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番外編 SS

ハロウィーンってなに? (ロゼ視点)

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 今日はボクも樹里じゅりさんの車で、商店街やショッピングセンターでお買い物。
 ボクはお家でゲームとかしてるから、まだ数回しか付いてきたことがなかった。

「ねぇ、あのオレンジ色のかぼちゃの飾り? アレなんだろう…」

「ハロウィーンね」

 サラリとさんが教えてくれる。

「宗教的意味あいがあったはずなんだけど、日本じゃ、お祭りって感じかな」

「ふぅん」

 つけたすように樹里じゅりさんが言う。


「確かお菓子くれないとイタズラしちゃうぞとか言うのよね。 面白そう」

 詩紋しもんも口をはさむ。

「もう、無茶言わない! 樹里じゅりさん困っちゃうでしょう!」
 そういうのはせつ

「かぼちゃ祭りみたいなっちゃうけど、やって見る?私もやったこと無いのよね。スイーツ買うくらいで…」

「でも締め切り近いって、言ってませんでした?」

 そう言うと考え込むせつ

「私達で準備してみたらどうだろう。日頃の感謝を込めてご飯やお菓子作るの!」

「ボクやってみたい。駄目? 樹里じゅりさん?」

「そうね。 やってみようか? そしたらおばけとかの可愛いクッキー型とか欲しいなぁ。仕事落ち着いたら手伝うね?」

 少し考えて必要そうな材料を買い込むボク達。カボチャやおばけの可愛いクッキー型も買った。

「ねぇ、カボチャのプリンの飾りにクッキー使ったら、樹里じゅりさん喜んでくれるかな…」

「じゃあ、クッキーはロゼに任せようかな」

 ポソリとボクが言うと、せつが同意してくれた。
 当日が楽しみだなぁ。
 そんな話を千鶴叔父さんにしたら、当日の衣装は任せてってにこやかに消えてった。叔父さんは樹里じゅりさんの衣装を作りたがるけど、せつにいつも止められてる。

 お祭りなら変な洋服作んないかな。 
 そんなボクの考え事をヨソに、せつがケージに寄ってきた。

 今日も負けない!最近のせつ詩紋しもんは、ボクのブランコを揺らすのか楽しいらしい。
 ボクだって振り落とされない様に必至。
 どんだけ揺らすんだよ!たまにボクの尻尾がケージに当たってささくれる。
 怒るボクを笑って振り回す。

 またボクがブランコに乗って、振り落とされない様にスタンバイしてないのに、ブンブンと揺らすんだ。
 まだ早いとボクはカルルルと怒る。
 樹里じゅりさんは苦笑いしてるけど、ボク達が楽しそうだからと見守ってる。
 楽しくなんてないと思いつつ、せつ詩紋しもんがジリジリとケージに寄って来ると、ついブランコに乗ってしまうボクは本当に負けず嫌いだなぁ。
 ドMだなぁなんてみんな笑うけど、いつかせつ詩紋しもんにもやってやる。
 きっとボクと同じ反応をしてしまうに違いない。

 ボクは、そんないつも通りの夜を、過ごしながら、ハロウィーンのパーティーはどんなのだろうと夢を見るのだった。
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