3 / 18
シーン2 ~温厚な神父~
しおりを挟む
「ああ、ミスリードさんね! あの人なら今晩、お屋敷のパーティに出席されるはずですよ。」
村の女性が、気軽に教えてくれた。
今回、メイタンテーヌの探偵事務所に舞い込んだ調査依頼は、ある美男のエリート弁護士が不倫をしているかどうか調べてほしい、というものだ。
ーー名前を、ミスリード・ヨウインと言う。なんでもこの弁護士、このところ、頻繁に島を訪れているという。
彼がこの島で、誰と、どのように会っているのか。はたしてミスリードの妻が不安に思った通り、本当に不倫をしているのか。まずは、それとなく彼の評判を聞いてみようというのが、メイタンテーヌ達の当面の方針だった。
「そうなんですね。我々は現在、とある事件に絡んで優秀な弁護士を探しておりまして、、、。ミスリードさんに一度お会いして、相談してみたいと思っていたところなんです。」
「そうなの! ミスリードさんはねえ、見た目がとってもイケメンでね。村の女性も、あの人に憧れている子は多いのよ。でも、いつも左手の薬指に結婚指輪をしてるからねえ。。。」
村人の女性は、井戸端会議モードに入ってペチャクチャとしゃべり続ける。いつの世も、女性はイケメンと恋バナに興味があるものと、相場が決まっている。
「でもここだけの話、ミスリードさんには、ちょっとした噂もあるのよ~? 今日のパーティの主催者はね、お屋敷の主人である、スグシヌンジャナイ・コヤーツ氏。この島一番の金持ちなんだけど、その奥さんの、イロケスゴイ・コヤーツさんがとっても美人なの! この美人の奥さんと、ミスリードさんがあまりに仲が良さそうだから、もしかしたら二人はデキてるんじゃないかって話があるのよ。」
ここまで言うと、村の女性は二カッと笑って付け加えた。
「まあ、本当のところはどうだか、私にゃわかりゃしないんだけどね!」
いきなり、今回の調査依頼の核心に迫るような話だが、あえて興味がないかのように、メイタンテーヌは話題をそらした。
「『お屋敷』っていうのは、この島の中央にある、あの白い豪邸のことですよね? スグシヌンジャナイさんは、その豪邸に居を構える、ゼッカイ島の名士って感じですか」
「いやー、別にお屋敷自体は、昔からあったけどね、随分さびれた建物だったのよ。それを一年半ぐらい前かな、スグシヌンジャナイ氏が移住してきて、大改築して豪邸にしたってわけ。だからつまり、あの方は昔からこの島に住んでる人じゃあないのよ。それで今回は、その大改築が終わったってんで、パーティをやることになったのよ」
「なるほど。それで、スグシヌンジャナイ氏と仕事上のつながりがあるミスリードさんも、パーティに招待されているわけですな」
横で聞いていたボンクラー警部補が、納得したようにコメントした。このバカンスを楽しむ中年男性も、いまのところ、メイタンテーヌ達と行動を共にしているようだ。
「そうそう! でも、仕事のつながりなんか無くったって、大丈夫よ。スグシヌンジャナイ氏は、見栄っ張りなタイプだから、、、行けば、誰でも会場に入れてくれるわよ。あんたたちもラッキーだったね、たぶん今夜、行ったらごちそうを食べられるわよ」
「えー! 行きたい行きたい! 行きましょうメイタンテーヌさん!」
メイタンテーヌの隣にいたフラグミールが、とたんにはしゃぎだした。この若い女性は、まだまだ「色気より食い気」という感じらしい。
「おや、向こうから神父さんがくるね。おーい! いつもご苦労様ですー!」
村の女性が手を振った先に、黒い衣装を着た神父がゆっくり歩いてくるのが見えた。髪の色は鮮やかな金髪で、整った顔立ちをしている。首には十字架のネックレスをしている。
近づいてくると、いかにも温厚な人柄が伝わる笑顔が印象的だった。
