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第一章・王都ノスターム
街の歴史
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馬車の車輪が石畳の上を跳ねる。サクは今、先輩二人と共に、最初の現場である闘技場に向かっているところだった。
「おい新入り!次からはお前の仕事だからな!」
馬車が駆ける音に負けじと、御者台に座るルタが声を張り上げる。広大な王都を移動するには馬車の存在は必須だ。現場まで距離がある場合は、こうして貸馬車を利用するそうだが、その手続きや馬車の制御は、ルタいわく下っ端の仕事らしい。今日のところはルタがやってくれたが、次回までにやり方を覚えろと言われていた。
「まあまあ、それは追々でもいいじゃないか。今は他にも覚えてもらわなくちゃいけないことが、たくさんあるからね」
荷台の上で、ゆるく胡座をかいてガラが笑う。幌のない荷馬車は風を切って走る。吹きつける風に乱された前髪を右手で押さえながら、サクはガラに尋ねた。
「あの、ずっと気になっていたんですけど、闘技場ってどういう場所なんですか?」
「ああ、そういえばサクちゃんは王都に越してきたばかりだったね」
ガラは頷くと、軽く姿勢を正して話し始めた。
「闘技場は、王家が主催している……言わば娯楽施設だね。腕に覚えのある挑戦者を募って、主催側が用意した魔物と戦わせる。そして観戦者に勝敗を予想させて、その掛け金を収益にしているというわけだ」
「わかり易い金持ちの道楽だよな。そんで、その試合は通常週一回行われて、俺らはその後処理をするっつう契約になってるんだが、今日は意味の分からねえ特別試合があったせいで、こうして呼び出されてる」
ルタが吐き捨てるように言う。
「こういうことって、よくあるんですか」
「まあな、騎士団の勝手は今に始まったことじゃねえ。あいつら王宮仕えだからって、俺らみたいな庶民を完全に見下してやがんだ」
背中を向けていても、ルタの苦々しい表情が目に浮かぶようだ。そんな彼の様子にガラが苦笑する。
「まあ、実際彼らの地位が高いのは事実だからね。都がここまで豊かになったのは、騎士団の活躍で、魔物の残党を全て管理下に置くことに成功したからだよ」
「つっても、そんなん二十年以上前の話だろ?下っ端や元自警団のやつらは関係ねえじゃねえか」
サクが産まれるよりも前。現在の王は、自らが即位した際、各地にわずかに残っていた強力な魔物達を全て殲滅、あるいは捕獲して管理下に置くことで、王家にとって脅威となりえる存在を徹底的に排除しようとした。その結果として、王都の民は魔物に怯えることなく暮らせるようになった……と、言われている。
ちなみに自警団というのは、騎士団が魔物狩りに出ていた頃、手薄になった王都を警護するために作られた、民間の組織である。その後、役目を果たして帰還した騎士団と統合され、現在は地方の警護を主に担当しているという。
「私達の世代からすると、なんだかピンとこない話です。魔物が人間の脅威だったなんて」
「それどころか、魔王とかいうヤバいやつがいた頃は、人間の方が支配下に置かれてたって話だからな。現代からじゃ想像もつかねえけど」
魔王。かつてこの世界を支配しようと目論んだ、悪の化身。この国に暮らすものなら、誰もがその存在を知っている。
今から数百年の昔、突如現れた魔王によって、世界は闇に覆われた。空からは光が失われ、大地には魔物が溢れ、人々はその住処を追われたのだ。
誰もが絶望し、人間はそのまま滅びの運命を迎えるのだと思われた。その時。
魔を祓い、光を取り戻す力を持った存在、勇者が現れたのだ。
勇者は各地を旅し、人々を支配していた強力な魔物達を次々と打ち倒した。そして、旅の最後に辿り着いたのは、魔王の居城。城を守護する四体の将軍を残らず滅ぼした勇者は、ついに魔王と対峙した。
勇者と魔王の死闘は七日間にも及び、最後に勝利を手にしたのは、勇者であったという。
「勇者が魔王を打ち倒して以来、この世界は永久に続く平和を手に入れた。そして、その時の勇者は魔王城を丸ごと王の都として作り替えたんですよね」
この広大な王都が全て一つの城だったなんて、サクには想像もつかない。一連の話は「勇者の冒険譚」として小説や芝居の題材にも使われがちなこともあって、歴史というよりは、おとぎ話のような感覚だ。
「そう。そして当時の勇者の血を引いているのが、今の王族だといわれているね。威厳を示すために誇張している部分もあると言われているけれど、数百年も昔の話では確かめようもないからねえ」
「まあ実際のところがどうだろうと、今を生きてる俺らには大して関係ない話だろ。ほら、歴史のお勉強の間に着いたぜ」
そういってルタがこちらを振り返る。いつの間にか馬車は、王都の中心部まで辿り着いていたようだ。
「うわあ……」
初めて見る景色に、サクは思わず馬車から身を乗り出した。
サクの眼前に広がっているのは、巨大な堀に囲まれて、どこまでも続く巨大な城壁だった。開かれた城門の遥か向こうには、それこそおとぎ話に出てくるような、美しい白亜の宮殿が見える。
「おい、用があるのはそっちじゃねえぞ」
田舎では到底お目にかかれない見事な建築物に圧倒されていると、後ろからルタに頭を小突かれた。ムッとして振り向くと、既に二人とも荷物を持って馬車を降りる準備をしている。
「行くよサクちゃん。観光はまた今度だね」
「は、はい、すみません!」
慌ててサクも先ほど事務所で渡された清掃用具を手に取って、二人の後に続いた。
向かう先は、こちらから見て王宮の左手にある円形の建物。ここが噂の闘技場らしい。
さすがに先ほどの宮殿には劣るが、こちらもかなりの広さがありそうだ。
入り口の脇に掲げられた大きな国旗の下には、甲冑姿の門番が姿勢良く立っている。
「どうも、お疲れ様です」
感じの良い笑顔を浮かべながら、ガラが門番の男に会釈する。しかし、男の方は挨拶を返すどころか、小馬鹿にしたように笑ってみせた。
「遅かったな掃除屋、さっさと行って終わらせろよ。我々とて暇ではないんだからな」
明らかにガラより年下に見える男の尊大な態度に、すかさずルタが舌打ちをする。兜に半分隠れていても、男がはっきりと顔を顰めたのが分かった。
「……そちらの男は相変わらず態度が悪いな。立場をわきまえろよ、掃除屋風情が」
「は、アンタに態度云々いわれたくねえな。そっちこそ、こんなとこで立番なんかやらされてるくらいだ。どうせ、たいして偉くもねえんだろ?だから俺ら相手に威張り散らすしかねえんだよな」
「……猿以下の下民には人の言葉は通じんか?立場をわきまえろと言っている」
男が顔を引き攣らせながら、腰に携えた剣に手をかける。
「ちょっと、ルタさん……」
さすがにこれは不味いのではないか。そう思って、小声でルタの袖を引っ張った。しかし、当のルタは挑発するような表情を全く崩そうとしない。困ったサクが、助けを求めようと視線を送ると同時に、ガラが自然な動作で睨み合う二人の間に割って入る。
「申し訳ありません。彼には後ほどよく言って聞かせますので、ご容赦ください……王宮の前で刃傷沙汰など、貴方にとっても良い結果にはならないでしょう?」
殺意のこもった視線がルタからガラに移る。数秒のち、男は憎々しげに舌打ちして剣から手を引いた。
「部下の躾くらいしておけ!次はないぞ!」
