。
「あ、あの、えっと……藤堂さん、なんか怒ってますか……?」
「怒ってますか、だと? とぼけんじゃねえよ、こそこそ嗅ぎ回りやがって。気づかれないとでも思ったのか」
  静かな、しかし明らかな怒りを含んだ言葉をぶつけられ、一瞬で血の気が引くのを感じた。
  全部バレていたのか。
「と、藤堂さん」
「ああ、分かってる。あんたも仕事でやってんだよな? 俺の弱味を探ってこいとでも言われたか? けどな、俺の方もはいそうですかで見逃してやる訳にはいかねえんだよ」
  淡々とした口調で話しながら、藤堂はその場に膝をついて、座り込んだままの花峰に視線を合わせてきた。口元にはうっすらと笑みが浮かんでいるが、目はまったく笑っていない。
「あのっ……さっきから何の話ですか?! 僕は別に仕事でやってる訳じゃ」
「あ? だったら何のためにやってるんだ。説明してみろ」
「それは……っ」
  それは、藤堂さんの事がもっと知りたくて、藤堂さんが悪い人なんかじゃないんだって、証明したくて。だから僕は。
  ……なんて、言えるはずがない。こんな身勝手で一方的な理由。口を噤んだ花峰を見て、藤堂が小さく息を吐いた。
「守秘義務ってやつか? 仕事に真面目なのは結構だが、どういう状況なのかよく考えろよ」
  それから、すっと真顔になって、さらに藤堂は続ける。
「なあ、調べてたんならだいたい分かるよな? 俺が本当はどういう人間で、何をしようとしてるのか。今ここで邪魔されたら困るんだよ。……言っておくが、俺がいつまでも、こうやって優しく諭してやると思うなよ」
  急激に低くなった声のトーンに、先程とは違う意味で背筋が凍った。これはたぶん、脅しじゃない。
「ほ、本当に、違うんです……っ、あなたのことを調べ回ってたのは、全部僕の勝手な都合で……」
「嘘つけ。なんであんたが俺を調べる必要がある」
「そ、れは……僕が、あなたのこと……」
  息が詰まって言葉がうまく出てこないのは、恐怖のせいか。それとも……
「僕が、あなたのことを好きだから、です」
  眉間にシワを寄せて聞いていた藤堂が、その言葉を聞いた途端、呆気にとられたように目を見開いた。
「……あんたな、誤魔化すにしてももうちょっとマシな嘘吐いたらどうだ」
「嘘じゃないです。もうずっと、初めて会った時から……あなたのことが、好きなんです」
  胸が苦しい。けれど、それには想像していた甘さなんてまるでない。ただただ、苦しくて、悲しかった。
  藤堂の顔をまともに見られなくて目を伏せる。その耳に届いたのは、呆れたような深いため息だった。
「それが嘘や冗談じゃないならなお悪い。あんた、もう俺に関わるな」
「そんな……っ」
  花峰に背を向けて、藤堂が扉に手をかける。その目はもう、花峰の方を見ていなかった。
「誰かに頼まれた訳じゃないなら、俺の事を調べ回るのは辞めろ。この店も当分閉める」
  そう言って、開かれた扉を顎で示す。出て行けと言われているのだ。
「…………っ」
  受け入れて貰えるなんて思っていたわけじゃない。それでも、こうしてはっきりと拒絶されるのは、体をバラバラにされるよりも辛かった。
  俯いたままで店を飛び出す。恥ずかしい。死んでしまいたい。こんな僕が人を好きになるなんて、やっぱり間違っていた。
  逃げるように階段を駆けあがり、事務所の中に飛び込む。中には既に出勤してきた美亜がいて、驚いた様子で花峰を見ていた。
「花峰さん? 早いですね、いつもこの時間はマスターのところに行ってるのに……」
  花峰の様子がいつもと違う事に気がついたのだろう。美亜にしては珍しく、心配そうに花峰の顔を覗き込んでくる。
「なにかあったんですか? 花峰さん……」
  そんな美亜に、花峰は無理矢理微笑み返してみせた。
「ごめんね、大丈夫だから」
  どう見たって大丈夫でないことくらい、美亜にはお見通しだっただろう。けれど、彼女はそれ以上何も聞いてこなかった。美亜のこういう遠回しな優しさが、今はありがたい。
「……今日は午後から依頼人の方がいらっしゃいますから、準備しておいてくださいね」
  いつもの業務連絡だけを短く告げて、美亜は事務所の掃除を始めた。何が起きたって、日常はいつも通り続いていく。仕事に没頭していれば、こんな痛みもいつか忘れられるだろうか。



  その日の夜。一仕事終えた花峰は、晴れない気持ちを引きずったまま、自宅である事務所へと向かっていた。今日は一日、依頼された迷い猫探しに街中を奔走していたのだが、猫は最終的に依頼人宅の床下からひょっこりと姿を表した。解決したのだから素直に喜べばいいのだが、どうにも徒労感がひどい。
  小さな明かり一つだけが点いた、暗い階段をあがる。この一年、毎日通って来た場所。けれど今は、いつもより空気が重いように感じた。
  小さく息を吐いて、スーツの内ポケットに入れていた鍵を取り出す。美亜とは現場で別れてきたので、事務所には誰もいない。ひとりはイヤだな。静かになると余計なことばかり考えてしまう。自分の迂闊さ、藤堂の言葉、それ以外にもいろんなことを。
  ガリガリと硬い音を立てる扉を開いて、真っ暗な事務所に足を踏み入れようとした時、不意に背後から微かな足音が聞こえて来た。こんな時間に誰だ? 美亜が戻って来たのかと思ったが、彼女の靴はこんなに硬い音で鳴らない。飛び入りの依頼人だろうか。
  振り返って、足音の主の姿を確認しようとしたのだが。
  ──バチンッ
  鋭く響いた音と共に、突然体の中で火花が弾けた。それから一瞬遅れて、脇腹に鈍い痛みが走る。
(なんだ……?! スタンガン、か……?)
  そう理解した時には、既に視界は歪み、花峰は自分の体が崩れ落ちてゆくのを、どこか他人事のように感じていた。