「おや、旅の方ですか。どうもはじめまして」
「はじめまして。私は名探偵の、メイタンテーヌです」
前髪を人差し指でかきあげながら、メイタンテーヌが「名探偵」のところを強調して言う。
「私は助手の、ジョシュヤ・フラグミールといいます」
「私はボンクラーと言います。今日はバカンスで、この島に来ましてな」
三人が次々と自己紹介をすると、神父もニコニコしながら名前を名乗った。
「ーー私の名前は、シン・ハンニンです。」
「ははあ。。。。。結構な、お名前ですなあ。」
ボンクラー警部補が、いかにも心のこもっていないお世辞をいった。中年特有の、脊髄反射で会話している感がある。ただし、まるまると太った憎めない体形をしているから、適当なセリフもさして、気にならないところがあった。
「神父さんは、とてもいい人でね。この通りいつも穏やかでいらっしゃるし、殺生を好まないのよ。村の祭事なんかでお世話になるけど、本当にみんなから評判がよくて、素晴らしい方です」
村の女性が、大げさにほめたてた。シン・ハンニン神父はそれを、相変わらずニコニコしながら聞いている。あまりに表情が笑顔のまま変わらないので、この人は、こういうお面をかぶっているのか、、、とさえ思われた。
「神父さんも、今晩のパーティにはいらっしゃるの?」
「そうですね、お呼ばれしたものですから、大変恐縮ながら伺おうかと。私はお酒は飲めませんが、共に幸せを祝わせて頂こうと思っております。」
「そうよね、行ったほうがいいわよ、スグシヌンジャナイさん、喜ぶわ」
「私たちもパーティに伺う予定なので、そこでまたお会いするかもですね!」
フラグミールが愛想よく言った。
「そうですね、、、皆様ぜひ、この島でゆっくりと、おくつろぎください。それでは、私は少し用事がありますので、これで失礼します、、、」
笑顔を絶やさずに、シン・ハンニン神父は言うと、ゆっくりした足取りで立ち去って行った。その影を見送りながら、メイタンテーヌ達は口々に感想を述べ合った。
「いやはや、非常に温厚な、感じのいい方でしたね。さすがは、神に仕える身というか」
「もしもこの後、島で何らかの事件がおこったとしても、ああいう人間は、何も悪いことに関与していないでしょうな」
「まったくだ。何も、あやしくなかった。怪しむ要素が一つもない。こんなにあやしくない人間がいるのか、というぐらいの登場人物だ」
「メイタンテーヌさん、やけに説明的なセリフですね。一体、誰に説明してるんですか?」
フラグミールが、不思議そうに言った。
「いや、なんとなく、思ったことを口に出しただけなんだが、ちょっと不自然に聞こえたのかな」
メイタンテーヌは、特に深く考えていない様子で前髪をかきあげながら言った。
「おお、なんかちょっと雲行きがあやしくないかね」
ボンクラー警部補が言うと、確かに向こうの空を、黒い雲が空を少しずつ覆い始めていた。まるで人間の内に秘めた、どす黒い感情が渦巻くかのような、不吉な感じのする雲だった。
「これから、ミスリード・ヨウインさんに会いに行くわけだが、、、そこに、シン・ハンニンさんもいるかもしれないな」
メイタンテーヌは、誰に言うともなく、ポツリと呟いた。
村の女性が、気軽に教えてくれた。
今回、メイタンテーヌの探偵事務所に舞い込んだ調査依頼は、ある美男のエリート弁護士が不倫をしているかどうか調べてほしい、というものだ。
ーー名前を、ミスリード・ヨウインと言う。なんでもこの弁護士、このところ、頻繁に島を訪れているという。
彼がこの島で、誰と、どのように会っているのか。はたしてミスリードの妻が不安に思った通り、本当に不倫をしているのか。まずは、それとなく彼の評判を聞いてみようというのが、メイタンテーヌ達の当面の方針だった。
