‪α‬team~アルファチーム〜

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No.2 親からの恐怖と友達からの絶望

‪α‬team〜アルファチーム〜No.2

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No.2     親からの恐怖と友達からの絶望
この世には、「虐待」「いじめ」というものが存在する。親からの日常的な暴力、暴言。またはある一定の時だけの暴力。友達からの嫌がらせ、暴言、暴力など様々な種類がある。俺のチームメイトで友達のユウト君、マノアも親からの日常的な虐待を受けていた。今回はそんな虐待的な話だ。

「だーかーら、俺はこっちの方がいいって言ったのにそっちを選ぶから...!!!」
「だって...こっちの方が楽しそうだったから...!!!」
「もう、2人ともいい加減にしてよ~...ゲームごときで熱くならないの...!!!僕だったら絶対これだね!!」
「「話があわない!!」」

俺は今何を見せられているのだろうか。リビングで言い争ってるのはユウト君、マナカ、マノア達。どうやらゲームで技を選ばないといけないらしいが、強力な技を出せるのをユウト君が間違えてしまったらしく、マノアが激怒し、それを見ていたマナカはこっちの方が強いと言って違う技を入れようとしているらしい。
「あははは...!!!まだ言い争ってるのかよ?w」

カイがそう言って来た。いつの間に帰ってきてたんだ...カイとシンさんは買い物に行ってくれていた。

「ユキト君...これ」

シンさんがある手紙を見せてくれた。どうやら依頼人の方のものらしい。俺はその依頼人の名前を見て驚いた。

「……どうしてターちゃんとセーちゃんの名前が...!!」
「...知り合いなの...?」

シンさんに聞かれたので頷いた。

「前俺が家を出る前に引っ越してきて、よく勉強を教えてたんです。」

手紙の文には衝撃な事が書いてあった。

「ユー君どうしたの...って、え!?」

なんとそこには『最近目が紅くなったりするようになりました。原因が分からないので調べて欲しいです。』と書かれていた。

「これって能力の予兆だよね...!?」
「...とりあえずここの近くのショッピングモールで待ってるらしいから、行ってみようかな。」
「それって俺達も言った方がいいのか、ユキト?」
「それは自由だけど...」
「じゃあ行く...。」

最近出来たばかりでとても人が多いとニュースなどで言われていたのでマナカはアジトで待っているとのこと。まぁ人混みが苦手のマナカには無理もさせられないし、喘息が出てしまうかもと思うと仕方が無いと思う。

「えーっと...確か2階のフロアに居るって...」
「なあなあユキト?」
「何?」
「依頼人はユキトの友達(?)なんだろ?大丈夫なのか、会っても?バレたらどうなるか分かんねーじゃん?」
「……でも一応依頼人だから...なんかあったらその時だよ。」
「フーン...じゃあいいか。」

確かに俺が‪α‬teamに入ってることがバレたら何かされるかもだけどきっとあの二人はそんなことしないと思う。

「えーっと...あ、あそこの2人だ。」

ネコ耳フードが付いた上着を着た2人組がこちらに気が付いたのか近づいてくると俺の顔をジロジロ見始めた。

「ユキト兄貴か...!?」

ターちゃんにはやっぱりバレた...まぁ当たり前かw

「うん、そうだよ。ターちゃんとセーちゃん久しぶり。」

目をキラキラさせながら抱き着く。やっぱり双子は可愛い...

「ユキト兄ちゃん、僕達どうすればいいの...」セーちゃんが言う。
「一旦アジトに戻ってから話は聞くから着いて来てくれるかな?」
「……分かった。」

双子の兄弟の空鐘太陽(ソラガネタイヨウ)と空鐘太星(ソラガネタイセイ)は昔からよく遊んでいた子達。今は2人とも15歳で中学三年生。身長は2人とも160cmで性格はターちゃんが少し短期で弟思い、イメージカラーはオレンジ。セーちゃんは泣き虫でお兄ちゃん思いイメージカラーは薄青。2人ともとっても仲がいいから喧嘩をした所が見たことない。「周りの人はユキト兄貴の友人んすか?」「うん、そんな感じw仲は良いよ?」「へぇー...この子達がユキト君の幼馴染なんだね?双子なんだ!」「……お兄ちゃん名前は?」「ユウトだよ。よろしくね、タイセイ君?」「うん、ユウト兄ちゃんって背、大っきいんだね。」そんな事を話しているとある事を思い出した。「あ、ごめんね。ちょっとあそこ寄ってもいい?」俺はあるお菓子の店を指さした。「ユキト君、なんか用事あるの?」「うん、マナカに頼まれたからね。」「じゃあみんなで行こう?」俺は頷いた。ここのマカロンはマナカのお気に入りの店で新作が出るとすぐに行きたいと言うぐらいだった。「へぇ……結構美味そう...」店に入って、俺達は好きな物を買うことにした。そういえば、最近世界は大きく進化している。店では店員の半数がAIロボで、見た目は人間そっくり。お金も全てクレジットになった。そして地球温暖化が進み、エアコンはいつもついていて、電気代はかからなくなったり、火は使う事も少なくなり電気が主に使われるようになった。この店は店員が居らず全てセルフだからとても楽だ。防犯対策は物凄く厳しくなった。万引き等をした場合、すぐに警察に情報は伝わり相手の位置をずっとついせきする。また体の中にチップが埋められていて、このチップは個人情報が詰まっている。それぐらい進化した世界になっている。「ユーキートー?あとお前だけだぞ~」「え...まじか、ちょっと待ってて。」俺はマナカに頼まれた秋限定の焼きリンゴ味のマカロンと柑橘類のマカロンを選んだ。「えーっと……支払いはしとくから、先外出てて?」「OK、待ってるね。」

「ただいまぁ...」返事が無い。「あれ?マナカ、ただいまぁ。マカロン買ってきてくれたよ」「あ、お...おかえり!!ありがとね!」マナカは慌てて玄関に走って来た。「何やってたんだ?なんか機械音すごいけど...」「あ、ええっと...」マナカはリビングを指さした。そしてそこに行ってみると、「マナカ、これって...」「うん、AIロボを作れるんだよ!!お母さんが誕生日プレゼントで送って来てくれたんだ!」どうやら最近流行りのAIロボットが作れる機械を誕生日プレゼントとして送ったらしい。マナカの家は結構お金持ちだから珍しいものをいっぱい持っている。「………アノ...ココは何処デすか?」「……は?おい、マナカ...こいつか、お前の作ったやつ?」「あれ?女の子にするつもりだったんだけどなぁ?おかしいなぁ?」「何か間違えちゃったのかな...マナカちゃん、この子どうするの?」「シンさん、ちょっと待ってくださいな...」どうやらマナカの設定ミスをおかしたらしく女の子から男の子になってしまったらしい。「あ、あの...ユキト兄ちゃん、僕達どうすればいいの?」「え、あ、ごめんね忘れてた。ちょっとそこのソファすわってて」「分かったっす」どうやら1度作ってしまうともう作れないらしい。「えーっと...名前決めてあげなきゃ。」「この子確か正式名称は自律型人工知能AIロボットだよね?」マナカはそれを聞いて「じゃあアロ君!!君の名前はアロ君だよ!!」「ア...ロ?」「あー……なるほどな、アンドロイドのアとロかw」マナカは嬉しそうにアロに言葉を教えこんだ。「ええっと...ターちゃん、セーちゃん。たまに目が紅くなったりするって言ってたけど、目が紅くなったりした時何か不思議な事とか起きなかった?」「確か、兄ちゃんがそうなった時みんな動かなくっちゃった。」「確かにな...セイがそうなった時はみんな眠ってた。」「なるほど...」どうやらもう能力が解放されてしまったらしい。こうなってしまった以上どうにもすることが出来ない。「ターちゃんとセーちゃん、君達には‪α‬teamに入って貰いたい。逆に入ってもらわないと2人に危ないことが起きるかもしれない。」「それってここの団体の事っすか?」「うん...」「僕達は別にいいけど...ね、兄ちゃん?」「ああ!」そして2人は‪α‬teamに入ることとなった。No.は7と8だ。アロもここのチームメイトとして加えることになったから、合計9人だ。「……マナカさんデあってマすか?」「そうそう!!上手だよ。じゃあみんなの名前覚えよっか!!」「はい!」アロは最初から目が紅く、能力を持っていて電子器具のものならなんでも行き来出来るらしい。髪の毛は下半分が水色で、上半分が白色に分けられている。頬には‪α‬のあざが浮かび上がっていて、首にはNo.9と書いてある。完璧なぐらいバーチャル世界の住人だと思えた。「えーっと...またお母さんから何かされちゃった...よね?」「……うん、また暴力的になってる。」「マノア、ちょっとこっち来て?」「え、分かった...」「タイヨウは左手首見せて。」「え!?や、やだよ、俺!!」「いいから見せろ...っ!」俺の口調が強くなって怖くなったのか、素直に手首を見せた。「やっぱり……俺と約束したよね?もうリスカはしないって。」「ごめんなさい...」「切っても楽にはならない。分かっててやってるよね?」「あーそゆこと……ユキト、俺にこの傷を治せと?」「御明答...頼むわ。」「はぁ...ほら、腕もっとこっちに出せ。じゃないと、その...治せねえから。」ターちゃんの傷を治してるあいだにセーちゃんに話を聞いてみた。どうやら前より酷く暴力的になってるらしく、家に帰れないぐらい嫌らしい。また、その事が友達にバレてその弱みを握られいじめられてるらしい。それを聞いたユウト君は少し顔色を悪くしていた。「ユウト君、大丈夫?」「……可哀想。気持ちよくわかるけど、やっぱり酷い。俺達で助けてあげたい。 」「そうだよね、俺もだよ。でも1回児童相談所に連絡して保護してもらったんたけどその時はもう暴力は振るわないって約束し...っ!!」飲み物を取りに行こうと席をたった瞬間だった。急に頭に激痛が走り倒れかけた。「……っ!!ユキト君!?どうしたの、大丈...」「ごめ、なんか頭、痛くなって...」周りからは驚いたような目でこちらを見ていた。「ユ、ユー君...?なんで目、紅いの?」「……え?」マナカがそういうとカイが鏡を出して俺に見せた。俺の黄色の目は紅く染まっていた。「ホントだ...なんでだろ。」「疲れてるんじゃねー?私も良くなるよ、疲れてた時とか。ユキトの能力はつえーから、1回使うだけでもそんな風になったりするだろ?」「ユキト、跡は少し残ったけど治せたぞ。もう寝たらどうだ?」俺は首を振ったけどシンさんに抱かれて無理矢理部屋へ行かされそのまま寝かされた。自分でも驚きなことにベットで寝転がってしばらくすると眠ってしまっていた。でも……『あの痛みは初めてでは無い』そんな気がした。
その頃リビングではターちゃんとセーちゃんの寝室を決めていた。どうやら俺の部屋の向かい側らしい。決めた後は、全員でゲームをしていたらしい。俺もやりたかった...

翌日、俺は午前10時まで寝ていた。少し身体の重みが和らいだ気がした。部屋を出てシャワーを浴びてリビングに向かった。「あ、ユキト君おはよ?大丈夫?」「うん、少し良くなった気がした。今日ターちゃん達の家に行こうと思うんだけど...」「それなら、今地下の練習室で2人とも能力についてシンさんに教えて貰ってるよ。呼んできたらどうかな?」俺はユウト君に教えて貰い、地下へ向かった。どうやらもう練習は終わったようでターちゃんとセーちゃんは少しやつれていた。でも早いとこ行かないとまたあの時のユウト君みたいになってしまうかもしれない。「2人とも、今日家に連れてってくれないかな?」「え、今日!?」2人は慌てた様子だったがうなづいた。

「……やっぱり家怖いな...」「大丈夫、俺達がついてるよ。ね、ユウト君?」「え!?あ、うん!!」「ユウトも怖いのかよ?」「そういうマノアだって、怖いんだろ?」「う、うるさい!!」「……ユキト兄ちゃん、この2人仲いいね...?」「「良くない!!」」いや十分仲良いでしょwそんな風に少し騒ぎながら道を歩いてると家に着いた。すると、ターちゃんとセーちゃんは俺を見てコソコソと話し出した。「ユキト兄貴、家に入らない方がいいかも...」「え!?ここまで来たのに!?」「だって...壁に血とかついてるし。」う……確かに無理だけど...俺は物心ついた時から血だけは見ることも、触ることも無理だ。何故だかはわからないけど、嫌な感じがするから触れない。でもリーダーの俺が行かなければ何になると思い「行く」と言ってしまった。やっぱり帰りたい(泣)でももう玄関まで来てしまった。もう行くしかない。「あ、開けるよ?」「うん、リーダー?準備はいい?」「うん...行こう。」ドアを開けた。その先の光景はあまりにも酷かったのかマナカは口を抑えてユウト君の後ろに隠れた。それは、沢山のゴミが床に散らばり悪臭が酷く、血が壁にベッタリと着いていたりしていた。「……お、お母さん...っ!」リビングに入った時だった。後ろからの凄まじい冷たい視線があるのに気づいた。そこには髪の毛がボサボサで、身体が痩せ干せた母親が立っていた。「あんた達、どこ行ってたのよ...どうして帰ってこなかったのぉぉぉ!!!!」「ひ...っ!!」セーちゃんが小さく悲鳴をあげた。「か、構えて...!!」俺が声を掛けると全員が攻撃の体勢に入った。しかし、ユウト君とマノアがターちゃんとセーちゃんの隣に着いた。「俺達が引きつける、お前ら2人で母親の動きを止めるんだ。」「なんだ、マノアも一緒の考えだったんだね。じゃあ、行くよっ!!」ユウト君がそういうとマノアと一緒に母親に向かって駆け出した。ユウト君は母親の背中に周り動きを捕らえ、マノアは思いっきり母親に蹴りを与えていた。「う、うぐ」という呻き声が聞こえた。しかし、母親は意地でもバタバタと暴れて、ユウト君を振り払った。「っ……!!」ユウト君は思いっきり倒されたのでしばらくそのまま固まっていた。「あんた達がうちの子をこんな風にしたのね...お前らも一緒に叱ってやる!!!!」シンさんが能力を使って母親の動きを遅くさせた。次の瞬間、ターちゃんとセーちゃんは2人一斉に能力を解放させた。ターちゃんには左手の甲に太陽の痣、セーちゃんには右手に星の痣が浮かび上がった。「「母さん、ごめんね」」そう言い放つと母親は動かなくなった。ユウト君が手を離し、マノアは母親の蹴ったところを自分で治していた。どうやら今回は俺の役目はそこまで無かったらしい。そう思い、ターちゃんとセーちゃんに近づいたその瞬間、動きが止まっていたはずの母親が動き出した。ターちゃんとセーちゃんに向かって包丁を突き刺そうとした。が、その包丁は『盾になった俺』が刺さった。「ゲホッ……」喉から血が込み上げてきてそのまま吐いてしまった。母親は包丁を抜くとそのまま動かなくなり静かに倒れた。俺も全身の力が抜け立っていることができなくなりそのまま倒れた。「……う、嘘でしょ...っ!!?」ユ……ユキト君...っ!!」マナカとユウト君の声が聞こえた。そんな中朦朧とする意識の中で見えた視界は...何故だろう。どうしてこんなこと覚えていたんだろう。意味が分からなかった。
だってこれはあの時……サクラ、アカツキ、クロテの3人が俺の目の前で人間に殺された瞬間に似ていた。「サ...クラ...」俺はそう言い放ち意識を失った。


あとがき
みなさん、どうも!‪α‬Manaです!!投稿遅くなってすみませんでした...言い訳にはなりますが、ぜんっぜんネタが思い付かなかったんです(´TωT`)いやもう何なんですかね!?しょうがないと思いませんか!?だって人狼ゲームまで書いてのこれですよ!?ネタが尽きてもおかしくない!!そうですよね!?(なんだよこいつ...)
さて、まぁそこは置いといて……今回は本当にすみませんでした。次からは休載のお知らせを出すようにしておきます(´TωT`)
今回のお話は、親からの虐待に友達からのいじめでした。いやぁこれは書くのが難しかったですね。だって虐待(?)はされたことありますけど、いじめはないですからw今回追加された3人の名前は、
空鐘太陽(ソラガネタイヨウ)
空鐘太星(ソラガネタイセイ)
アロ(自律型人工知能AIロボット)         です!いやぁキャラクター増えすぎて色々大変ですw
え?サクラ、アカツキ、クロテですか?ええ、いましたね。あの子たちはこれから出てくるのであまり覚えていなくて良いですからね!!(覚えていて欲しい(´TωT`)
それじゃあまた3話目で会いましょう!‪(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ オツカレオツカレ
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