44 / 174
同棲編
暖かみのある言葉
しおりを挟む
仲良くなるの時間かかりそうだな。って思ったのに
りんちゃん積極的に僕のところに来てはいろいろと教えてくれる。
「ここのお菓子棚のお菓子一緒に買いに行こうか」とか「トイレの掃除したことある?」とか
「基本ロッカーの掃除は各自でするんだけど琉架がいるならすのことかの掃除してくれると助かる」とか
りんちゃんってもしかしてツンデレさんなのかな?
日暮さんがいると僕に対して急に扱いが酷くなるから、もしかして日暮さんのことが好きとかなんだろう。
そうしたら僕はあまり日暮さんと話していない方が正解なのかもしれない。
1週間がたったある日
「ねぇちょっと」
「はい?」
事務所の床を掃除をしていたら
「なんで要を無視させるような態度とってるの?」
「へ? 僕がですか?」
「あ、ちょっとりんちゃんどうしてそんな喧嘩越しなの」
と日暮さんが止めてきた。
迷惑かけちゃう、、、。
「いえ、僕は普通ですけど」
「嘘つき、あーあβのそういうところ俺嫌いなんだよね、自分には関係ありませんーって態度本当に嫌い」
「りんちゃん!!」
「ごめんなさい、僕あまりそういうの分からなくて、あの気を悪くしてしまってたらすみません」と謝った。
これが正解なんて分からない、それでも精一杯のことをした。
「あーもう本当に人間かよ!!」といいりんちゃんは飛び出した。
……。
どうしよう、、、。
日暮さんがこっちにきて手をこっちに向けた。
怖い!!
殴られるのかな、また、僕はいつだっていらつかせてしまう。
目をぎゅっと瞑っていたら
「琉架くん」と優しい声で僕を引き寄せた。
この時間帯は事務所に誰もいなかった。
背中を何度もぽんぽんと優しくされた。
「??」
手は頭に場所を変え
優しいトーンで
「俺は琉架くんのこと世界で一番大事なんだ、だから琉架くんが俺のこといろんな感情があると思うんだ、どんなことがある?」
「えっと……」
急にそう言われても難しいことだった。
きっと怒らせてしまう、傷ついてしまうかもしれない。
そう思うと言葉にするのが怖い。
璃亜武の時みたいに接すればいいのかな?
でも璃亜武にあんなことさせちゃった僕に本当のことを言ってしまってもいいものなのだろうか。
「分かった、答えられないのであればいいよ、琉架くんは俺のことをきっと一生懸命考えてくれてるんだよね、それだけで俺は嬉しい」
両手で僕の手を包み込んだ。
「りんちゃんもね、すごく俺のことを心配してくれてるんだ、それに彼には愛しのα様がいてね、今頑張ってるところできっとりんちゃんなりに応援してくれてるんだと思うんだ、もしりんちゃんがαの人と番が成立してここを卒業ってなったらたくさんお祝いしてあげようね」
日暮さんの言葉はとても暖かみがあった。
「はい」
そしてその夜
りんちゃん積極的に僕のところに来てはいろいろと教えてくれる。
「ここのお菓子棚のお菓子一緒に買いに行こうか」とか「トイレの掃除したことある?」とか
「基本ロッカーの掃除は各自でするんだけど琉架がいるならすのことかの掃除してくれると助かる」とか
りんちゃんってもしかしてツンデレさんなのかな?
日暮さんがいると僕に対して急に扱いが酷くなるから、もしかして日暮さんのことが好きとかなんだろう。
そうしたら僕はあまり日暮さんと話していない方が正解なのかもしれない。
1週間がたったある日
「ねぇちょっと」
「はい?」
事務所の床を掃除をしていたら
「なんで要を無視させるような態度とってるの?」
「へ? 僕がですか?」
「あ、ちょっとりんちゃんどうしてそんな喧嘩越しなの」
と日暮さんが止めてきた。
迷惑かけちゃう、、、。
「いえ、僕は普通ですけど」
「嘘つき、あーあβのそういうところ俺嫌いなんだよね、自分には関係ありませんーって態度本当に嫌い」
「りんちゃん!!」
「ごめんなさい、僕あまりそういうの分からなくて、あの気を悪くしてしまってたらすみません」と謝った。
これが正解なんて分からない、それでも精一杯のことをした。
「あーもう本当に人間かよ!!」といいりんちゃんは飛び出した。
……。
どうしよう、、、。
日暮さんがこっちにきて手をこっちに向けた。
怖い!!
