133 / 174
番解消編
理由を説明
しおりを挟む
慌てて登ってきた二人はブロンドヘアの女性に驚いていた。
「琉架、大丈夫か、大きな声がしたから来たけど、その方は?」
「あ、えっとお母さんです」
「え、ちょっとまってもしかしなくても琥珀梨架様??」
そうみんなは琥珀梨架に対して敬称をつけてしまう病気にかかっているのだった。
「やっぱり……」
「で、あなたたちが琉架の番相手? やっもしかして禁断のご関係で琉架を3Pで孕まし、どちらか分からない赤ちゃんの完成なのかしら?」
突然梨架はどえらい発言したので二人とも固まった。
「お母さん……妄想についていけてないよ、この子は二人とは関係なくて白衣を着ているほうが後藤田先生、僕の専門医で隣にいるのが僕の結婚相手、でも番ではないよ」
「? どういう意味かしら?」
「俺が説明を……」
と要が口を開いたとたん
「おだまり、私は可愛い可愛い息子と話しているんだから」
ぎらっとした目が要と後藤田を萎縮させた。
「お、お母さん、そんな酷いことしないで、要さんも後藤田先生もとてもいい人なんだから」
「そうなの、でも私はあなたと喋りたいのよ」
「えっと……じゃぁ拘束は解いてあげて」
「仕方ないわね、でも口はチャック外さないわ」というと体の硬直はとけたが一向に喋ることができない二人だった。
謎の異能についていけない。
「じゃぁちゃんと説明してくれる?」
「えっとまず番は小鳥遊璃亜武、僕の幼馴染みで」
「あら、この病院と同じ名前ね」
「うん、僕元々βだったでしょ、なにかがきっかけでΩに性転換しちゃったんだけど、それでたまたま番の真似事をしてたら璃亜武と番になっちゃって中に出したので妊娠もしちゃって最終的には赤ちゃんが産まれて……な感じです」
「この男は?」
「日暮要さんは僕の邪悪なお父さんから救ってくれた神様です」
「はぁーやっぱり鳴琉になにかされたのね」
「お母さんは知らないんですか?」
「知らないわ、ずっと海外にいたから」
「僕の体を……」
「ぐっ……琉架からそのことを言わせるのは気が引ける」
と要は立ち上がった。
「あら、私の拘束から抜けるなんてすごいわね、で神様が琉架を助けてくれたのかしら?」
「要さん……」
要は琉架の近くにきて優しく頭を撫でた。
「あなたの旦那さんは琉架の体を使って金儲けしていました、そして俺と後藤田は元琥珀議員の部下です、そういうのもあり琉架とは最悪な状態で出会いました」
「なるほど、だいたい読めたわ、それからはずっとこの日暮要と一緒にいたということね」
「はい」
「でも哀れね、他のαに取られちゃうなんて」
「お母さん!! そんなこと要さんに言わないで、ずっと僕を気にかけてきてくれてるんだから」
「そうかしら、執着って言うのよ、琉架、あなたが一番悪いんだからね」
「!?」
「琉架は……悪くありません」
「なら犯人は横取りした璃亜武くんかしらね」
「うーう」
琉璃がぐずりだした。
「琉架、大丈夫か、大きな声がしたから来たけど、その方は?」
「あ、えっとお母さんです」
「え、ちょっとまってもしかしなくても琥珀梨架様??」
そうみんなは琥珀梨架に対して敬称をつけてしまう病気にかかっているのだった。
「やっぱり……」
「で、あなたたちが琉架の番相手? やっもしかして禁断のご関係で琉架を3Pで孕まし、どちらか分からない赤ちゃんの完成なのかしら?」
突然梨架はどえらい発言したので二人とも固まった。
「お母さん……妄想についていけてないよ、この子は二人とは関係なくて白衣を着ているほうが後藤田先生、僕の専門医で隣にいるのが僕の結婚相手、でも番ではないよ」
「? どういう意味かしら?」
「俺が説明を……」
と要が口を開いたとたん
「おだまり、私は可愛い可愛い息子と話しているんだから」
ぎらっとした目が要と後藤田を萎縮させた。
「お、お母さん、そんな酷いことしないで、要さんも後藤田先生もとてもいい人なんだから」
「そうなの、でも私はあなたと喋りたいのよ」
「えっと……じゃぁ拘束は解いてあげて」
「仕方ないわね、でも口はチャック外さないわ」というと体の硬直はとけたが一向に喋ることができない二人だった。
謎の異能についていけない。
「じゃぁちゃんと説明してくれる?」
「えっとまず番は小鳥遊璃亜武、僕の幼馴染みで」
「あら、この病院と同じ名前ね」
「うん、僕元々βだったでしょ、なにかがきっかけでΩに性転換しちゃったんだけど、それでたまたま番の真似事をしてたら璃亜武と番になっちゃって中に出したので妊娠もしちゃって最終的には赤ちゃんが産まれて……な感じです」
