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失敗する気しかしない作戦
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「さぁて、ついに明日が決戦だな」
夜。
当然のようにガーランド軍は前進を続け、自然とカウル平野に陣取っていたライオス帝国軍まで、あと少しの距離まで迫った。
数は、こちらが三万ちょっと。比べて向こうは、十万の大軍。
兵士の数だけで言うならば、完全に負け戦だ。
「多いのぉ」
「まぁ、分かってたことではあるけどな」
「しかし明日なんじゃが、儂ら左翼でええんかの? 毎回、戦では最前線におるもんじゃと思っとったが」
「ああ」
今回、俺たちは中央というわけではなく、左翼である。
基本的に軍というのは、ひと塊になって動く部隊を幾つも作る。それを並べたのが左翼、中央、右翼と呼ばれるのだ。
そして俺たち第三師団は、今回の戦の要――中央の第十師団の左側、左翼である。
基本的に今回の戦は、第十師団がクロスボウで一気に攻撃を仕掛けることがメインであり、俺たちはあくまで左右に散った敵の各個撃破ということだ。
「正直、上手くいくとは思えない作戦でしたね」
「お。レインもそう思うか?」
「……おや隊長、お気づきだったのですか?」
「いや、何も気付いちゃいねぇが、ここんとこ毎回作戦が作戦倒れしてるから、最初から信用しないことにした」
「……まぁ、確かにそうですね」
はぁ、と小さく溜息を吐くレイン。
そんなレインの言葉に、不安そうに眉を寄せるマリオンと、やれやれと顎髭をさするグランド。
「儂もなんかちょいとしか聞いとらんが、どんどん矢を連射できる攻撃法法らしいのぉ」
「まぁ、単純に矢が連射されてくるんじゃ、確かに恐ろしいっすよね。いやー、総将軍もすげぇ作戦考えたっすよねぇ」
「残念ですけど、このままでは上手くいきませんよ。間違いなく負け戦です」
「え、そうなんすか?」
レインの冷たい意見に対して、マリオンが眉を寄せる。
というか、上手くいかないってなんでそんなこと分かるんだろう。俺、なんかまた失敗するんじゃね、くらいには思ってたけど。
「何か、欠点でもあんのか?」
「欠点というよりは……そうですね。あくまで、小細工でしかないんですよ」
「小細工?」
「ええ。そもそも、敵軍は十万です。そして、その十万の敵軍が一斉に、こちらに向かってやってくるわけです」
「ああ」
「一撃二千五百の矢が来ても、倒せる人数はせいぜい数百人です。十万という数に比べれば、圧倒的にその数が足りません」
「……」
確かに、レインの言うようにあまりにも数の差が大きい気がする。
敵軍が出発して、こちらが一斉に矢を放って――そういう流れになった場合、撃てて何発だろうか。その数発で敵軍を壊滅させることができると思うほど、戦争とは楽観的なものではない。
そして、敵軍がやってきたら第十師団は弓兵ばかりだ。先頭の槍兵たちによって蹂躙されること請け合いである。
「……なんでお前、あのとき言わなかったんだよ」
「総将軍が立案して、各師団長が賛成票を投じた作戦ですよ? わたしのような、あくまで『切り込み隊』の副官が意見できるような状況ではありませんよ」
「はぁ……んじゃ結局、負け戦か。まぁ、早く帰れていいな」
「ですが、下手に負け戦にするというわけにもいきませんよ。わたしだって命の危機に遭うかもしれませんし」
「第十師団が壊滅したら、さすがに退却するんじゃねぇの?」
くぁ、と欠伸を噛み殺しながらそう言う。
そろそろ眠くなってきた。というか、難しい話って苦手なんだよな。
「そもそも、敵軍に対して矢を放つことを第一として弓兵を最前線に置く場合は、少なくとも塹壕や柵が必要になります。少なくとも、そういったものがなければお話にもなりません」
「……柵とか、ねぇな。思いっきり平野だな」
「そもそもこちらが攻め込む立場なので、そういったものを設置する時間はありません。簡易なものならば作れるかもしれませんが、それだとないよりマシ程度です」
「ふむ……」
こりゃ、完全に負け戦だな。
俺はとりあえず、死にたくないし仲間殺したくないし、戦況次第でさっさと退却しよう。
最後の戦争が、負け戦で終わるっていうのもなんとなく悔しいけれど。
しかし、レインはにやりと笑みを浮かべた。
「ですので、強固な柵を作るために、マティルダ師団長にご協力いただきました」
「……は? いやお前、柵がないって言ってなかったか?」
「ないから、作るんです。少し無理やりではありますが、工作班からとても長い縄を二本、調達することができました。現在、第三師団の簡易物資置き場にあります」
「いや、何でそれ」
「隊長、『切り込み隊』の綱引き大会って覚えてますか?」
「は?」
レインの唐突な言葉に、思わず眉を寄せる。
綱引き大会というか、一度なんとなくやってみただけのことだ。それも、結構前の話ではあるのだけれど。
一度、俺の力がどのくらいあるのか試してみたいとか言い出した奴がいたんだ。そこで、俺と『切り込み隊』全員での綱引き大会をしよう、とかなってしまった。
普通に考えて、一体九百九十九とかありえなくね?
