冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰

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ドゥーラ王国

競技大会~剣術大会②~

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寮に戻るとすでにアルゴがいて飛びついてきた。
「すごいよ!! シルヴィー!!」
「ありがと」


「だってシルヴィー魔法使ってないよね?」
「そうだな、明日も早いから今日はもう寝よう」

「うん」

2日目に2-3-4年生の代表が決まった。
3日目に代表者の剣術大会が始まる。

〈えーでは皆様ご注目ください! 
1年生代表魔法国出身 シルヴィー
2年生代表貴族シャチマのご子息 シャチ
3年生代表貴族騎士 ナハレ
4年生代表貴族騎士 アオ

この4人が今回の剣術大会の代表メンバーになります!!!〉

わぁーと会場が盛り上がる。
観客席に限りがあるのでカメラ係の鳥が何羽か飛んでいた。

貴族騎士という括りがあるのか。

そういえばどこかでシャチマと聞いたことがあるな。

「シルヴィー、君と戦えること楽しみにしてるね」
横を通るときにアオに声をかけられた。

「お手柔らかに」といい控室に向かう。

控室にてあみだくじのようなものを引き対戦相手を決める。

「よっしゃ!! 1年生なんてちょー楽」
と言っているのは3年のナハレだった。

冷酷魔法騎士と戦えるなんて光栄に思ってほしいな。
と言いたいがやめた。


「ナハレ先輩お手柔らかにお願いします」
にこっと挨拶してその場を去る。

「恐れを抱いたか、ハハハっ」

「ナハレあの子には注意したほうがいいよ」
「アオ先輩なに言ってんすか、大丈夫ですよ、俺強いので」

「うん、じゃ頑張ってね」
「はい!!」


2年生VS4年生の試合が先に始まり、アオが勝った。

王様の椅子に座っているのはアオだ。

決勝戦にてどちらかが席に着くことになっている。


〈えーでは次は1年生VS3年生の試合を始めます、流血は無しとし相手を戦闘不能にするのはありです、殺してはダメですよ、それでは開始!!〉


「優等生かなんか知らねえが俺はあの魔法国トップクラスの一員になるんだ、こんなところで負けてられるか!!」

「それは大きな夢ですね」
さらっと毒舌なことをいう。

「シルヴィーよ夢じゃない、現実にするんだ」
「そうですか、頑張ってください、応援しています」

涼しい顔でいうと
急に肌で感じる暑さに限界がきた。

「今気づいても遅い」

そうすでにナハレは動いていた。

なるほど、魔法を使う技法は上手なようだ。


たかが試合に愛剣は持ってきていない。
「冷却魔法」
すっと熱がこもっていた地面が凍り付いた。

「は?? 引っかかったな」
!?

地面が崩れた、これは幻影魔法。
なかなかいい魔法を使うじゃないか。


なら熱気、冷気、そして幻影これを手っ取り早く打ち砕くには

「瞬機電流魔法だな」

「は? ま!?」
バチバチと音がなり空から雷が落ちてきた。


〈なんと!! 強力な魔法が空から放たれた!! ナハレの運命やいかに!!〉

まずい少し力を解放してしまった。



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