「心得ております。ほら行くぞルタ」
言いながら、ガラがルタの襟首を掴んで歩き出した。
「ちょ、痛え、痛えって!離せよガラさん!」
長身のガラに引き摺られながらルタが騒ぐも、ガラが手を緩める様子はない。筋肉質な体つきのルタに比べて細身に見えたが、ガラもけして非力ではないようだ。
建物の脇に設置された粗末な裏口の扉の前まで来て、ようやくガラが手を放した。ルタが首元を押さえて咳き込む。
「ひっ、でえなガラさん……いきなり何すんだよ」
「何をする、はこっちの台詞だよ。いい加減、もう少し大人になりなさいと、いつも言っているだろう」
ガラの言葉に、ルタが眉を寄せる。
「ガラさんは、あんな奴に好き放題言われて何とも思わねえのかよ」
「どんな相手でも、騎士団は我々の依頼主だ。揉め事を起こせばペルさんにも迷惑がかかる」
「…………それは」
先ほど騎士団の男に食ってかかった威勢はどこに行ったのか、ルタは叱られた子供のように口を噤んでしまった。
「はあ、まったく……すまないね、サクちゃん。驚いただろう」
口を挟む隙を見失って、ただ黙って事の成り行きを見守っていたサクは、突然名前を呼ばれて、はっと顔をあげた。
「あ、いえ、大丈夫です」
咄嗟にそう答えたものの、正直なところ、あまり大丈夫ではなかった。道中でも散々聞かされたが、実際に騎士団の態度を目の当たりにして、ショックを受けている自分に気づく。
小さな故郷の村では縁のない話だったが、この王都では、ハッキリとした階級の差がある。王宮近くの中心部に住めるのはお金持ちだけ。そして、そんな中心部で王家に仕えている騎士団からすれば、サク達は"掃除屋風情"でしかないのだ。
……同じ、人間なのに。
「さあ、いつまでもこんなところにいても仕方ない。仕事に取り掛かるよ」
そういって、ガラが裏口の扉に手をかける。
そうだ、落ち込んでいる場合ではない。これから覚えなくてはいけないこと、やらなくてはいけないことが、たくさんある。
抱えた掃除用具を担ぎ直して、サクは先輩達の後に続いたのだった。
「おい新入り!次からはお前の仕事だからな!」
馬車が駆ける音に負けじと、御者台に座るルタが声を張り上げる。広大な王都を移動するには馬車の存在は必須だ。現場まで距離がある場合は、こうして貸馬車を利用するそうだが、その手続きや馬車の制御は、ルタいわく下っ端の仕事らしい。今日のところはルタがやってくれたが、次回までにやり方を覚えろと言われていた。
「まあまあ、それは追々でもいいじゃないか。今は他にも覚えてもらわなくちゃいけないことが、たくさんあるからね」
荷台の上で、ゆるく胡座をかいてガラが笑う。幌のない荷馬車は風を切って走る。吹きつける風に乱された前髪を右手で押さえながら、サクはガラに尋ねた。
「あの、ずっと気になっていたんですけど、闘技場ってどういう場所なんですか?」
「ああ、そういえばサクちゃんは王都に越してきたばかりだったね」
ガラは頷くと、軽く姿勢を正して話し始めた。
「闘技場は、王家が主催している……言わば娯楽施設だね。腕に覚えのある挑戦者を募って、主催側が用意した魔物と戦わせる。そして観戦者に勝敗を予想させて、その掛け金を収益にしているというわけだ」
「わかり易い金持ちの道楽だよな。そんで、その試合は通常週一回行われて、俺らはその後処理をするっつう契約になってるんだが、今日は意味の分からねえ特別試合があったせいで、こうして呼び出されてる」
ルタが吐き捨てるように言う。
「こういうことって、よくあるんですか」
「まあな、騎士団の勝手は今に始まったことじゃねえ。あいつら王宮仕えだからって、俺らみたいな庶民を完全に見下してやがんだ」
