冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰

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炎と氷を司る弟子

紅蓮①

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ぽっと俺はルイス様の言葉を脳内録音していたら巻き戻しの魔法の対象となった学生がこちらに来て
「俺、あんたのこと知ってる」
と言ってきた。

ちょっ!!! 敬語!! お前の目の前にいるお方はこの魔法国トップクラスの第2位と第5位の方々だぞ……。

こいつ恐るべし……。

「クラウス様、た……大変申し訳ございません、紅蓮ぐれん謝りなさい」

え? ちょっと待ってここにはクラウス様よりも身分が高いルイス様がいらっしゃるのになぜ謝るのはクラウス様だけなんだ?

「カーラ先生、ここには私以外にもいますが」
「あ、オホン失礼」
と冷たい目でルイス様のことを見ていた。

すかさずクラウス様がフォローに入った。

「くだらん、用があるのは紅蓮お前だけだ、少しいいか」
「今授業中ですので……」
先生が反論すると

ルイス様の瞳が一層冷気を放ち、傍にいたものを凍らせた。

!?

「言葉を変える、紅蓮に話があるんだ借りるぞ」

ひょっとしたら俺の氷魔法よりもすごいかも。
俺の頭にふとこの呼び名が浮かんだ。
【冷酷魔法騎士】


「はぁー」とクラウス様がため息を漏らした。


先生から離れ紅蓮はルイス様とお話をされていた。
俺はというとクラウス様と遠目でその様子を見ている。

「氷樺はルイスの弟子として自分からなりたいですって言ったのかな?」
「はい、魔法研究会メンバーとしての憧れもありましたし、貴族でもないのにトップクラスの地位にたったこと、それにルイス様が生み出す魔法って本当に綺麗で俺はこの人の元でもっと魔法について学んで身につけていきたいと思いました」

「そっか、憧れ……分かる気がするよ、俺もなんだかんだ、ルイスがいなかったらトップクラスになってなかった、ルイスは思ってないかもだけどライバルでもっと強くならないとって思ったからね、まぁ一度も勝てたことないんだけど」

アハハと笑っているクラウス様。
「俺、クラウス様が羨ましいです、ルイス様のライバルとしてお傍にいれたことを……」


「ん? 氷樺って何期生卒だっけ?」
「えっと、俺は152期生です」

「そうだよね、あの頃の時代って相当この学院闇じゃなかった?」
「あ……一部の生徒に対して、特に貴族以外の方にはえげつない指導をしていましたよね、なにか関係があるのですか?」

「私たち150期生なんだ」
「え? あれクラウス様って21歳ですか?」

「ああ、でルイスは貴族でもなく無名の学生……ここまで言ったら分かる? そしてさっきのカーラ先生の態度」

「……まさか」
「そのまさかだよ、ルイスは学院にとってだった……まぁここまでかな私が話せるのは後はルイスに聞くといいよ、教えてくれないと思うけど」
にかっと笑ってクラウス様はカーラ先生に呼ばれこの場を後にした。





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