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第二話
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世界の半分を領土に持つオルグス帝国。その実情は悲惨の一言に尽きる。帝国において貴族、市民、貧民という階級は絶対なものであり、その最下層にある貧民は人として扱われることはない。僅かな金銭で長時間働かされるため常に生かさず殺さずの極限状態である上に、人としての権利がないために貴族たちの玩具として消費される。
このような状況にあっても貧民に現状を打破しようとする動きがないのは、竜騎士という存在のせいだ。人の身でありながらかつて世界に君臨していた竜の魂を宿すことで、その力を行使できる存在、そんな怪物たちに抗う力を持たない者たちは恭順することしかできなかった。
ーーー
「逃げ出した罪人の名はトーマ。先日までお前たちと行動を共にしていたあの問題児だ。生死は問わない、ヤツをここまで連れてこい。ああ、それと念のため二人以上で行動すること。決して一人にはならないよう。ではかかれ!」
茜色の空の下、隊長の合図で数十人の騎士たちが一斉に捜索に入った。
物陰で気配を殺しながらそれを見ていた俺は急いでその場を離れる。この時間帯は明暗がはっきりするから隠れるには都合がいい。
処刑部屋から離れてまだ数分だというのにもうバレたのか。それよりも今は‥‥‥。
「このうるさい手枷を外すか」
警戒されないよう地下牢にいる間ずっとつけていたが今となってはもう必要ない。
魔力を込めた拳で手枷を殴りつけると簡単に砕けたので、痕跡を残さないように足で軽く砂をかけて隠す。
「さて、この街からどうやって出ようか」
物陰づたいに移動しながら思案する。
大通りを突っ切るわけにもいかんし仕方ない、時間はかかるが人気のない路地を行くか。
---
「ハァ‥‥‥ハァ‥‥‥」
細く長い道を進むこと数時間、体力的にも精神的にも限界が近づいてきていたところでようやく城壁にたどり着いた。
あとはこの壁沿いに進んでいくと城門まで行けるのだが。
「やっぱりか」
予想通り、門の前には騎士が大勢集まっていた。
この数の騎士たちを捌きながら門を開けるなんて芸当俺にはできない。
「チッ、他に手を考えなくては‥‥‥っと、あれは‥‥‥」
トーマが策を練っていると、一人の若い騎士がこちらに向かってくる。
気付かれた!?いや、それなら既に仲間に知らせているか。
壁に掛けられた木材の影に隠れて騎士をやり過ごし観察する。
得物は槍か。しかもあいつ確か俺と同じ時期に入った奴だ。つまり他と比べてそれほど手強くないってことか。
‥‥‥よし。分の悪い賭けになるが、ここから出る算段がついた。
物音を立てないように動き出し、背後から急襲して槍を奪った。 命までは奪っていない。
一撃で無力化したため門の前の奴らには気づかれていない。作戦を続行する。
急いでその場を離れ、適当な民家の屋根に上がる。
全身に魔力を巡らせ身体強化を施す。そして力一杯に槍を投擲した。
強固な壁に槍が突き刺さる際の轟音に門の騎士たちが押し寄せてくる。
俺は急いで刺さっている槍に飛び移り、それを足場に壁の上へ跳躍するが────。
「なっ!?ここにも!」
見張り塔から既に矢を番えた騎士が現れる。
考えてる暇はない。
跳躍の勢いのまま壁の向こうへ跳ぶ。
ヤバいヤバいヤバい、着地のこと考えてなかった。
徐々に地面が近くなり、咄嗟に身体強化を施し受け身をとる。
数回地面を跳ね、ゴロゴロと転がる。
全身が激しく痛み、右腕の感覚が消える。骨も何本か折れているだろう。
「でも、足は動く‥‥‥」
立ち上がりただひたすら先にある広大な森に向かって走りだした。
チラッと後ろを見ると先程の弓兵がこちらに弓を引き絞っていた。
「ポイズマ」
弓兵が短い詠唱を唱えると見る見るうちに矢じりが紫に染まっていく。
ヒュッ、と風切り音が聞こえてき、トーマの背に深々と突き刺さる。
「くっ‥‥‥」
激痛により意識が薄れてつつある中、なんとか森までたどり着き、奥へ進んでいく。
この先に何かあるわけでもないのに、その足はどんどんと奥へと向かっていく。
ーーー
どのくらいだろうか。一時間か?それともまだ十分程度か。自分ではわからない。
しかし変化はあった。景色が変わったのだ。
小さな泉にそれを取り囲むように咲いている花々。それらを見守るかのように存在する一本の大樹。これらが月の光に照らされて輝いている
「ああ、綺麗だ。こんな光景、独り占めするには勿体ないよ」
ふと零れた純粋な言葉に。
「私も同感だよ」
そんな穏やかな返事の主を探すと、大樹に体重を預けて座る老人を発見した。
耳が長いから恐らくエルフだろうな。
というか不思議なことに初対面なのにまったくそんな気がしない。声にも雰囲気にもなぜか俺を安心させる家族のような安らぎがある。
「はじめましておじいさん、トーマといいます。あなたは?」
「私は‥‥‥そうだな、エルフさんとでも呼んでおくれ」
「わかりました。一つ質問いいですか?」
「なんでも聞いてくれ」
「エルフさんはなんでそんなにボロボロでこんなところにいるんですか?」
「人を探してこの国までやってきたんだけどね、治安があんまりで変な人に追いかけられて逃げていたらいつの間にかここにいたんだよ。そういう君は?なかなか酷い状態じゃないか。矢が刺さってるし」
「僕も同じような理由ですね。不良たちから逃げてたらいつの間にかです。エルフさんはその探してた人には会えましたか?」
「ああ、最後の最後に出会えたから大丈夫だよ」
「それは良かったです‥‥‥ね。あれ?視界が霞んできたな」
ここで死ぬのか‥‥‥。悔しいなぁ‥‥‥。
「トーマ君、君はまだ生きたいかい?」
「そりゃ生きたいですよ」
「そうか。これから苦しいこと悲しいことがたくさんあるけど頑張りなさい」
そう言ったエルフが自分の胸に手を当てるとゆっくりと淡く光る球体を取り出し、それを俺の胸に押し当てた。
それは何の抵抗もなくトーマの体の中へ入っていった。
瞬間。
「ぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い──────
体の内側を直接灼かれたような激しい痛みがトーマを襲う。
やがてその痛みの情報を脳が処理しきれなくなったとき、トーマは自らの意識を手放した。
ーーー
「そこの若いの」
エルフは誰もいないはずの空間で呼びかけると。
「いつから気付いていた?」
長髪の男が木の影から姿を現す。
「最初からだ。じゃあこの子を頼むよ」
「なぜそこまで気にかけるのかは分からないがわかった。こいつは任せろ」
男はトーマを抱えて森の奥へと消えていく。
一人残されたエルフは。
「トーマ君には悪いがやっぱり私はこの景観を独り占めしたいみたいだ。‥‥‥‥姉上‥‥‥私は上手にできていたでしょうか?ちゃんとお役目果たせたでしょうか‥‥‥‥」
その言葉を最後にエルフは静かに息を引き取った。
このような状況にあっても貧民に現状を打破しようとする動きがないのは、竜騎士という存在のせいだ。人の身でありながらかつて世界に君臨していた竜の魂を宿すことで、その力を行使できる存在、そんな怪物たちに抗う力を持たない者たちは恭順することしかできなかった。
ーーー
「逃げ出した罪人の名はトーマ。先日までお前たちと行動を共にしていたあの問題児だ。生死は問わない、ヤツをここまで連れてこい。ああ、それと念のため二人以上で行動すること。決して一人にはならないよう。ではかかれ!」
茜色の空の下、隊長の合図で数十人の騎士たちが一斉に捜索に入った。
物陰で気配を殺しながらそれを見ていた俺は急いでその場を離れる。この時間帯は明暗がはっきりするから隠れるには都合がいい。
処刑部屋から離れてまだ数分だというのにもうバレたのか。それよりも今は‥‥‥。
「このうるさい手枷を外すか」
警戒されないよう地下牢にいる間ずっとつけていたが今となってはもう必要ない。
魔力を込めた拳で手枷を殴りつけると簡単に砕けたので、痕跡を残さないように足で軽く砂をかけて隠す。
「さて、この街からどうやって出ようか」
物陰づたいに移動しながら思案する。
大通りを突っ切るわけにもいかんし仕方ない、時間はかかるが人気のない路地を行くか。
---
「ハァ‥‥‥ハァ‥‥‥」
細く長い道を進むこと数時間、体力的にも精神的にも限界が近づいてきていたところでようやく城壁にたどり着いた。
あとはこの壁沿いに進んでいくと城門まで行けるのだが。
「やっぱりか」
予想通り、門の前には騎士が大勢集まっていた。
この数の騎士たちを捌きながら門を開けるなんて芸当俺にはできない。
「チッ、他に手を考えなくては‥‥‥っと、あれは‥‥‥」
トーマが策を練っていると、一人の若い騎士がこちらに向かってくる。
気付かれた!?いや、それなら既に仲間に知らせているか。
壁に掛けられた木材の影に隠れて騎士をやり過ごし観察する。
得物は槍か。しかもあいつ確か俺と同じ時期に入った奴だ。つまり他と比べてそれほど手強くないってことか。
‥‥‥よし。分の悪い賭けになるが、ここから出る算段がついた。
物音を立てないように動き出し、背後から急襲して槍を奪った。 命までは奪っていない。
一撃で無力化したため門の前の奴らには気づかれていない。作戦を続行する。
急いでその場を離れ、適当な民家の屋根に上がる。
全身に魔力を巡らせ身体強化を施す。そして力一杯に槍を投擲した。
強固な壁に槍が突き刺さる際の轟音に門の騎士たちが押し寄せてくる。
俺は急いで刺さっている槍に飛び移り、それを足場に壁の上へ跳躍するが────。
「なっ!?ここにも!」
見張り塔から既に矢を番えた騎士が現れる。
考えてる暇はない。
跳躍の勢いのまま壁の向こうへ跳ぶ。
ヤバいヤバいヤバい、着地のこと考えてなかった。
徐々に地面が近くなり、咄嗟に身体強化を施し受け身をとる。
数回地面を跳ね、ゴロゴロと転がる。
全身が激しく痛み、右腕の感覚が消える。骨も何本か折れているだろう。
「でも、足は動く‥‥‥」
立ち上がりただひたすら先にある広大な森に向かって走りだした。
チラッと後ろを見ると先程の弓兵がこちらに弓を引き絞っていた。
「ポイズマ」
弓兵が短い詠唱を唱えると見る見るうちに矢じりが紫に染まっていく。
ヒュッ、と風切り音が聞こえてき、トーマの背に深々と突き刺さる。
「くっ‥‥‥」
激痛により意識が薄れてつつある中、なんとか森までたどり着き、奥へ進んでいく。
この先に何かあるわけでもないのに、その足はどんどんと奥へと向かっていく。
ーーー
どのくらいだろうか。一時間か?それともまだ十分程度か。自分ではわからない。
しかし変化はあった。景色が変わったのだ。
小さな泉にそれを取り囲むように咲いている花々。それらを見守るかのように存在する一本の大樹。これらが月の光に照らされて輝いている
「ああ、綺麗だ。こんな光景、独り占めするには勿体ないよ」
ふと零れた純粋な言葉に。
「私も同感だよ」
そんな穏やかな返事の主を探すと、大樹に体重を預けて座る老人を発見した。
耳が長いから恐らくエルフだろうな。
というか不思議なことに初対面なのにまったくそんな気がしない。声にも雰囲気にもなぜか俺を安心させる家族のような安らぎがある。
「はじめましておじいさん、トーマといいます。あなたは?」
「私は‥‥‥そうだな、エルフさんとでも呼んでおくれ」
「わかりました。一つ質問いいですか?」
「なんでも聞いてくれ」
「エルフさんはなんでそんなにボロボロでこんなところにいるんですか?」
「人を探してこの国までやってきたんだけどね、治安があんまりで変な人に追いかけられて逃げていたらいつの間にかここにいたんだよ。そういう君は?なかなか酷い状態じゃないか。矢が刺さってるし」
「僕も同じような理由ですね。不良たちから逃げてたらいつの間にかです。エルフさんはその探してた人には会えましたか?」
「ああ、最後の最後に出会えたから大丈夫だよ」
「それは良かったです‥‥‥ね。あれ?視界が霞んできたな」
ここで死ぬのか‥‥‥。悔しいなぁ‥‥‥。
「トーマ君、君はまだ生きたいかい?」
「そりゃ生きたいですよ」
「そうか。これから苦しいこと悲しいことがたくさんあるけど頑張りなさい」
そう言ったエルフが自分の胸に手を当てるとゆっくりと淡く光る球体を取り出し、それを俺の胸に押し当てた。
それは何の抵抗もなくトーマの体の中へ入っていった。
瞬間。
「ぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い──────
体の内側を直接灼かれたような激しい痛みがトーマを襲う。
やがてその痛みの情報を脳が処理しきれなくなったとき、トーマは自らの意識を手放した。
ーーー
「そこの若いの」
エルフは誰もいないはずの空間で呼びかけると。
「いつから気付いていた?」
長髪の男が木の影から姿を現す。
「最初からだ。じゃあこの子を頼むよ」
「なぜそこまで気にかけるのかは分からないがわかった。こいつは任せろ」
男はトーマを抱えて森の奥へと消えていく。
一人残されたエルフは。
「トーマ君には悪いがやっぱり私はこの景観を独り占めしたいみたいだ。‥‥‥‥姉上‥‥‥私は上手にできていたでしょうか?ちゃんとお役目果たせたでしょうか‥‥‥‥」
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