私と愉快な動物たち。

皇ひびき

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本編

文鳥と私4

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 文鳥の画像や動画をこれでもかと言う程、撮ってはパソコンに保存していた。その画像などをアルバム的に、私のサイトで公開していた。

画像を加工して4コマ的な物も作っていた。画像残ってたらお見せしたかった。
これはその時の名残り。(笑)


 そんな中、文鳥繋がりで可愛らしい文鳥グッズを作られている方と仲良くなった。
 カレンダーやはがき等、彼女はいろんな物を作っていて、彼女の描く絵にすごく魅了されていた気がする。

 何がきっかけかは忘れてしまったけど、しばらくネットでのやり取りが続く中、オフ会をしようという話になり、彼女のお宅にお邪魔することになり、桜文鳥3羽を連れて遊びに行ったわけだ。

 他の種類もいたけれど、ベタベタに人に慣れている方がいいかとその子達にした訳だ。

 最初の頃は、警戒の色を見せていたうちの子達も気安く飛び回り、家主様達にも愛嬌を振りまいていた。
肩に乗ったり頭に乗ったり好き放題…。

 うちの子は警戒心が足りなすぎるのか?そう思いながら、彼女のお宅にいたのはちょっと人見知りの2羽の桜文鳥。
その子達も遠慮がちに飛んだりしながら、遊んでいた。

 自分ちの子も可愛いけど、連れて帰りたいわけではないけれど、人のお家の子も可愛い。

 お菓子をつまみお茶を頂きながら談笑は続く。
そんな中で、あまり文鳥を握る機会がないと彼女は言う。うちの子なら握られ慣れてるし!そう思い部屋の中を飛んでいたうちの子を、キャッチして撫でさせてみたわけなんだけど。

 なんかじーっと顔を見てるとうちの子じゃない。気まずいけど、伝えなければ…。
嬉しそうに自分ちの文鳥を撫でる彼女と旦那さん。

「あの……、ごめんなさい。うちの子だと思って捕まえちゃったのが○○ちゃんみたいで……」

こんなガサツな扱いされた事はないだろう。うちの子くらいだよ。飛んでるところキャッチされるなんて!

 他家の子を、空中キャッチの上撫でさせたのだ。居たたまれないにも程がある。

「普段なら、うちの子もこんなにたくさん、触らせて貰えないので嬉しいです」

「え?…そうですか、触らせてもらえませんか…」

 普段、お日様の匂いがするだの昆布の匂いがするだの、撫で回してる上に匂いを嗅いでいた私。

そんなに触らせて貰えないという、経験は今までなかった。


 荒文鳥の鳴海にしても、奥さんのみょんぼが自ら寄ってくるし、本でも読んでいようものなら、勝手に握られに手のひらに入ってくる。
そのせいか鳴海の警戒心も薄まっていた。手は怖がるけど肩は平気。
荒文鳥でも寄ってくる環境にいたせいでなんといっていいのかよくわからなかった。

 後でうちの子もたくさん握って貰ったけれど、どうにも居心地の悪い思いをした一日になった。

 帰りの電車の中で「なにやらかしてんの~!恥ずかしい~」と悶絶したのは、そのご夫妻には内緒だ。
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