「俺と『切り込み隊』全員のやつか?」
「はい。隊長、圧勝でしたね」
「まぁな」
ありえなくね、とか思ったけど、勝っちゃったんだよな俺。
それも、ぶっちゃけ楽勝だった。お前らそんなに弱ぇの、って聞いたら怒られた。
「あれを、明日やります」
「……は?」
「第三師団全員と、隊長です。それで敵軍との間に綱を張って、簡易な柵を作ります。ですので明日、隊長だけは右翼です」
「そんな作戦上手くいくと思うか!?」
翌日の戦争。
一気に突っ込んできたライオス帝国軍に対して、俺は手筈通りに右翼で二本の綱を握って、左翼の第三師団全員と綱引きするという形になった。なってしまった。
思いのほかいい勝負ができて、しかもライオス帝国軍の突撃を受け止める必要があったから、結構腕に負荷掛かったのね。ぶっちゃけ超きつかった。めちゃくちゃしんどかった。
でもその甲斐あって、ライオス帝国軍は縄を越えることができずに足止めされて、そこにクロスボウ連射作戦で前線の兵士を一気に討ち取ることができた。
上手くいったんだ、作戦が。
珍しいことに。
ライオス帝国の前線にいた兵士が壊滅し、帝国軍は退却していった。
俺が超しんどかった以外には、全く被害もなく。
「これこそが、新時代の兵器クロスボウの力である!」とかなんとか総将軍言ってたけど、ほぼ俺だよ。前時代の兵器縄の力だよ。
はぁ。
薄々気付いてはいたんだけどさ。
俺いなきゃ、この戦争割とすぐに終わるんじゃね?
夜。
当然のようにガーランド軍は前進を続け、自然とカウル平野に陣取っていたライオス帝国軍まで、あと少しの距離まで迫った。
数は、こちらが三万ちょっと。比べて向こうは、十万の大軍。
兵士の数だけで言うならば、完全に負け戦だ。
「多いのぉ」
「まぁ、分かってたことではあるけどな」
「しかし明日なんじゃが、儂ら左翼でええんかの? 毎回、戦では最前線におるもんじゃと思っとったが」
「ああ」
今回、俺たちは中央というわけではなく、左翼である。
基本的に軍というのは、ひと塊になって動く部隊を幾つも作る。それを並べたのが左翼、中央、右翼と呼ばれるのだ。
そして俺たち第三師団は、今回の戦の要――中央の第十師団の左側、左翼である。
基本的に今回の戦は、第十師団がクロスボウで一気に攻撃を仕掛けることがメインであり、俺たちはあくまで左右に散った敵の各個撃破ということだ。
「正直、上手くいくとは思えない作戦でしたね」
「お。レインもそう思うか?」
「……おや隊長、お気づきだったのですか?」
「いや、何も気付いちゃいねぇが、ここんとこ毎回作戦が作戦倒れしてるから、最初から信用しないことにした」
「……まぁ、確かにそうですね」
はぁ、と小さく溜息を吐くレイン。
そんなレインの言葉に、不安そうに眉を寄せるマリオンと、やれやれと顎髭をさするグランド。
「儂もなんかちょいとしか聞いとらんが、どんどん矢を連射できる攻撃法法らしいのぉ」
「まぁ、単純に矢が連射されてくるんじゃ、確かに恐ろしいっすよね。いやー、総将軍もすげぇ作戦考えたっすよねぇ」
「残念ですけど、このままでは上手くいきませんよ。間違いなく負け戦です」
「え、そうなんすか?」
レインの冷たい意見に対して、マリオンが眉を寄せる。
というか、上手くいかないってなんでそんなこと分かるんだろう。俺、なんかまた失敗するんじゃね、くらいには思ってたけど。
「何か、欠点でもあんのか?」
「欠点というよりは……そうですね。あくまで、小細工でしかないんですよ」
「小細工?」
「ええ。そもそも、敵軍は十万です。そして、その十万の敵軍が一斉に、こちらに向かってやってくるわけです」
「ああ」
「一撃二千五百の矢が来ても、倒せる人数はせいぜい数百人です。十万という数に比べれば、圧倒的にその数が足りません」
「……」
確かに、レインの言うようにあまりにも数の差が大きい気がする。
敵軍が出発して、こちらが一斉に矢を放って――そういう流れになった場合、撃てて何発だろうか。その数発で敵軍を壊滅させることができると思うほど、戦争とは楽観的なものではない。
そして、敵軍がやってきたら第十師団は弓兵ばかりだ。先頭の槍兵たちによって蹂躙されること請け合いである。
「……なんでお前、あのとき言わなかったんだよ」
「総将軍が立案して、各師団長が賛成票を投じた作戦ですよ? わたしのような、あくまで『切り込み隊』の副官が意見できるような状況ではありませんよ」
「はぁ……んじゃ結局、負け戦か。まぁ、早く帰れていいな」
「ですが、下手に負け戦にするというわけにもいきませんよ。わたしだって命の危機に遭うかもしれませんし」
「第十師団が壊滅したら、さすがに退却するんじゃねぇの?」
くぁ、と欠伸を噛み殺しながらそう言う。
そろそろ眠くなってきた。というか、難しい話って苦手なんだよな。
「そもそも、敵軍に対して矢を放つことを第一として弓兵を最前線に置く場合は、少なくとも塹壕や柵が必要になります。少なくとも、そういったものがなければお話にもなりません」
「……柵とか、ねぇな。思いっきり平野だな」
「そもそもこちらが攻め込む立場なので、そういったものを設置する時間はありません。簡易なものならば作れるかもしれませんが、それだとないよりマシ程度です」
「ふむ……」
こりゃ、完全に負け戦だな。
俺はとりあえず、死にたくないし仲間殺したくないし、戦況次第でさっさと退却しよう。
最後の戦争が、負け戦で終わるっていうのもなんとなく悔しいけれど。
しかし、レインはにやりと笑みを浮かべた。
「ですので、強固な柵を作るために、マティルダ師団長にご協力いただきました」
「……は? いやお前、柵がないって言ってなかったか?」
「ないから、作るんです。少し無理やりではありますが、工作班からとても長い縄を二本、調達することができました。現在、第三師団の簡易物資置き場にあります」
「いや、何でそれ」
「隊長、『切り込み隊』の綱引き大会って覚えてますか?」
「は?」
レインの唐突な言葉に、思わず眉を寄せる。
綱引き大会というか、一度なんとなくやってみただけのことだ。それも、結構前の話ではあるのだけれど。
一度、俺の力がどのくらいあるのか試してみたいとか言い出した奴がいたんだ。そこで、俺と『切り込み隊』全員での綱引き大会をしよう、とかなってしまった。
普通に考えて、一体九百九十九とかありえなくね?
「俺と『切り込み隊』全員のやつか?」
「はい。隊長、圧勝でしたね」
「まぁな」
ありえなくね、とか思ったけど、勝っちゃったんだよな俺。
それも、ぶっちゃけ楽勝だった。お前らそんなに弱ぇの、って聞いたら怒られた。
「あれを、明日やります」
「……は?」
「第三師団全員と、隊長です。それで敵軍との間に綱を張って、簡易な柵を作ります。ですので明日、隊長だけは右翼です」
「そんな作戦上手くいくと思うか!?」
翌日の戦争。
一気に突っ込んできたライオス帝国軍に対して、俺は手筈通りに右翼で二本の綱を握って、左翼の第三師団全員と綱引きするという形になった。なってしまった。
思いのほかいい勝負ができて、しかもライオス帝国軍の突撃を受け止める必要があったから、結構腕に負荷掛かったのね。ぶっちゃけ超きつかった。めちゃくちゃしんどかった。
でもその甲斐あって、ライオス帝国軍は縄を越えることができずに足止めされて、そこにクロスボウ連射作戦で前線の兵士を一気に討ち取ることができた。
上手くいったんだ、作戦が。
珍しいことに。
ライオス帝国の前線にいた兵士が壊滅し、帝国軍は退却していった。
俺が超しんどかった以外には、全く被害もなく。
「これこそが、新時代の兵器クロスボウの力である!」とかなんとか総将軍言ってたけど、ほぼ俺だよ。前時代の兵器縄の力だよ。
はぁ。
薄々気付いてはいたんだけどさ。
俺いなきゃ、この戦争割とすぐに終わるんじゃね?
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