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プロローグ
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「むぅ……」
ガーランド帝国帝都、軍部の中に存在する将軍執務室。
そんな執務室の椅子に腰掛けながら、ガーランド帝国軍総将軍であるデュラン・テリオスは眉根を寄せながら溜息を吐いた。
デュラン自身は、既に老齢の将軍である。日に日に動かなくなっていく体は、正直騎馬上での指揮さえ体に堪えるほどだ。
だが、ガーランド帝国自体は大陸でも有数の大国であるし、最近は仮想敵国との関係も悪くない状態だ。
そのため、デュラン自身はほとんど戦場に赴くことなく、部下にそのほとんどを任せていたと言っていいだろう。
「しかし、なぁ……」
デュランは、その執務机に置いてある書類――それを一枚、手に取る。
それは申請書だ。基本的に軍というのは、国に管理されている。物品の一つを仕入れるのも、訓練内容を変えるのも、病気で休養を申請するのも全て、申請書や稟議書による書類の採決が必要になってくる。
そう、それは。
除隊――軍を辞めることも、である。
「ギルフォードが、まさか除隊を申請してくるとは……」
書類に、汚い字で書かれた『ギルフォード』という文字。
それも仕方ないことだろう。そもそも帝国では識字率がそれほど高くなく、ギルフォードという男は姓もない、平民出身の軍人なのだ。平民の出自であれば、自分の名前が書ける程度でも仕方ない。
そして平民の出自であれば、このように除隊の申請をしてくることも珍しくはない。
多くの理由が、故郷の両親が倒れたから畑を継がなければならない、というものだ。平民は若い頃には軍に入り、両親から畑を継ぐために軍を辞める――そんな慣例が出来ているというのも事実である。
ゆえにデュランは、常に第二の人生を歩む彼らを、快く送り出してきたのだが。
「むぅ……」
しかし、このギルフォードという男に対して、デュランがこれほどまでに悩む理由。
それはこのギルフォードという男が、恐ろしく強いからだ。
単騎で戦場を駆けても数百の首を挙げ、その身に傷一つ負うことなく生還を果たす。軍を率いれば先頭を走り、倍の敵数でも殲滅する。ゆえに平民出身でありながら現在、デュランの率いる騎士団において大隊長を務めているほどである。
普通の騎士団であれば、平民がなることのできる最高位は中隊長だ。大隊長以上になってくると、その人材はほとんど貴族家の子息になる。そもそも平民は三等兵から始まるところを、貴族家の子息はその出自によって、スタートが異なるからだ。伯爵家の第二子などになると、新人でありながら二等騎士から始まることもある。
つまり、大隊長――特級騎士になることができる平民の出自というのは、恐ろしく出世を重ねてきた希有な例なのだ。
ギルフォードはそれだけ長く騎士団に在籍し、様々な戦果を重ねてきた。デュランの立案した作戦において、ギルフォードの力があるからこそ実行に移すことのできた作戦も、決して珍しいものではない。
ゆえに、決して失いたくない人材――それが、ギルフォードという男なのである。
「しかし除隊の理由が、結婚か……」
つい先程、除隊申請書を持ってやってきたギルフォードの姿を、思い描く。
故郷の幼馴染と、結婚の約束を果たしたらしい。しかしその幼馴染は両親が病弱で、一人で田畑を切り盛りしているらしい。そんな彼女の助けになるために、故郷に帰るから除隊したい、というものだった。
デュランからすれば、ふざけるな、と言いたいのが本音である。
ギルフォードのような天賦の才を持つ戦士を、農村で腐らせておくなど勿体ない。
味方が全滅しながらも、たった一人で敵の砦を攻め落とすほどの武勇だ。恐らく一対一の戦いにおいて、ギルフォードを超える武を持つ人物は、大陸全土を探しても他にいないだろう。
「デュラン殿」
「む……執政官殿」
「先、陛下にお話をしてまいりました」
執務室の扉が開くと共に、執政官――行政における最高責任者である、マクレガーがやってきた。
今回の、ギルフォードの除隊――さすがに、国の戦力が一気に欠けてしまうほどの武力を持つ彼を引き留める手段はないかと、デュランの方から相談を持ちかけたのである。
マクレガーもまたデュランと同じ意見であり、ギルフォードのような素晴らしい人材を、軍から手放すことはできないと同意してくれた。
「それで、陛下は……?」
「大層、お悩みのご様子でした。ギルフォードの武勇は、他国にも知れ渡っているものです。もしも除隊の噂が流れたら、これを機とばかりに攻め込んでくるかもしれませんからね」
「うむ……」