背中を向けていても、ルタの苦々しい表情が目に浮かぶようだ。そんな彼の様子にガラが苦笑する。
「まあ、実際彼らの地位が高いのは事実だからね。都がここまで豊かになったのは、騎士団の活躍で、魔物の残党を全て管理下に置くことに成功したからだよ」
「つっても、そんなん二十年以上前の話だろ?下っ端や元自警団のやつらは関係ねえじゃねえか」
サクが産まれるよりも前。現在の王は、自らが即位した際、各地にわずかに残っていた強力な魔物達を全て殲滅、あるいは捕獲して管理下に置くことで、王家にとって脅威となりえる存在を徹底的に排除しようとした。その結果として、王都の民は魔物に怯えることなく暮らせるようになった……と、言われている。
ちなみに自警団というのは、騎士団が魔物狩りに出ていた頃、手薄になった王都を警護するために作られた、民間の組織である。その後、役目を果たして帰還した騎士団と統合され、現在は地方の警護を主に担当しているという。
「私達の世代からすると、なんだかピンとこない話です。魔物が人間の脅威だったなんて」
「それどころか、魔王とかいうヤバいやつがいた頃は、人間の方が支配下に置かれてたって話だからな。現代からじゃ想像もつかねえけど」
魔王。かつてこの世界を支配しようと目論んだ、悪の化身。この国に暮らすものなら、誰もがその存在を知っている。
今から数百年の昔、突如現れた魔王によって、世界は闇に覆われた。空からは光が失われ、大地には魔物が溢れ、人々はその住処を追われたのだ。
誰もが絶望し、人間はそのまま滅びの運命を迎えるのだと思われた。その時。
魔を祓い、光を取り戻す力を持った存在、勇者が現れたのだ。
勇者は各地を旅し、人々を支配していた強力な魔物達を次々と打ち倒した。そして、旅の最後に辿り着いたのは、魔王の居城。城を守護する四体の将軍を残らず滅ぼした勇者は、ついに魔王と対峙した。
勇者と魔王の死闘は七日間にも及び、最後に勝利を手にしたのは、勇者であったという。
「勇者が魔王を打ち倒して以来、この世界は永久に続く平和を手に入れた。そして、その時の勇者は魔王城を丸ごと王の都として作り替えたんですよね」
この広大な王都が全て一つの城だったなんて、サクには想像もつかない。一連の話は「勇者の冒険譚」として小説や芝居の題材にも使われがちなこともあって、歴史というよりは、おとぎ話のような感覚だ。
「そう。そして当時の勇者の血を引いているのが、今の王族だといわれているね。威厳を示すために誇張している部分もあると言われているけれど、数百年も昔の話では確かめようもないからねえ」
「まあ実際のところがどうだろうと、今を生きてる俺らには大して関係ない話だろ。ほら、歴史のお勉強の間に着いたぜ」
そういってルタがこちらを振り返る。いつの間にか馬車は、王都の中心部まで辿り着いていたようだ。
「うわあ……」
初めて見る景色に、サクは思わず馬車から身を乗り出した。
サクの眼前に広がっているのは、巨大な堀に囲まれて、どこまでも続く巨大な城壁だった。開かれた城門の遥か向こうには、それこそおとぎ話に出てくるような、美しい白亜の宮殿が見える。
「おい、用があるのはそっちじゃねえぞ」
田舎では到底お目にかかれない見事な建築物に圧倒されていると、後ろからルタに頭を小突かれた。ムッとして振り向くと、既に二人とも荷物を持って馬車を降りる準備をしている。
「行くよサクちゃん。観光はまた今度だね」
「は、はい、すみません!」
慌ててサクも先ほど事務所で渡された清掃用具を手に取って、二人の後に続いた。
向かう先は、こちらから見て王宮の左手にある円形の建物。ここが噂の闘技場らしい。
さすがに先ほどの宮殿には劣るが、こちらもかなりの広さがありそうだ。
