短編集

枝浬菰文庫

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メイド喫茶にようこそ

ストーカー?

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教室
「あ! 隼人」
「はよぉー宿題やった?」

「あ! なんか出てたっけ?」
「裕ダメじゃんちゃんとやらないと」

「…忘れてた見せて」
「んーなんか俺がプラスになるの聞かないとダメかな」

「ひどい!!」
意地悪をされる。

「じゃあ」
と耳元で囁く

「えっそんなんでいいの?」
「お前に取ってそんなんだろうけど俺に取っては宝物レベルなの!」
「全然いいけど」
「よっしゃー! じゃノート見せてやるでも、答えがあってるかは保証できないからな」
「おぅ!」

教えてもらった答えは間違っていた。
放課後何故か先生に呼び出された 塾があるので、呼び出しは勘弁なのだが…


「呼び出されたのはなにが原因かわかるか?」
「はてなんのことやら」
「お前先生をバカにしてるな」
「そ…そんなことないですよ」

「本題に入るが理科のテスト28点ってちゃんと勉強したのか?」
「し…しましたよ!」
「怪しいな、篠原家はできる兄と姉がいるだろ、教えてもらいなさいよ」
「姉ちゃんは…教えてくれないです」

「兄は?」
「兄ちゃんは…教えてくれるんですけど、その分からないんですよ!!」
「…それわお前の頭が残念なんだな」

「…知ってます、だから塾とか行き始めてるんですけど…」
「ダメなんだな…お金の無駄だから兄と姉に教えてもらったほうがいいと思うぞ」

「…」
なんとも言い返せない言葉に無言になってしまい、課題を渡されて解放された。


次の日曜日
時計をちらちらと見るがやはり安積さん来てない…この時間いつも来てくれるのに…。

「注文お願いします」
「はい」

「あっもしかして裕ちゃんだったりしますか?」
「へ?」
「あー覚えてないかな?」
「あっこう…」
交番の!と言いかけたが
「しー」と遮られた

「そう、今日安積さんの代わりに来たんだ」
「そうだったんですね」

ちょっと、しゅんと肩が落ちる
「今日安積さん珍しく非番でさ、代わりにね、ちょっと依頼を受けててさメイド喫茶に出入りしてたんだよね」

「え! そうだったんですか?」
「そうそう」
「探偵みたいなこともやるんですね」
「そうだね、探偵みたいだね」
「ゆっくりしていってくださいね」
「うん、ありがとう」
注文を取り奥へ。

あっまさか奥のテーブルにキモ男がいた、この夜の時間にいるの珍しいな…。

お店が終わり伸びをして外に出ると

「裕ちゃん?」
と声をかけられた、なんだと思い振り向くとキモ男がいた。

「裕ちゃんだよね」
「ひ…人違いだと思います」

ずいと来て

「だってここにほくろ裕ちゃんだよ、どうして男の格好なの? コスプレ? 長い髪は? もしかして僕を騙してたの?」
まずいこの状況は…
「えっと…本当に人違いだと思います」と言って走りだす。

それから度々、俺の周りで奇妙なことが起きた、朝牛乳配達をお願いしているので、取りに行くと1本だけ量が少なく白い何かが入ってた、これってもしかして…いやさすがにないよな…。

姉に見つからないように外で流した、塾の帰りに後ろから来る人影、これってストーカーだよね。


ちらっと振り向くがいない…。

「裕ちゃん、だーれだ!」
「うわぁ」
目隠しされた。
「そんな驚かなくてもいいだろ」

この声は
「隼人?」
「正解、お前驚きすぎじゃね」
「だってびっくりしたから…」
「かぁわぁいいな」
「てか俺たち置いてくなよ」

塾が終わりすぐに1人で帰った俺は隼人と光輝をおいてきた。
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