短編集

枝浬菰

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枕営業

飲み会と噂話

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居酒屋

ガヤガヤと騒がしい店内で

「ねぇ知ってる?日比谷君ってゲイらしいよ」

「え?そうなの」
と女性陣が内密な話をしていた


「あの顔だったらやっぱり受けかな?」


「確かに可愛いもんね、顔は」


「顔はって話たことあるの?」


「ある、すごい性格悪いよ」


「そうなんだ、それと噂で聞いたんだけど日比谷君枕営業してるらしいよ」


「え、ヤバいねそれ」


「新卒、半年目で契約件数1位なんて普通ありえないよね、赤城さんみたいに性格良くないと無理だよね」


「うん」


「呼んだ?」
と女性陣の中に赤城は入って行った

「あ!赤城さん」

「今俺の話してたよね?なになに?」


「聞いてくださいよ、日比谷君枕営業してるんですって」



「へぇー」

「へぇーってどう思います?」


「それって確か噂だろ?」

「そうですけど、もし本当なら赤城さん見過ごせますか?」


「うーん社長に報告かな」


「ですよね、このこと部長は知っているんですか?」

ちらっと日比谷の方を見る
部長の取り巻きにお酒を次から次へと注がれていた

顔は赤くなり、体調が悪そうに見える


「え?どこに行くんですか赤城さん!!」


俺は立ち上がり日比谷のほうに向かう

グラスを口にあてているものの飲めないという顔になっていた


どう引っ張り出してあげるか…

「日比谷君もっちょ飲めるでしょ」

部長も呂律回ってないじゃん、解放してやれよ、可哀想に…

「あっ課長もいっぱいいかがですか?」

と取り巻きが俺に気づき来た

俺はいらないです、と笑顔をまき
日比谷に近づいて腕を持ちあげた


「え!?」
驚いた表情の日比谷が立ち上がったが、よろけて俺の胸に倒れてきた

身長いくつだっけ、低いな…

「課長どこに連れて行くんだ?」


「ちょっとトイレまで」

笑顔で言い

トイレに着くと

「大丈夫?具合悪そうだけど」


「あっうっ」

「ちょっ待ってて吐くのか!?」

トイレでゲロゲロと響き渡る


まだトイレで良かったと一安心
心配なので付きっきりで様子を見る

背中をさすり表情を見る

枕営業していると思えないんだよな…


「ねぇ、日比谷って身長いくつ?」


「え?157cmですが…チビって言いたいんですか?」


「え?嫌別に」
特には考えてなかったので言葉を濁す


「じゃ人が気にしていること聞かないでください」


女性陣が言ってたのこれかな…性格悪いな


性格悪いのに枕営業、ヤッてる最中は性格変わるとかかな?


足がふらふらのまま店内に戻って行く日比谷

俺も用済ましたら戻ろっと


店内に戻るとお開きなのか数人しか残っていなかった
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