「将軍には、全権を委託するとの仰せです。ギルフォードが除隊をしなくてもいいように、何でもしてくれて構わないと。将軍位が必要であるならば、新たに作っても良い、と……」
「……」
この国の頂点に座する皇帝が、そう言っている。
つまりそれだけ、ギルフォードという存在は他国への牽制になってくれるのだ。
だが、ギルフォードを将軍にすることは認められない。
「私は、ギルフォードを将軍にすることは反対ですね」
「何故ですか?」
「ギルフォードは、強いだけです。真面目な男ではありますが、作戦立案などは向いていない。ただ、並外れた武勇をもって戦場で活躍しているだけです」
「……確かに、それでは将軍にはなれませんね」
「それに、私からも一応ギルフォードには、話をしました。給金が足りないならば、望み通りにすると……ただ、その条件では首を振られまして」
「何故……」
デュランは、大きく溜息を吐く。
給金の増加で納得してくれるのならば、それほどやりやすいことはない。自分の活躍を求めるのならば、どのような戦場にでも連れ出してみせよう。
だが、ギルフォードが求めたのは、そんなものではなかった。
彼が求めたのは、安定。
愛する女性と共に田畑を耕し、子を育み、暮らす。そんな、安定した人生を求めたのだ。
「愛する女性と、人生を共にしたい。そのため危険な戦場からは身を退き、田舎で暮らしたいと、そう望んだのですよ」
「……」
「ギルフォードがそう望んでいる以上、もう軍には……」
「ふむ……」
そこで、マクレガーが眉を寄せた。
恐らく、頭の中で算盤を弾いているのだろう。
そして、手を叩いた。
「では、デュラン将軍……こういう手は如何でしょうか?」
「それは……」
「現在、帝国には潤沢な物資があります。冬を越えた今、他国に侵攻を仕掛けても問題はありません。ここ数年、大規模な戦もありませんでしたし……動くのならば、今でしょう」
「ええ、ですが……」
「ギルフォードに、こう言えばよろしい。『除隊を認める。だが、もう間もなく大規模作戦が行われる。その戦いには出撃してほしい』と」
「――っ!」
マクレガーの言葉に対して、デュランは目を見開く。
そう、それは――。
「最後の戦争で、大陸を帝国の旗で埋め尽くしましょう。そして大陸の統一を終えるまで、ギルフォードを帰らさなければよろしい」
戦争が終われば、除隊を認める。
ならば。
戦争を、終わらせなければいいということ――。
ガーランド帝国帝都、軍部の中に存在する将軍執務室。
そんな執務室の椅子に腰掛けながら、ガーランド帝国軍総将軍であるデュラン・テリオスは眉根を寄せながら溜息を吐いた。
デュラン自身は、既に老齢の将軍である。日に日に動かなくなっていく体は、正直騎馬上での指揮さえ体に堪えるほどだ。
だが、ガーランド帝国自体は大陸でも有数の大国であるし、最近は仮想敵国との関係も悪くない状態だ。
そのため、デュラン自身はほとんど戦場に赴くことなく、部下にそのほとんどを任せていたと言っていいだろう。
「しかし、なぁ……」
デュランは、その執務机に置いてある書類――それを一枚、手に取る。
それは申請書だ。基本的に軍というのは、国に管理されている。物品の一つを仕入れるのも、訓練内容を変えるのも、病気で休養を申請するのも全て、申請書や稟議書による書類の採決が必要になってくる。
そう、それは。
除隊――軍を辞めることも、である。
「ギルフォードが、まさか除隊を申請してくるとは……」
書類に、汚い字で書かれた『ギルフォード』という文字。
それも仕方ないことだろう。そもそも帝国では識字率がそれほど高くなく、ギルフォードという男は姓もない、平民出身の軍人なのだ。平民の出自であれば、自分の名前が書ける程度でも仕方ない。
そして平民の出自であれば、このように除隊の申請をしてくることも珍しくはない。
多くの理由が、故郷の両親が倒れたから畑を継がなければならない、というものだ。平民は若い頃には軍に入り、両親から畑を継ぐために軍を辞める――そんな慣例が出来ているというのも事実である。
ゆえにデュランは、常に第二の人生を歩む彼らを、快く送り出してきたのだが。
「むぅ……」
しかし、このギルフォードという男に対して、デュランがこれほどまでに悩む理由。
それはこのギルフォードという男が、恐ろしく強いからだ。
単騎で戦場を駆けても数百の首を挙げ、その身に傷一つ負うことなく生還を果たす。軍を率いれば先頭を走り、倍の敵数でも殲滅する。ゆえに平民出身でありながら現在、デュランの率いる騎士団において大隊長を務めているほどである。