  *


  客席をひとつひとつ布巾で磨き上げながら、藤堂はふと窓に視線を向けた。カーテンを締め切っているので外の景色は見えないが、どのみち今は夜だ。駅前から遠いこの辺りは、日が暮れると人通りもほとんどなくなるし、カーテンを開けていたところで何も見えやしない。
  顔が映るくらいピカピカにしたテーブルをふと見おろして、藤堂は手を止めた。今朝花峰に言った通り、この店はしばらく閉めるつもりでいるのだから、わざわざ掃除をする必要もない。それでもこうして手を止められずにいるのは、何もしないでいると花峰の顔がチラついて、余計なことを考えてしまうからだった。
  あなたのことが、好きなんです。そう言った花峰は、痛みを堪えるような表情をしていた。その瞳に偽りや誤魔化しの色はなく、花峰の言葉が本心から出た物なのだということが分かった。分かってしまった。
  好き、だって? たかが客と店主の関係でしかないのに、そんなのは馬鹿げている。馬鹿げていると思うのに、あの時の花峰の目が忘れられない。酷く傷ついたような、あの目が。
  ため息を吐いて、拭き上げたばかりの座席に腰を下ろす。なんだこの感情は。罪悪感? 自分から突き放しておいて身勝手にも程がある。
  そうだ。身勝手だが、これで良かったんだ。今の自分と関わっていたら、きっと危険な目に合わせるだろう。そうしたら、花峰ものように……
「藤堂さん。藤堂さんいらっしゃいますか」
  扉をノックする音と共に、馴染みのある声が響いてきた。藤堂は少し顔を上げ、扉に向かって声をかける。
「開いてる」
  短く答えた言葉を聞きつけて扉が開く。そこから現れたのは、家族のように見慣れた男の顔だった。
「お疲れ様です、藤堂さん。すみません、何度もお手数おかけして」
  そう言って、眼鏡の男……永倉ながくらが礼儀正しく頭を下げる。藤堂は軽く手を振って、男の頭を上げさせた。
「いい。俺も瀬島せじまさんには世話になったからな。足抜けのためにずいぶん口利いて貰ったんだ、恩は返す」
「そう言って貰えると助かります。ですがおかげさまで、坂口さかぐちの部下が利用しているルートはほとんど潰せました。あとはこのまま瀬島さんが跡目に決まればこっちのモンですから……」
  そんな永倉の言葉をかき消すように、扉の向こうから、突然若い男女が言い争うような声が聞こえてきた。
「なんだァてめえアニキの店の前でコソコソしやがって……さては坂口の女かぁ? いい度胸してんじゃねえかコラァ」
「はあ?! 何言ってんのアンタ、バッカじゃない?! 私はここのマスターに用があんのよ! 触んないでよ警察呼ぶわよこの変態!!」
  扉の向こうで騒がしく言い合う声に、永倉がわかりやすく顔を歪ませた。
「あの声、原田はらだですね……何やってんだあの馬鹿。マジで通報されんぞ」
  永倉が舌打ちして扉を開ける。原田と言い争っていたあの女の声……どこかで聞いたことがあるような気がするのだが。藤堂の頭に浮かんだその疑問は、原田に襟首を掴まれながら入店して来た女性の姿を見た瞬間、すぐに解決した。
「あんた……花峰さんとこの助手さんか……?」
  今にも噛みつかんばかりの表情でこちらを睨みつけている小柄な女。彼女は間違いなく、探偵助手のミアだった。
「知り合いですかアニキィ」
「うちのお得意さんだ。今すぐ離せ馬鹿」
  ド派手な柄シャツにパンチパーマといういかにもな格好をした原田を叱りつけて、ミアから手を離させる。するとすかさず永倉が歩み寄って、原田の頭を思い切り殴りつけた。
「痛え!! なにすんですか永倉さん!」
「うるせえ馬鹿! 藤堂さんにこれ以上迷惑かけんじゃねえ馬鹿!」
  うるさく言い合う二人を無視して、藤堂は座席を立ちミアに向き直った。
「すみません、助手さん。大丈夫でしたか?」
  そう訊ねるが、ミアは何も答えない。その代わりに、手に持っていた小さな何かを藤堂の目の前に差し出してきた。
「これは……?」
  咄嗟に手を伸ばして受け取る。それは何かの鍵のようだった。それに付けられた、小さいウサギのぬいぐるみには見覚えがある。元スタッフの杉浦が、メッセージアプリのアイコンにしていたアレだ。杉浦のウサギはオレンジ色だったが、こいつは淡いピンク色をしていた。
「これが何か」
  訊ね終わる前に、ミアが鋭い目付きでこちらを睨みつけた。しかしその瞳の奥には、どこか不安げな色が揺れている。
「助手さん……?」
「……花峰さんが、誰かに攫われました。その事務所の鍵だけが上に落ちてて……マスター、あなた何か知ってるんじゃないですか」
  震える声で告げられたその言葉に、一瞬時が凍ったように感じた。攫われた? 誰に? まさか……
  ほとんどインテリアとして置いている柱時計が、やけに不穏な音で深まっていく夜を知らせる。その瞬間藤堂の脳裏を過ぎったのは、なぜかあの苦しげな表情の花峰ではなく、藤堂の淹れたコーヒーを幸せそうに飲む、いつもの花峰だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子

葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。 幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。 一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。 やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。 ※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。

【完結】遍く、歪んだ花たちに。

古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。 和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。 「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」 No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。

婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました

ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。 愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。 ***************** 「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。 ※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。 ※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。  評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。 ※小説家になろう様でも公開中です。

キンモクセイは夏の記憶とともに

広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。 小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。 田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。 そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。 純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。 しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。 「俺になんてもったいない!」 素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。 性描写のある話は【※】をつけていきます。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

処理中です...