殴られるのかな、また、僕はいつだっていらつかせてしまう。
目をぎゅっと瞑っていたら
「琉架くん」と優しい声で僕を引き寄せた。
この時間帯は事務所に誰もいなかった。
背中を何度もぽんぽんと優しくされた。
「??」
手は頭に場所を変え
優しいトーンで
「俺は琉架くんのこと世界で一番大事なんだ、だから琉架くんが俺のこといろんな感情があると思うんだ、どんなことがある?」
「えっと……」
急にそう言われても難しいことだった。
きっと怒らせてしまう、傷ついてしまうかもしれない。
そう思うと言葉にするのが怖い。
璃亜武の時みたいに接すればいいのかな?
でも璃亜武にあんなことさせちゃった僕に本当のことを言ってしまってもいいものなのだろうか。
「分かった、答えられないのであればいいよ、琉架くんは俺のことをきっと一生懸命考えてくれてるんだよね、それだけで俺は嬉しい」
両手で僕の手を包み込んだ。
「りんちゃんもね、すごく俺のことを心配してくれてるんだ、それに彼には愛しのα様がいてね、今頑張ってるところできっとりんちゃんなりに応援してくれてるんだと思うんだ、もしりんちゃんがαの人と番が成立してここを卒業ってなったらたくさんお祝いしてあげようね」
日暮さんの言葉はとても暖かみがあった。
「はい」
そしてその夜
21
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
ホントの気持ち
神娘
BL
父親から虐待を受けている夕紀 空、
そこに現れる大人たち、今まで誰にも「助けて」が言えなかった空は心を開くことができるのか、空の心の変化とともにお届けする恋愛ストーリー。
夕紀 空(ゆうき そら)
年齢:13歳(中2)
身長:154cm
好きな言葉:ありがとう
嫌いな言葉:お前なんて…いいのに
幼少期から父親から虐待を受けている。
神山 蒼介(かみやま そうすけ)
年齢:24歳
身長:176cm
職業:塾の講師(数学担当)
好きな言葉:努力は報われる
嫌いな言葉:諦め
城崎(きのさき)先生
年齢:25歳
身長:181cm
職業:中学の体育教師
名取 陽平(なとり ようへい)
年齢:26歳
身長:177cm
職業:医者
夕紀空の叔父
細谷 駿(ほそたに しゅん)
年齢:13歳(中2)
身長:162cm
空とは小学校からの友達
山名氏 颯(やまなし かける)
年齢:24歳
身長:178cm
職業:塾の講師 (国語担当)
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
Tally marks
あこ
BL
五回目の浮気を目撃したら別れる。
カイトが巽に宣言をしたその五回目が、とうとうやってきた。
「関心が無くなりました。別れます。さよなら」
✔︎ 攻めは体格良くて男前(コワモテ気味)の自己中浮気野郎。
✔︎ 受けはのんびりした話し方の美人も裸足で逃げる(かもしれない)長身美人。
✔︎ 本編中は『大学生×高校生』です。
✔︎ 受けのお姉ちゃんは超イケメンで強い(物理)、そして姉と婚約している彼氏は爽やか好青年。
✔︎ 『彼者誰時に溺れる』とリンクしています(あちらを読んでいなくても全く問題はありません)
🔺ATTENTION🔺
このお話は『浮気野郎を後悔させまくってボコボコにする予定』で書き始めたにも関わらず『どうしてか元サヤ』になってしまった連載です。
そして浮気野郎は元サヤ後、受け溺愛ヘタレ野郎に進化します。
そこだけ本当、ご留意ください。
また、タグにはない設定もあります。ごめんなさい。(10個しかタグが作れない…せめてあと2個作らせて欲しい)
➡︎ 作品や章タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
➡︎ 『番外編:本編完結後』に区分されている小説については、完結後設定の番外編が小説の『更新順』に入っています。『時系列順』になっていません。
➡︎ ただし、『番外編:本編完結後』の中に入っている作品のうち、『カイトが巽に「愛してる」と言えるようになったころ』の作品に関してはタイトルの頭に『𝟞』がついています。
個人サイトでの連載開始は2016年7月です。
これを加筆修正しながら更新していきます。
ですので、作中に古いものが登場する事が多々あります。
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
この愛のすべて
高嗣水清太
BL
「妊娠しています」
そう言われた瞬間、冗談だろう?と思った。
俺はどこからどう見ても男だ。そりゃ恋人も男で、俺が受け身で、ヤることやってたけど。いきなり両性具有でした、なんて言われても困る。どうすればいいんだ――。
※この話は2014年にpixivで連載、2015年に再録発行した二次小説をオリジナルとして少し改稿してリメイクしたものになります。
両性具有や生理、妊娠、中絶等、描写はないもののそういった表現がある地雷が多い話になってます。少し生々しいと感じるかもしれません。加えて私は医学を学んだわけではありませんので、独学で調べはしましたが、両性具有者についての正しい知識は無いに等しいと思います。完全フィクションと捉えて下さいますよう、お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる