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甘い夜と甘い朝

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「あっんぁちょっとヤダ」
腰を引かれ再度奥まで熱く固いものが届く
ベッドがギシギシとなり静寂な雰囲気から甘い誘惑的な雰囲気にかわる

「ダメ」
奥まで届くと体をビクつかせ精液がお腹あたりに飛び散った。


「うっ」

「すごい、いっぱい出たじゃん、唯斗ゆいと好き」
と耳元で合図のように激しく腰を振り、奥をつつく。

「あっはぁはああぁ」

奥に熱いドロっとしたものが届き、呼吸を整えるのが必死になる。

「はぁはぁ、ちょっとまだ抜かないの?」


「ヤダ、今日はこうして寝る」

腰に腕をまわし蕾には性器が挿入されたまま寝落ちしている恋人。
振り向きたいのに振り向けず仕方ないかと寝てしまう。


チュンチュン 鳥の囀りが聞こえた…………。

気が付けば朝、ゆっくりと恋人の拘束をとき、蕾から性器を抜くとドロっと液体が足を伝うのを感じた。
急いでシャワー室に向かい体を洗う。

朝食の準備をし恋人が起きてくるのを待つ。

一人暮らしよりも誰かと暮らしていることが多く、朝食を準備するのは苦に思ったことがない。


「おはよう…」
目をこすりながら大きなワンコが目を覚ましたようだ。
ぼりぼりと頭をかいている。

「おはよう、お風呂入ってくる?」

と声をかけるが近づき首元に顔を埋め。
「ここで寝る」
と言ってきた。

さすがの俺も会社に行くので
「ダメ」
といい、洗面所に向かわせた。


シャワーが終わりリビングに戻ってきた恋人の直哉なおやはシャキっと整え、さきほどのワンコではなくギラギラとしたオオカミに変わっていた。

朝の挨拶に額にキスをし、食卓についた。
ほかほかのコーヒーとパンを持ち、なんとも様になっているなと思いながら俺も食事を済ませた。


「じゃ俺先に出るね」

「うん、帰りは遅くなる?」
「んーいつもな感じかな」

「じゃ夕飯楽しみにしておくね」

「わかった、いってき…」
行ってきますと言おうとしたら直哉は俺の首元に痕をつけた。


「これで安心だね」

「ちょっと!!」

昨日散々抱かれ体中に痕をつけられたのに分かりやすいところにキスマークをつけられてしまった。



職場は電車で40分ほどの場所で大手不動産会社だ。
新入社員で大手に入れたことはとてもいいことで社内の雰囲気もよく、アットホームな感じで気に入っている。

会社に着くなり、先輩に声をかけられる。

「伊都屋くん、おはよう」


「おはようございます」


「出勤したてで悪いんだけど、社長室までお願いしてもいいかな?」

「え? 社長室ですか?」
「うん、25階だから、急いで」

「わかりました」
慌てた様子の先輩、でも俺もなにがなんだか分からずにエレベーターのボタンを押した。

エレベーターには数人の人が乗っていて25階のボタンを押すなんて度胸がいる。
社長か秘書しかそのボタンを押さないからだ。

ボタンを押すと え? という風にみんなが見て来た。
もしかして俺なにかやらかしたのかとちょっと不安になる。

他の人たちが降りていくのを見送った。
一人になり、ため息と共に緊張が

ポンと音がなり

25階に着くと

ドアをノックすると秘書が出てきた。
社長の顔は面接のときに知っていたが秘書とは初めて会うので自己紹介を軽く行った。

「こちらです」
と案内があり向かう、ソファに二人の男性が腰かけていた。

あれ?
見覚えのある髪型に堂々とした座り方
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