7 / 19
本編
5
しおりを挟む
ヘルメスも背後を取るようにしてダガーと氷魔法を発動して、敵の体力を減らしていく。マジェスティは支援魔法をかけつつ、魔法を駆使して的確にダメージを与えていく。
私も応戦すべく片手剣を構え、攻撃を加えていく。
敵からの攻撃は運よく、外れた際に、剣を地面に叩きつけてしまったせいで、目の前で敵の手にする剣が折れてしまう。
ラッキーだと思いつつ、コボルトの息を止める。こうしてやっと、血を浴びながら敵の殲滅をし、一息つく。返り血を浴びて血みどろの鎧が気にはなるけど、まだダンジョンにこもって間もない。『水浴びしたいな…』そう思っていると、マジェスティか何やら呪文を唱え、仲間たちの浴びた返り血が綺麗に消えていった。
「マジェスティ、ありがとうございます。気持ち悪かったので助かりました」
「ふふふ。わたくしだけ綺麗にするより、みんなまとめて綺麗になった方が気分的にもいいでしょう? また汚れたら、わたくしが汚れを落として差し上げますわ」
そう言ってマジェスティは笑った。
「ありがとう助かるわ」
そんな話をしながら宝箱へと近づくと、「今度はボクがやるね」といい。スパロウが罠の有無と鍵の解除を担当しているようだ。
中にはマントと指輪か入っている……。
「呪いのアイテムかわからないから、すぐには使えないね…」
ネーレウスがそういうので、「簡単な呪いに関しては確認できるわ」と伝え魔法を使う。
単純なカースなら見分けられるので、指輪とマントにカースがかかっていないかを確認する。
複雑に組み込まれたカースは、教会に行って鑑定してもらっても難しい。
大枚を払うより、目先の 装備アップの為に、アイテムを確認すると、以前教会で働いていた時に取った、鑑定のスキルと同時に発動する。
「指輪は歩く度に、微妙に装備者の体力を回復出来るみたいですね。マントは……。装備者の意思でガーゴイルに変身出来るマント…、みたいです。パッとみた感じは、呪いはないようですが……」
「戦闘力や防御力も変身中は変わるのか?」
ヘルメスが珍しく食いついてきたので、「恐らくは…」とだけ答える。
「もしモンスターにも認識されないなら、偵察にも使えそうだから、俺が持っていて良いか?」
「構わないが……」
オイジュスがいいならと、ヘルメスがガーゴイルクロークなる物を持つ事になった。
「可愛い指輪だし、指輪はあたしが欲しいわ! 戦闘職にはぴったりだし! ミリアムは滅多に当たらないでしょう?」
「ワシは構わん…」
「俺もいいんだが…」
そう言い私に視線を送るオイジュスだけど、私は自分で治せるし、普段あまり怪我をしない事もあり、あまり必要性を感じなかった。
私も応戦すべく片手剣を構え、攻撃を加えていく。
敵からの攻撃は運よく、外れた際に、剣を地面に叩きつけてしまったせいで、目の前で敵の手にする剣が折れてしまう。
ラッキーだと思いつつ、コボルトの息を止める。こうしてやっと、血を浴びながら敵の殲滅をし、一息つく。返り血を浴びて血みどろの鎧が気にはなるけど、まだダンジョンにこもって間もない。『水浴びしたいな…』そう思っていると、マジェスティか何やら呪文を唱え、仲間たちの浴びた返り血が綺麗に消えていった。
「マジェスティ、ありがとうございます。気持ち悪かったので助かりました」
「ふふふ。わたくしだけ綺麗にするより、みんなまとめて綺麗になった方が気分的にもいいでしょう? また汚れたら、わたくしが汚れを落として差し上げますわ」
そう言ってマジェスティは笑った。
「ありがとう助かるわ」
そんな話をしながら宝箱へと近づくと、「今度はボクがやるね」といい。スパロウが罠の有無と鍵の解除を担当しているようだ。
中にはマントと指輪か入っている……。
「呪いのアイテムかわからないから、すぐには使えないね…」
ネーレウスがそういうので、「簡単な呪いに関しては確認できるわ」と伝え魔法を使う。
単純なカースなら見分けられるので、指輪とマントにカースがかかっていないかを確認する。
複雑に組み込まれたカースは、教会に行って鑑定してもらっても難しい。
大枚を払うより、目先の 装備アップの為に、アイテムを確認すると、以前教会で働いていた時に取った、鑑定のスキルと同時に発動する。
「指輪は歩く度に、微妙に装備者の体力を回復出来るみたいですね。マントは……。装備者の意思でガーゴイルに変身出来るマント…、みたいです。パッとみた感じは、呪いはないようですが……」
「戦闘力や防御力も変身中は変わるのか?」
ヘルメスが珍しく食いついてきたので、「恐らくは…」とだけ答える。
「もしモンスターにも認識されないなら、偵察にも使えそうだから、俺が持っていて良いか?」
「構わないが……」
オイジュスがいいならと、ヘルメスがガーゴイルクロークなる物を持つ事になった。
「可愛い指輪だし、指輪はあたしが欲しいわ! 戦闘職にはぴったりだし! ミリアムは滅多に当たらないでしょう?」
「ワシは構わん…」
「俺もいいんだが…」
そう言い私に視線を送るオイジュスだけど、私は自分で治せるし、普段あまり怪我をしない事もあり、あまり必要性を感じなかった。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
帰らなければ良かった
jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。
傷付いたシシリーと傷付けたブライアン…
何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。
*性被害、レイプなどの言葉が出てきます。
気になる方はお避け下さい。
・8/1 長編に変更しました。
・8/16 本編完結しました。
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる