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ロック王国物語編
Episode.14
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まさかそこに入ってきたのは舌だった。
「ひっ!?」
くちゅくちゅと舌が入り込み中をさらに濡らす。
「うっ……」
四つん這いで顔を伏せて自分の腕に噛みついた。
行為に耐えなければ、男を満足させるわけには。
「可愛い声を聞かせてくれ」とこちらを向いた瞬間。
僕の腕は縄で拘束され背中の後ろで結ばれた。
そしてオスカルは性器を穴に当てると
冷たい液体をつけ中に入ってきた。
「うっ……あぅ あっ!?」
久しぶりに感じる内臓を押し上げられるような感覚に思わず声を出してしまった。
「その調子で声を聞かせてくれ」
縛られた腕を持ちながら腰を振ってきた。
「はっはっはぁあ……」
液体をかけられてはいるが押し広げられ中を擦る感覚は嫌いだ。
「ああ、いい」
と言いながらずっと奥にあたっている。
「あうふっ……お願いします、お許しください」
ぐいっと持ち上げられ後ろから接吻をしてきた。
「んんっ」
くちゅくちゅと舌が絡み合い、中を犯され。
性器は奥ではなく少し前よりの前立腺にあたる。
「ふっ……んん///」
さすがの僕もそこを擦られては我慢ができない。
涎が垂れ行為を受け入れる。
「ほぉ変わったな」
オスカルは見逃さなかった。
喉に手が伸びこの体勢のまま首を絞められる。
「このチョーカーが邪魔だな」
だがこのチョーカーはユーリの声じゃないと外れないようになっている。
「ぐっ……けほっ」
鎖骨の少し上部分を押され咳き込む。
「ああ、締まり具合がいいな、このまま私の元に置いておきたい」
この先僕はどうなってしまうのだろうか。
バッハウが探しているというではないか。
連れて行かれてしまうのか、またあの日々を繰り返すのか。
ゾクッと怖がると後ろから
「どうした? なにか思い出したのか?」
と言ってきた。
ふるふると首を振り強気な口調でこう告げた。
「あなたの性器を無能にさせる方法を考えてました」
というと
「なるほど、貴様αにたてつこうということだな」
ユーリが昔僕に言ってくれた言葉。
【いいか、人間ってのはみんな同じなんだ、なのに自分をあたかも偉いと思わせる行動が私は嫌いだ、マロンがもし困っていれば私は助けるし必要なければ逃げても構わない、正しい人生を送りなさい】
と言ってくれた。
僕はこの言葉に救われた。
毎日崖っぷちな生活を送り、いつ殺されてもおかしくない。
飽きて殴られながら行為をしてきたΩをずっと見てきたから怖かったんだ。
僕もきっと同じ、Ωというだけの分類でα、βより下に見られる。
だから
「ええ、そうです、僕は負けません」
「強気なΩか、いいな」
散々犯されたあと中に出され気がつくと家の前に倒れていた。
「けほっ……いてててぇ」
ユーリがいなくてよかった。
でもなぜ帰されたのか、バッハウはきっと僕に多額の探索を依頼しているはず。
オスカルだって、間違えなく僕を狙っている。
「どうした? 草むしりか?」
「!? ユーリ?」
後ろを振り向くとユーリがいた。
「変な顔だな」
「え、だって今日の朝行ったばっかじゃないですか」
「?? マロン熱でもあるのか?」
おでこを合わせてくれた。
「あ、ありません!!」
ズキズキと体は痛むが
「今回は1週間で帰ると言っただろ」
「え?」
家に入りユーリが発明した電波時計を見ると
すでに7日経っていた。
「あれ?」
僕はオスカルの元にそんな長くいたってことか??
「マロン、食事の支度は?」
「ああ、えっと今からです、すみませんお待ちを……ヨハン」
「マロン様大丈夫?」
「えっと、? これってもしかして7日分?」
「はい」
これは夢なんだね。
僕はユーリの元に戻り
「ユーリ申し訳ないですけど、僕の頬を殴ってくれませんか?」
「は? どうした頭でもぶつけたか?」
おかしいのは僕じゃない、きっと全員……。
頬をパチンと叩かれた。
「普通に痛いです」
「そうだろうな、それよりも」
ふわっと香りがした。
αの香りなんて嗅ぐ機会もなかったからユーリに花のような香りがするのは初めてだ。
「この臭い、もしかしてαになにかされた?」
「……いえ」
「隠してもバレるぞ」
「なにもされてません、むしろそっちが夢だったのか」
となんか納得した。
しかしトイレに入り悪夢は蘇る
あれ? 僕なにこれ
ポタポタと落ちるのは白い液体だった。
いやいや、気のせい気のせいって。
ゾクッとして体を小さくした。
もし本当で7日間もオスカルの家にいて抱かれていたとしたら?
僕は催眠作用がある薬を盛られていたということなのか??
「はぁはぁ……じゃぁバッハウの話も本当で、僕は……」くらっと視界が遠のくが
ガタンと大きな音をたて倒れるのを阻止した。
ダメだ、ユーリに怪しまれる。
トイレで物音がしているのを外で聞いていたユーリはヨハンに
「マロンはどうかしたのか?」
「ご主人様、僕たちが見たことを話します、マロン様は隠したいようですが」
「なんだ?」
トイレから出るとユーリが仁王立ちしていた。
「ひっ!?」
くちゅくちゅと舌が入り込み中をさらに濡らす。
「うっ……」
四つん這いで顔を伏せて自分の腕に噛みついた。
行為に耐えなければ、男を満足させるわけには。
「可愛い声を聞かせてくれ」とこちらを向いた瞬間。
僕の腕は縄で拘束され背中の後ろで結ばれた。
そしてオスカルは性器を穴に当てると
冷たい液体をつけ中に入ってきた。
「うっ……あぅ あっ!?」
久しぶりに感じる内臓を押し上げられるような感覚に思わず声を出してしまった。
「その調子で声を聞かせてくれ」
縛られた腕を持ちながら腰を振ってきた。
「はっはっはぁあ……」
液体をかけられてはいるが押し広げられ中を擦る感覚は嫌いだ。
「ああ、いい」
と言いながらずっと奥にあたっている。
「あうふっ……お願いします、お許しください」
ぐいっと持ち上げられ後ろから接吻をしてきた。
「んんっ」
くちゅくちゅと舌が絡み合い、中を犯され。
性器は奥ではなく少し前よりの前立腺にあたる。
「ふっ……んん///」
さすがの僕もそこを擦られては我慢ができない。
涎が垂れ行為を受け入れる。
「ほぉ変わったな」
オスカルは見逃さなかった。
喉に手が伸びこの体勢のまま首を絞められる。
「このチョーカーが邪魔だな」
だがこのチョーカーはユーリの声じゃないと外れないようになっている。
「ぐっ……けほっ」
鎖骨の少し上部分を押され咳き込む。
「ああ、締まり具合がいいな、このまま私の元に置いておきたい」
この先僕はどうなってしまうのだろうか。
バッハウが探しているというではないか。
連れて行かれてしまうのか、またあの日々を繰り返すのか。
ゾクッと怖がると後ろから
「どうした? なにか思い出したのか?」
と言ってきた。
ふるふると首を振り強気な口調でこう告げた。
「あなたの性器を無能にさせる方法を考えてました」
というと
「なるほど、貴様αにたてつこうということだな」
ユーリが昔僕に言ってくれた言葉。
【いいか、人間ってのはみんな同じなんだ、なのに自分をあたかも偉いと思わせる行動が私は嫌いだ、マロンがもし困っていれば私は助けるし必要なければ逃げても構わない、正しい人生を送りなさい】
と言ってくれた。
僕はこの言葉に救われた。
毎日崖っぷちな生活を送り、いつ殺されてもおかしくない。
飽きて殴られながら行為をしてきたΩをずっと見てきたから怖かったんだ。
僕もきっと同じ、Ωというだけの分類でα、βより下に見られる。
だから
「ええ、そうです、僕は負けません」
「強気なΩか、いいな」
散々犯されたあと中に出され気がつくと家の前に倒れていた。
「けほっ……いてててぇ」
ユーリがいなくてよかった。
でもなぜ帰されたのか、バッハウはきっと僕に多額の探索を依頼しているはず。
オスカルだって、間違えなく僕を狙っている。
「どうした? 草むしりか?」
「!? ユーリ?」
後ろを振り向くとユーリがいた。
「変な顔だな」
「え、だって今日の朝行ったばっかじゃないですか」
「?? マロン熱でもあるのか?」
おでこを合わせてくれた。
「あ、ありません!!」
ズキズキと体は痛むが
「今回は1週間で帰ると言っただろ」
「え?」
家に入りユーリが発明した電波時計を見ると
すでに7日経っていた。
「あれ?」
僕はオスカルの元にそんな長くいたってことか??
「マロン、食事の支度は?」
「ああ、えっと今からです、すみませんお待ちを……ヨハン」
「マロン様大丈夫?」
「えっと、? これってもしかして7日分?」
「はい」
これは夢なんだね。
僕はユーリの元に戻り
「ユーリ申し訳ないですけど、僕の頬を殴ってくれませんか?」
「は? どうした頭でもぶつけたか?」
おかしいのは僕じゃない、きっと全員……。
頬をパチンと叩かれた。
「普通に痛いです」
「そうだろうな、それよりも」
ふわっと香りがした。
αの香りなんて嗅ぐ機会もなかったからユーリに花のような香りがするのは初めてだ。
「この臭い、もしかしてαになにかされた?」
「……いえ」
「隠してもバレるぞ」
「なにもされてません、むしろそっちが夢だったのか」
となんか納得した。
しかしトイレに入り悪夢は蘇る
あれ? 僕なにこれ
ポタポタと落ちるのは白い液体だった。
いやいや、気のせい気のせいって。
ゾクッとして体を小さくした。
もし本当で7日間もオスカルの家にいて抱かれていたとしたら?
僕は催眠作用がある薬を盛られていたということなのか??
「はぁはぁ……じゃぁバッハウの話も本当で、僕は……」くらっと視界が遠のくが
ガタンと大きな音をたて倒れるのを阻止した。
ダメだ、ユーリに怪しまれる。
トイレで物音がしているのを外で聞いていたユーリはヨハンに
「マロンはどうかしたのか?」
「ご主人様、僕たちが見たことを話します、マロン様は隠したいようですが」
「なんだ?」
トイレから出るとユーリが仁王立ちしていた。
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