入り口の脇に掲げられた大きな国旗の下には、甲冑姿の門番が姿勢良く立っている。
「どうも、お疲れ様です」
感じの良い笑顔を浮かべながら、ガラが門番の男に会釈する。しかし、男の方は挨拶を返すどころか、小馬鹿にしたように笑ってみせた。
「遅かったな掃除屋、さっさと行って終わらせろよ。我々とて暇ではないんだからな」
明らかにガラより年下に見える男の尊大な態度に、すかさずルタが舌打ちをする。兜に半分隠れていても、男がはっきりと顔を顰めたのが分かった。
「……そちらの男は相変わらず態度が悪いな。立場をわきまえろよ、掃除屋風情が」
「は、アンタに態度云々いわれたくねえな。そっちこそ、こんなとこで立番なんかやらされてるくらいだ。どうせ、たいして偉くもねえんだろ?だから俺ら相手に威張り散らすしかねえんだよな」
「……猿以下の下民には人の言葉は通じんか?立場をわきまえろと言っている」
男が顔を引き攣らせながら、腰に携えた剣に手をかける。
「ちょっと、ルタさん……」
さすがにこれは不味いのではないか。そう思って、小声でルタの袖を引っ張った。しかし、当のルタは挑発するような表情を全く崩そうとしない。困ったサクが、助けを求めようと視線を送ると同時に、ガラが自然な動作で睨み合う二人の間に割って入る。
「申し訳ありません。彼には後ほどよく言って聞かせますので、ご容赦ください……王宮の前で刃傷沙汰など、貴方にとっても良い結果にはならないでしょう?」
殺意のこもった視線がルタからガラに移る。数秒のち、男は憎々しげに舌打ちして剣から手を引いた。
「部下の躾くらいしておけ!次はないぞ!」
「心得ております。ほら行くぞルタ」
言いながら、ガラがルタの襟首を掴んで歩き出した。
「ちょ、痛え、痛えって!離せよガラさん!」
長身のガラに引き摺られながらルタが騒ぐも、ガラが手を緩める様子はない。筋肉質な体つきのルタに比べて細身に見えたが、ガラもけして非力ではないようだ。
建物の脇に設置された粗末な裏口の扉の前まで来て、ようやくガラが手を放した。ルタが首元を押さえて咳き込む。
「ひっ、でえなガラさん……いきなり何すんだよ」
「何をする、はこっちの台詞だよ。いい加減、もう少し大人になりなさいと、いつも言っているだろう」
ガラの言葉に、ルタが眉を寄せる。
「ガラさんは、あんな奴に好き放題言われて何とも思わねえのかよ」
「どんな相手でも、騎士団は我々の依頼主だ。揉め事を起こせばペルさんにも迷惑がかかる」
「…………それは」
先ほど騎士団の男に食ってかかった威勢はどこに行ったのか、ルタは叱られた子供のように口を噤んでしまった。
「はあ、まったく……すまないね、サクちゃん。驚いただろう」
口を挟む隙を見失って、ただ黙って事の成り行きを見守っていたサクは、突然名前を呼ばれて、はっと顔をあげた。
「あ、いえ、大丈夫です」
咄嗟にそう答えたものの、正直なところ、あまり大丈夫ではなかった。道中でも散々聞かされたが、実際に騎士団の態度を目の当たりにして、ショックを受けている自分に気づく。
小さな故郷の村では縁のない話だったが、この王都では、ハッキリとした階級の差がある。王宮近くの中心部に住めるのはお金持ちだけ。そして、そんな中心部で王家に仕えている騎士団からすれば、サク達は"掃除屋風情"でしかないのだ。
……同じ、人間なのに。
「さあ、いつまでもこんなところにいても仕方ない。仕事に取り掛かるよ」
そういって、ガラが裏口の扉に手をかける。
そうだ、落ち込んでいる場合ではない。これから覚えなくてはいけないこと、やらなくてはいけないことが、たくさんある。
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