「この男は?」
「日暮要さんは僕の邪悪なお父さんから救ってくれた神様です」
「はぁーやっぱり鳴琉になにかされたのね」
「お母さんは知らないんですか?」
「知らないわ、ずっと海外にいたから」
「僕の体を……」
「ぐっ……琉架からそのことを言わせるのは気が引ける」
と要は立ち上がった。
「あら、私の拘束から抜けるなんてすごいわね、で神様が琉架を助けてくれたのかしら?」
「要さん……」
要は琉架の近くにきて優しく頭を撫でた。
「あなたの旦那さんは琉架の体を使って金儲けしていました、そして俺と後藤田は元琥珀議員の部下です、そういうのもあり琉架とは最悪な状態で出会いました」
「なるほど、だいたい読めたわ、それからはずっとこの日暮要と一緒にいたということね」
「はい」
「でも哀れね、他のαに取られちゃうなんて」
「お母さん!! そんなこと要さんに言わないで、ずっと僕を気にかけてきてくれてるんだから」
「そうかしら、執着って言うのよ、琉架、あなたが一番悪いんだからね」
「!?」
「琉架は……悪くありません」
「なら犯人は横取りした璃亜武くんかしらね」
「うーう」
琉璃がぐずりだした。
33
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
ホントの気持ち
神娘
BL
父親から虐待を受けている夕紀 空、
そこに現れる大人たち、今まで誰にも「助けて」が言えなかった空は心を開くことができるのか、空の心の変化とともにお届けする恋愛ストーリー。
夕紀 空(ゆうき そら)
年齢:13歳(中2)
身長:154cm
好きな言葉:ありがとう
嫌いな言葉:お前なんて…いいのに
幼少期から父親から虐待を受けている。
神山 蒼介(かみやま そうすけ)
年齢:24歳
身長:176cm
職業:塾の講師(数学担当)
好きな言葉:努力は報われる
嫌いな言葉:諦め
城崎(きのさき)先生
年齢:25歳
身長:181cm
職業:中学の体育教師
名取 陽平(なとり ようへい)
年齢:26歳
身長:177cm
職業:医者
夕紀空の叔父
細谷 駿(ほそたに しゅん)
年齢:13歳(中2)
身長:162cm
空とは小学校からの友達
山名氏 颯(やまなし かける)
年齢:24歳
身長:178cm
職業:塾の講師 (国語担当)
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
Tally marks
あこ
BL
五回目の浮気を目撃したら別れる。
カイトが巽に宣言をしたその五回目が、とうとうやってきた。
「関心が無くなりました。別れます。さよなら」
✔︎ 攻めは体格良くて男前(コワモテ気味)の自己中浮気野郎。
✔︎ 受けはのんびりした話し方の美人も裸足で逃げる(かもしれない)長身美人。
✔︎ 本編中は『大学生×高校生』です。
✔︎ 受けのお姉ちゃんは超イケメンで強い(物理)、そして姉と婚約している彼氏は爽やか好青年。
✔︎ 『彼者誰時に溺れる』とリンクしています(あちらを読んでいなくても全く問題はありません)
🔺ATTENTION🔺
このお話は『浮気野郎を後悔させまくってボコボコにする予定』で書き始めたにも関わらず『どうしてか元サヤ』になってしまった連載です。
そして浮気野郎は元サヤ後、受け溺愛ヘタレ野郎に進化します。
そこだけ本当、ご留意ください。
また、タグにはない設定もあります。ごめんなさい。(10個しかタグが作れない…せめてあと2個作らせて欲しい)
➡︎ 作品や章タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
➡︎ 『番外編:本編完結後』に区分されている小説については、完結後設定の番外編が小説の『更新順』に入っています。『時系列順』になっていません。
➡︎ ただし、『番外編:本編完結後』の中に入っている作品のうち、『カイトが巽に「愛してる」と言えるようになったころ』の作品に関してはタイトルの頭に『𝟞』がついています。
個人サイトでの連載開始は2016年7月です。
これを加筆修正しながら更新していきます。
ですので、作中に古いものが登場する事が多々あります。
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる