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決着編
紅羽と琥珀
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琉架くんのお父さんの車の中。
僕は特に拘束などはされていない、でも運転しているこの男と一緒というだけで緊張した。
「悪いな、もう少しだ」
「へ?」
唐突になにを言い出すのか分からなかった。
「一人拾うから交代で後部座席に移動してくれ、逃げたらこの計画も終わる」
よく分からないけど僕がキーなのかな……。
でもこの人は琉架くんと赤ちゃんに危害を与えようとしているんだよ……。
僕どうしたらいいんだろう。
「返事は?」
「あ、はい……」思わず返事をしてしまった。
そして待ち合わせの場所に到着し助手席のドアが開いたので僕は降りた。
そして
「え!! 紅羽さん??」
「しーあまり目立ちたくないんだ」
そう言い僕は後部座席に座り紅羽さんが助手席に座った。
「まったく私はあなたの顔を二度と見たくなかったよ、でもどうにかなるの?」
「はは、どうにかしないとだろ、俺はもう後戻りもできないし、この先梨架も琉架も傷つけるかもしれない」
「……ちょっとそれはさっきの電話にはなかったよ、だいたい琉架くんと要さんを傷つけるのであれば私はここで降りる」
「心配するな、きっと上手くいく」
?? 僕だけが?を浮かべていた。
どういうこと?
琉架くんのお父さんは敵じゃないの?
車は大きな建物の入り口で停車した。
門番らしき人がこちらにきて助手席にいる紅羽さんとなにやら話をしていた。
「申し使っていますが……その花咲さんは別任務で外出のため他の隊長の許可がないと入出はできません」
「……まじか……どうする?」
「他いないのか?」
「いるけど、許可取りに時間かかるよ、そんなほいほいここに出入りなんてできないんだし……」
「待つにしても稚里にバレれば一瞬でこの計画もおじゃんだ」
「そうだね、監視カメラはもう大峰家の物だっけ?」
「いや、一時的な提供だから今はもう写っていないはずだ」
「……あの、紅羽さんと琉架くんのお父さんってどういう関係なんですか?」
「え? ああ一番嫌いな人だよ」
「そうか? 俺は紅羽を抱いてもいいが?」
「うぇー気持ち悪っまじで勘弁……ていうか昔を思い出すなっ……」
「比嘉がお前を番にするって言わなかったら、あの場で発情期を迎えたお前を全員で回すところだったもんな」
くくくっ笑っていた。
「本当に悪趣味だよね、でも今回は本当になんでこっちの味方してくれるの?」
「そうだな、愛してやれなかった息子への詫びなのかもな……」
まったくもって僕は状況を掴めないでいた。
でもこの男からαの強い圧力は感じられない……。むしろ今まであったことが無理しているように感じられた。
それでも許されることではないけど。
僕は特に拘束などはされていない、でも運転しているこの男と一緒というだけで緊張した。
「悪いな、もう少しだ」
「へ?」
唐突になにを言い出すのか分からなかった。
「一人拾うから交代で後部座席に移動してくれ、逃げたらこの計画も終わる」
よく分からないけど僕がキーなのかな……。
でもこの人は琉架くんと赤ちゃんに危害を与えようとしているんだよ……。
僕どうしたらいいんだろう。
「返事は?」
「あ、はい……」思わず返事をしてしまった。
そして待ち合わせの場所に到着し助手席のドアが開いたので僕は降りた。
そして
「え!! 紅羽さん??」
「しーあまり目立ちたくないんだ」
そう言い僕は後部座席に座り紅羽さんが助手席に座った。
「まったく私はあなたの顔を二度と見たくなかったよ、でもどうにかなるの?」
「はは、どうにかしないとだろ、俺はもう後戻りもできないし、この先梨架も琉架も傷つけるかもしれない」
「……ちょっとそれはさっきの電話にはなかったよ、だいたい琉架くんと要さんを傷つけるのであれば私はここで降りる」
「心配するな、きっと上手くいく」
?? 僕だけが?を浮かべていた。
どういうこと?
琉架くんのお父さんは敵じゃないの?
車は大きな建物の入り口で停車した。
門番らしき人がこちらにきて助手席にいる紅羽さんとなにやら話をしていた。
「申し使っていますが……その花咲さんは別任務で外出のため他の隊長の許可がないと入出はできません」
「……まじか……どうする?」
「他いないのか?」
「いるけど、許可取りに時間かかるよ、そんなほいほいここに出入りなんてできないんだし……」
「待つにしても稚里にバレれば一瞬でこの計画もおじゃんだ」
「そうだね、監視カメラはもう大峰家の物だっけ?」
「いや、一時的な提供だから今はもう写っていないはずだ」
「……あの、紅羽さんと琉架くんのお父さんってどういう関係なんですか?」
「え? ああ一番嫌いな人だよ」
「そうか? 俺は紅羽を抱いてもいいが?」
「うぇー気持ち悪っまじで勘弁……ていうか昔を思い出すなっ……」
「比嘉がお前を番にするって言わなかったら、あの場で発情期を迎えたお前を全員で回すところだったもんな」
くくくっ笑っていた。
「本当に悪趣味だよね、でも今回は本当になんでこっちの味方してくれるの?」
「そうだな、愛してやれなかった息子への詫びなのかもな……」
まったくもって僕は状況を掴めないでいた。
でもこの男からαの強い圧力は感じられない……。むしろ今まであったことが無理しているように感じられた。
それでも許されることではないけど。
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