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シェリーさんとお久しぶりの旦那様

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「お帰りなさいませ、旦那様」

久しぶりの旦那様です。ここまで近くにいるのは、結婚式の日ぶりです。しかし、旦那様こちらを見ようともせず、

「ああ。」

としかおっしゃいません。リッテがお食事をなさるか聞いています。

「ちょうど今、夕食を食べようとしていたところです。良ければ、一緒に食べませんか?」

形だけでも誘います。
どうせ断られると思いますが。

「そうか。なら、一緒に食べよう。」

へ?今、何て?一緒に食べる!?
リッテと共にフリーズしてしまいました。
そして、今。私は旦那様と食卓を囲んでいます。

「ポトフは私が作りましたので、お口に合うか…」

なんてことでしょう。一緒に食べるのであれば、もっと凝ったものを作ったのに!ほぞを噛む私をよそに、旦那様が一口ポトフを食べました。

「どうでしょう…?」

恐る恐る聞いてみます。旦那様は無言のまま、サラッと食べ終えました。そして、ぼそっと、

「美味しかった…」

と呟かれました!無意識だったらしく、気づいた瞬間、耳まで真っ赤になっていました。

「ありがとうございます…お粗末さまでした…」

それからは旦那様のスピードは早く、ササッと食堂を出ていってしまいました。

あれ?もしかして、旦那様って…
かなり可愛い方なのでは?
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