普通の騎士団であれば、平民がなることのできる最高位は中隊長だ。大隊長以上になってくると、その人材はほとんど貴族家の子息になる。そもそも平民は三等兵から始まるところを、貴族家の子息はその出自によって、スタートが異なるからだ。伯爵家の第二子などになると、新人でありながら二等騎士から始まることもある。
つまり、大隊長――特級騎士になることができる平民の出自というのは、恐ろしく出世を重ねてきた希有な例なのだ。
ギルフォードはそれだけ長く騎士団に在籍し、様々な戦果を重ねてきた。デュランの立案した作戦において、ギルフォードの力があるからこそ実行に移すことのできた作戦も、決して珍しいものではない。
ゆえに、決して失いたくない人材――それが、ギルフォードという男なのである。
「しかし除隊の理由が、結婚か……」
つい先程、除隊申請書を持ってやってきたギルフォードの姿を、思い描く。
故郷の幼馴染と、結婚の約束を果たしたらしい。しかしその幼馴染は両親が病弱で、一人で田畑を切り盛りしているらしい。そんな彼女の助けになるために、故郷に帰るから除隊したい、というものだった。
デュランからすれば、ふざけるな、と言いたいのが本音である。
ギルフォードのような天賦の才を持つ戦士を、農村で腐らせておくなど勿体ない。
味方が全滅しながらも、たった一人で敵の砦を攻め落とすほどの武勇だ。恐らく一対一の戦いにおいて、ギルフォードを超える武を持つ人物は、大陸全土を探しても他にいないだろう。
「デュラン殿」
「む……執政官殿」
「先、陛下にお話をしてまいりました」
執務室の扉が開くと共に、執政官――行政における最高責任者である、マクレガーがやってきた。
今回の、ギルフォードの除隊――さすがに、国の戦力が一気に欠けてしまうほどの武力を持つ彼を引き留める手段はないかと、デュランの方から相談を持ちかけたのである。
マクレガーもまたデュランと同じ意見であり、ギルフォードのような素晴らしい人材を、軍から手放すことはできないと同意してくれた。
「それで、陛下は……?」
「大層、お悩みのご様子でした。ギルフォードの武勇は、他国にも知れ渡っているものです。もしも除隊の噂が流れたら、これを機とばかりに攻め込んでくるかもしれませんからね」
「うむ……」
「将軍には、全権を委託するとの仰せです。ギルフォードが除隊をしなくてもいいように、何でもしてくれて構わないと。将軍位が必要であるならば、新たに作っても良い、と……」
「……」
この国の頂点に座する皇帝が、そう言っている。
つまりそれだけ、ギルフォードという存在は他国への牽制になってくれるのだ。
だが、ギルフォードを将軍にすることは認められない。
「私は、ギルフォードを将軍にすることは反対ですね」
「何故ですか?」
「ギルフォードは、強いだけです。真面目な男ではありますが、作戦立案などは向いていない。ただ、並外れた武勇をもって戦場で活躍しているだけです」
「……確かに、それでは将軍にはなれませんね」
「それに、私からも一応ギルフォードには、話をしました。給金が足りないならば、望み通りにすると……ただ、その条件では首を振られまして」
「何故……」
デュランは、大きく溜息を吐く。
給金の増加で納得してくれるのならば、それほどやりやすいことはない。自分の活躍を求めるのならば、どのような戦場にでも連れ出してみせよう。
だが、ギルフォードが求めたのは、そんなものではなかった。
彼が求めたのは、安定。
愛する女性と共に田畑を耕し、子を育み、暮らす。そんな、安定した人生を求めたのだ。
「愛する女性と、人生を共にしたい。そのため危険な戦場からは身を退き、田舎で暮らしたいと、そう望んだのですよ」
「……」
「ギルフォードがそう望んでいる以上、もう軍には……」
「ふむ……」
そこで、マクレガーが眉を寄せた。
恐らく、頭の中で算盤を弾いているのだろう。
そして、手を叩いた。
「では、デュラン将軍……こういう手は如何でしょうか?」
「それは……」
「現在、帝国には潤沢な物資があります。冬を越えた今、他国に侵攻を仕掛けても問題はありません。ここ数年、大規模な戦もありませんでしたし……動くのならば、今でしょう」
「ええ、ですが……」
「ギルフォードに、こう言えばよろしい。『除隊を認める。だが、もう間もなく大規模作戦が行われる。その戦いには出撃してほしい』と」
「――っ!」
マクレガーの言葉に対して、デュランは目を見開く。
そう、それは――。
「最後の戦争で、大陸を帝国の旗で埋め尽くしましょう。そして大陸の統一を終えるまで、ギルフォードを帰らさなければよろしい」
戦争が終われば、除隊を認める。
ならば。
戦争を、終わらせなければいいということ――。
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