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番解消編
僕は生きたい
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中学生の時璃亜武と出会った。
どうしてこんな僕に優しくしてくれるのか本当はよく分からなかった。
でも僕の言葉や態度で璃亜武を悲しくなんてさせたくなかった。
だから、とびっきりの笑顔で璃亜武とは話をすることにした。
自分の心を隠して痛くても我慢して、璃亜武から感じる想いを僕は大切にしたかった。
そして璃亜武は隠し事をするようになった。
大丈夫、彼はきっと僕の傍にもいてくれる、ただただ勝手にそう思いたかった。
高校生になって僕の体は新しいことを覚えた。
苦しい、痛い。
体の内側に入り込む、よく分からないもの、内側を押し広げられ痛くても苦しくても止まらないそれは僕をもっとどん底に陥れた。
「うひょー可愛いっすね」
「誰?」
そうだ、この時だいつもと同じだったのに、彼の問いかけは他の人とは違う、優しい声だった。
日暮要さんとの出会い。
ああ、この人の手にすがりつきたい。
この人の傍にいたい。
この人になら僕は……。
そう考えるようになった。
でも……でも僕はもう汚い。
こんな汚い体を好き好む人はいるのか。
ぎゅっと体を抱き何度もいけないことなんだ、僕に幸せがきてはいけないと押し殺した。
最後の日、お父さんからもらった最悪な行為を僕は全身で受け入れた。
これで僕の人生も終わる、これでいいんだ。
誰も苦しまずに終われるなら僕だってそれでいいよ。
体からは悲痛な音が聞こえた。
男が僕の体に群がっている、痛い、怖い、苦しい。
きっと次に目を開ければこことは違った世界にいるだろう……。
そう何度も思い続けた。
でも目をあけると虹色に輝くレールがあった。
そこに降り立ちゆっくりと進んでいくことにした。
そして今も虹のレールは目の前にあった。
あ、僕要さんの元へと帰れるんだ。
僕要さんの元……に……。
大粒な涙が流れた。
涙は虹のレールを霞ませた。
落ちてしまう。
だから僕は走った。
僕が考えていることがレールに影響されるのか否定的な考えをしてしまうと虹は揺れた。
ダメだ、僕は要さんと番になって、そして赤ちゃんを産んで
要さんと僕と琉璃と次産まれてくる赤ちゃんで一緒に過ごすんだ。
僕は諦めない!!!
「はぁ……はぁ……はー」
後ろから迫り来る暗闇の世界に追いつかれないように走ってはいるが一向に世界が変わることはなかった。
どうして? 僕は生きたいのに……。どうして願いが叶ってくれないの?
暗闇が真上まで来た。
どうしよう、帰れないよ、みんなの元に帰りたいのに……。
【お前の過ちを答えろ】そう聞こえた瞬間、僕は暗闇の世界に引きづりこまれた。
どうしてこんな僕に優しくしてくれるのか本当はよく分からなかった。
でも僕の言葉や態度で璃亜武を悲しくなんてさせたくなかった。
だから、とびっきりの笑顔で璃亜武とは話をすることにした。
自分の心を隠して痛くても我慢して、璃亜武から感じる想いを僕は大切にしたかった。
そして璃亜武は隠し事をするようになった。
大丈夫、彼はきっと僕の傍にもいてくれる、ただただ勝手にそう思いたかった。
高校生になって僕の体は新しいことを覚えた。
苦しい、痛い。
体の内側に入り込む、よく分からないもの、内側を押し広げられ痛くても苦しくても止まらないそれは僕をもっとどん底に陥れた。
「うひょー可愛いっすね」
「誰?」
そうだ、この時だいつもと同じだったのに、彼の問いかけは他の人とは違う、優しい声だった。
日暮要さんとの出会い。
ああ、この人の手にすがりつきたい。
この人の傍にいたい。
この人になら僕は……。
そう考えるようになった。
でも……でも僕はもう汚い。
こんな汚い体を好き好む人はいるのか。
ぎゅっと体を抱き何度もいけないことなんだ、僕に幸せがきてはいけないと押し殺した。
最後の日、お父さんからもらった最悪な行為を僕は全身で受け入れた。
これで僕の人生も終わる、これでいいんだ。
誰も苦しまずに終われるなら僕だってそれでいいよ。
体からは悲痛な音が聞こえた。
男が僕の体に群がっている、痛い、怖い、苦しい。
きっと次に目を開ければこことは違った世界にいるだろう……。
そう何度も思い続けた。
でも目をあけると虹色に輝くレールがあった。
そこに降り立ちゆっくりと進んでいくことにした。
そして今も虹のレールは目の前にあった。
あ、僕要さんの元へと帰れるんだ。
僕要さんの元……に……。
大粒な涙が流れた。
涙は虹のレールを霞ませた。
落ちてしまう。
だから僕は走った。
僕が考えていることがレールに影響されるのか否定的な考えをしてしまうと虹は揺れた。
ダメだ、僕は要さんと番になって、そして赤ちゃんを産んで
要さんと僕と琉璃と次産まれてくる赤ちゃんで一緒に過ごすんだ。
僕は諦めない!!!
「はぁ……はぁ……はー」
後ろから迫り来る暗闇の世界に追いつかれないように走ってはいるが一向に世界が変わることはなかった。
どうして? 僕は生きたいのに……。どうして願いが叶ってくれないの?
暗闇が真上まで来た。
どうしよう、帰れないよ、みんなの元に帰りたいのに……。
【お前の過ちを答えろ】そう聞こえた瞬間、僕は暗闇の世界に引きづりこまれた。
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