短編集

陰間茶屋→完結

行為の痕

「もぉ襖は静かにしめてね。やっぱりか20分お時間頂戴しますって言ってきてくれない？」


無言

「あっ…ハチ？」

「わ…わかった」


とドタドタと廊下を走る音が聞こえる

「もう静かに走ってよ」


伝言は伝えた


はぁーなんだあの色気は…この店1番の売り子って言ってたもんな

「よし準備できた」

と出てきた

「じゃぁハチ俺今18時だから22時にはここ戻ってこれると思う。お店のカウンターに行って俺の元用心棒の羽瑠に店の案内お願いして飯でも風呂でもすましておいで」


「わ…わかった、気をつけてね」

「ふん…ありがとう」


といい占埜は出て行った


俺はぶらぶらとお店の中を案内してもらった


22時布団を敷き厠に行こうと襖を開けたら占埜が入ってきた


「え？」
顔には殴られた後と引き裂かれた着物、ふらふらと部屋に入る

息も苦しそうだ


「ちょっ…占埜大丈夫か？」

「あ…ごめん初めてだもんな、心配しなくていいよ、いつものことだから、はぁはぁ」

ともう1人入ってくるのが見えた

元用心棒の羽瑠だった

「え…羽瑠？」

「バカぼーっと突っ立てないで風呂わかしてこい」

「え…わかった」


と急いで奥に向かう


その間羽瑠は占埜の体を拭いている


「占埜様今日はさらに酷いですね」

「あぁちょっとまだ中に残っていたみたいで、お仕置きくらっちゃった」