「そうなんですね。我々は現在、とある事件に絡んで優秀な弁護士を探しておりまして、、、。ミスリードさんに一度お会いして、相談してみたいと思っていたところなんです。」
「そうなの! ミスリードさんはねえ、見た目がとってもイケメンでね。村の女性も、あの人に憧れている子は多いのよ。でも、いつも左手の薬指に結婚指輪をしてるからねえ。。。」
村人の女性は、井戸端会議モードに入ってペチャクチャとしゃべり続ける。いつの世も、女性はイケメンと恋バナに興味があるものと、相場が決まっている。
「でもここだけの話、ミスリードさんには、ちょっとした噂もあるのよ~? 今日のパーティの主催者はね、お屋敷の主人である、スグシヌンジャナイ・コヤーツ氏。この島一番の金持ちなんだけど、その奥さんの、イロケスゴイ・コヤーツさんがとっても美人なの! この美人の奥さんと、ミスリードさんがあまりに仲が良さそうだから、もしかしたら二人はデキてるんじゃないかって話があるのよ。」
ここまで言うと、村の女性は二カッと笑って付け加えた。
「まあ、本当のところはどうだか、私にゃわかりゃしないんだけどね!」
いきなり、今回の調査依頼の核心に迫るような話だが、あえて興味がないかのように、メイタンテーヌは話題をそらした。
「『お屋敷』っていうのは、この島の中央にある、あの白い豪邸のことですよね? スグシヌンジャナイさんは、その豪邸に居を構える、ゼッカイ島の名士って感じですか」
「いやー、別にお屋敷自体は、昔からあったけどね、随分さびれた建物だったのよ。それを一年半ぐらい前かな、スグシヌンジャナイ氏が移住してきて、大改築して豪邸にしたってわけ。だからつまり、あの方は昔からこの島に住んでる人じゃあないのよ。それで今回は、その大改築が終わったってんで、パーティをやることになったのよ」
「なるほど。それで、スグシヌンジャナイ氏と仕事上のつながりがあるミスリードさんも、パーティに招待されているわけですな」
横で聞いていたボンクラー警部補が、納得したようにコメントした。このバカンスを楽しむ中年男性も、いまのところ、メイタンテーヌ達と行動を共にしているようだ。
「そうそう! でも、仕事のつながりなんか無くったって、大丈夫よ。スグシヌンジャナイ氏は、見栄っ張りなタイプだから、、、行けば、誰でも会場に入れてくれるわよ。あんたたちもラッキーだったね、たぶん今夜、行ったらごちそうを食べられるわよ」
「えー! 行きたい行きたい! 行きましょうメイタンテーヌさん!」
メイタンテーヌの隣にいたフラグミールが、とたんにはしゃぎだした。この若い女性は、まだまだ「色気より食い気」という感じらしい。
「おや、向こうから神父さんがくるね。おーい! いつもご苦労様ですー!」
村の女性が手を振った先に、黒い衣装を着た神父がゆっくり歩いてくるのが見えた。髪の色は鮮やかな金髪で、整った顔立ちをしている。首には十字架のネックレスをしている。
近づいてくると、いかにも温厚な人柄が伝わる笑顔が印象的だった。
「おや、旅の方ですか。どうもはじめまして」
「はじめまして。私は名探偵の、メイタンテーヌです」
前髪を人差し指でかきあげながら、メイタンテーヌが「名探偵」のところを強調して言う。
「私は助手の、ジョシュヤ・フラグミールといいます」
「私はボンクラーと言います。今日はバカンスで、この島に来ましてな」
三人が次々と自己紹介をすると、神父もニコニコしながら名前を名乗った。
「ーー私の名前は、シン・ハンニンです。」
「ははあ。。。。。結構な、お名前ですなあ。」
ボンクラー警部補が、いかにも心のこもっていないお世辞をいった。中年特有の、脊髄反射で会話している感がある。ただし、まるまると太った憎めない体形をしているから、適当なセリフもさして、気にならないところがあった。
「神父さんは、とてもいい人でね。この通りいつも穏やかでいらっしゃるし、殺生を好まないのよ。村の祭事なんかでお世話になるけど、本当にみんなから評判がよくて、素晴らしい方です」
村の女性が、大げさにほめたてた。シン・ハンニン神父はそれを、相変わらずニコニコしながら聞いている。あまりに表情が笑顔のまま変わらないので、この人は、こういうお面をかぶっているのか、、、とさえ思われた。
「神父さんも、今晩のパーティにはいらっしゃるの?」
「そうですね、お呼ばれしたものですから、大変恐縮ながら伺おうかと。私はお酒は飲めませんが、共に幸せを祝わせて頂こうと思っております。」
「そうよね、行ったほうがいいわよ、スグシヌンジャナイさん、喜ぶわ」
「私たちもパーティに伺う予定なので、そこでまたお会いするかもですね!」
フラグミールが愛想よく言った。
「そうですね、、、皆様ぜひ、この島でゆっくりと、おくつろぎください。それでは、私は少し用事がありますので、これで失礼します、、、」
笑顔を絶やさずに、シン・ハンニン神父は言うと、ゆっくりした足取りで立ち去って行った。その影を見送りながら、メイタンテーヌ達は口々に感想を述べ合った。
「いやはや、非常に温厚な、感じのいい方でしたね。さすがは、神に仕える身というか」
「もしもこの後、島で何らかの事件がおこったとしても、ああいう人間は、何も悪いことに関与していないでしょうな」
「まったくだ。何も、あやしくなかった。怪しむ要素が一つもない。こんなにあやしくない人間がいるのか、というぐらいの登場人物だ」
「メイタンテーヌさん、やけに説明的なセリフですね。一体、誰に説明してるんですか?」
フラグミールが、不思議そうに言った。
「いや、なんとなく、思ったことを口に出しただけなんだが、ちょっと不自然に聞こえたのかな」
メイタンテーヌは、特に深く考えていない様子で前髪をかきあげながら言った。
「おお、なんかちょっと雲行きがあやしくないかね」
ボンクラー警部補が言うと、確かに向こうの空を、黒い雲が空を少しずつ覆い始めていた。まるで人間の内に秘めた、どす黒い感情が渦巻くかのような、不吉な感じのする雲だった。
「これから、ミスリード・ヨウインさんに会いに行くわけだが、、、そこに、シン・ハンニンさんもいるかもしれないな」
メイタンテーヌは、誰に言うともなく、ポツリと呟いた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
邪魔者というなら私は自由にさせてもらいますね
影茸
恋愛
これまで必死に家族の為に尽くしてきた令嬢セルリア。
しかし彼女は婚約者を妹に渡すよう言われてしまう。
もちろん抵抗する彼女に、家族どころか婚約者さえ冷たく吐き捨てる。
──妹の幸せを祈れない邪魔者、と。
しかし、家族も婚約者も知る由もなかった。
今までどれだけセルリアが、自分達の為に貢献してきたか。
……そして、そんな彼女が自分達を見限ればどうなるかを。
これはようやく自由を手にした令嬢が、幸せに気づくまでの物語。
※試験的にタイトル付け足しました。
【完結済】自由に生きたいあなたの愛を期待するのはもうやめました
鳴宮野々花
恋愛
伯爵令嬢クラウディア・マクラウドは長年の婚約者であるダミアン・ウィルコックス伯爵令息のことを大切に想っていた。結婚したら彼と二人で愛のある家庭を築きたいと夢見ていた。
ところが新婚初夜、ダミアンは言った。
「俺たちはまるっきり愛のない政略結婚をしたわけだ。まぁ仕方ない。あとは割り切って互いに自由に生きようじゃないか。」
そう言って愛人らとともに自由に過ごしはじめたダミアン。激しくショックを受けるクラウディアだったが、それでもひたむきにダミアンに尽くし、少しずつでも自分に振り向いて欲しいと願っていた。
しかしそんなクラウディアの思いをことごとく裏切り、鼻で笑うダミアン。
心が折れそうなクラウディアはそんな時、王国騎士団の騎士となった友人アーネスト・グレアム侯爵令息と再会する。
初恋の相手であるクラウディアの不幸せそうな様子を見て、どうにかダミアンから奪ってでも自分の手で幸せにしたいと考えるアーネスト。
そんなアーネストと次第に親密になり自分から心が離れていくクラウディアの様子を見て、急に焦り始めたダミアンは─────
(※※夫が酷い男なので序盤の数話は暗い話ですが、アーネストが出てきてからはわりとラブコメ風です。)(※※この物語の世界は作者独自の設定です。)
ステルスセンス
竜の字
ミステリー
出版社に入社した羽津宮
一年後に退職を考えるまで追い詰められてしまう。
そんな時、1人のホームレスと出会う。
そのホームレスが持つ「ステルスセンス」
と書かれたノート、そこに書かれて居る事を
実戦して行く事で人生が好転し始める羽津宮
その「ステルスセンス」と書かれたノートの
意味とは?
こんな国、捨てて差し上げますわ
藍田ひびき
恋愛
「ユリアーナ!本日をもって、お前との婚約を破棄する!」
『豊穣の聖女』ユリアーナは婚約者である王太子アルベリクから、突然に婚約破棄を言い渡された。しかもアルベリクは妹のフランシーヌと新たに婚約すると言う。
聖女を掲げる神殿側はそれを不服とし、ユリアーナとフランシーヌのどちらが聖女に相応しいか、試験をするように助言するが…?
※ 4/27 誤字修正しました。
※ なろうにも投稿しています。
わたしはくじ引きで選ばれたにすぎない婚約者だったらしい
よーこ
恋愛
特に美しくもなく、賢くもなく、家柄はそこそこでしかない伯爵令嬢リリアーナは、婚約後六年経ったある日、婚約者である大好きな第二王子に自分が未来の王子妃として選ばれた理由を尋ねてみた。
王子の答えはこうだった。
「くじで引いた紙にリリアーナの名前が書かれていたから」
え、わたし、そんな取るに足らない存在でしかなかったの?!
思い出してみれば、今まで王子に「好きだ」みたいなことを言われたことがない。
ショックを受けたリリアーナは……。
(完)イケメン侯爵嫡男様は、妹と間違えて私に告白したらしいー婚約解消ですか?嬉しいです!
青空一夏
恋愛
私は学園でも女生徒に憧れられているアール・シュトン候爵嫡男様に告白されました。
図書館でいきなり『愛している』と言われた私ですが、妹と勘違いされたようです?
全5話。ゆるふわ。
転生令嬢は悪役令息をすくいたい
うづき
恋愛
主人公――伯爵令嬢であるメル・カタラは、馬車の事故に遭い、両親を失うと同時に、前世の記憶を思い出した。
現在自分の過ごす世界が『星の導く天秤の』という乙女ゲームの世界であるということ、
そして自身と仲の良い辺境伯子息、リュジ・ミュートスは、その乙女ゲームではラスボス――悪役令息として登場し、最終的に死んでしまうことを。
前世からの推しであるリュジを、死なせるわけにはいかない。
メルはリュジが死ぬことになる未来を回避、改変することを決意する。
「推しが幸せになって、楽しく日常を過ごすまで、私は死ねない……!」
推しの兄と仲良くなったり、推したちの母親が毒親でそれもなんとかするべく努力したり。
転生令嬢は、今日も、悪役令息をすくうために頑張ります!
推しを幸せにしたい系転生令嬢が、最終的に兄(義理)と弟(義理)に溺愛されるようになるまでのお話です。
*小説家になろうにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる