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ロック王国物語編
Episode.10
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ここで見つかったら最後だろう。
「おや? おやおや、なぜここにいるのだろうか?」
ゾッとして後ろを振り向くと大柄な男に背中をとられた。
逃げようとするが腕を掴まれ羽交い締めにされた。
「なんだ? えらいいい服を着ているな」
「脱がせ脱がせ!!」
「え!? ちょっ」
上着を剥ぎ取られ男達はそれに群がっていた。
「お前城の者か?」
!? バレてる。
「い……いえ違います」
「嘘はつかないほうが……お前Ωか」
!?
「は? バッカじゃねぇのΩがこんなところにいるわけないじゃんか」
「いや、たしかアスベルがΩを城に招き入れたって聞いたぞ」
「「まじか」」
同時にリアクションをとった。
男達は3人いる。
「てことは王が嫌で逃げてきたんだな」
「ち、違います」
コツコツという音が聞こえた。
誰かくる、どうしよう、こんなに多いと僕なにされてもおかしくな。
光と共に現われたのは青年だった。しかもすごい眉目秀麗……。
「あ、マロンさんお疲れ様っす」
「お疲れ様、お昼持ってきたけど……あれ? 君は誰だい?」
「ああ、こいつ城から逃げ出してきたっぽいです」
「逃げたのではなく宝石を探しにきただけです」
「宝石?」
「宝石って多分あれですよね? 奥地にある」
「ああ、あれか、あれは王には渡さない方がいいですよ」
「なぜですか?」
マロンという男は丁寧に宝石のことを説明してくれた。
というよりもここにいるみんなΩだという。
「皆さん、Ωとしてここにいるんですか?」
「俺たちはみな、マロンさんに助けられたんだよ」
「そう! マロンさん本当にいい人すぎて俺たちの憧れっす」
「そこまで大したものじゃないよ」
「ひとまずここは危険だから地上に戻ろう」
とマロンが提案してくれた。しかし
ガシャガシャと響くその音は
「これはこれはマロンではないですか」
と騎士を連れた男が来た。
間違いない、αだ。
「ここへ訪れる際はユーリの許可が必要だが?」
騎士が柄を握った。
マロン以外のΩはみな、縮こまっていた。
「そうですね、許可は得ていませんですが私のもう一つの資格をあなたはご存知ですよね?」
「ええ、ということは彼ですか?」
と腕を引っ張られた。
「ええ、ザスール様がお探しでしたよ」
「すみません」
と僕は誰かも分からぬ騎士についていった。
先頭にいた騎士は振り返り
「マロン、またお話しましょうね」といい地上に上がった。
マロンという男が気になる。
城につくなりすぐにザスールを呼んだ、呼び寄せている間、男は近づき耳元でこういう
「ああ、これがΩの香りですか、しかも特別珍しいモアΩ、すーはー、素晴らしい匂いです」
「あの、助けていただいたのは感謝します、あなたのお名前は……」
「オスカル!!」
という声に言葉を遮られた。
ああ、この方はオスカル様というのか。
こちらに向かってきたのはザスールではなく陛下だった。
「これはこれは陛下、直々のお迎えなんて愛されていますね、ヒスイ様」
「オスカル、ご苦労であった、もう下がってよいぞ」
「かしこまりました、それではヒスイ様また」と言い去った。
「ヒスイ、大丈夫だったか?」
意外にも陛下は僕の腰に腕をまわし全力で抱きしめてきた。
さすがの僕も少し驚く。
「あ、はい大丈夫です」
「ビオラの策略によることだったと判明した時は心臓が飛び出る勢いだったよ」
そこまでになるのか、僕は陛下にとってどういう存在なのだろうか。
「申し訳ございません」
ぎゅーの時間が長いが陛下と共に自室に入った。
思っていた以上に陛下は僕のことを心配していたみたいだ。
「あの、陛下……」
「悪いもうちょっと」
首元で何度も吸っていた。
そんなに僕は香りがするのかと、むしろ汗だくだったので離れたいというのもあるが。
渡り廊下よりは確かにここのほうがいいが、でも違和感も生れる。
陛下は勃起しているようだ。
「ああ、ヒスイよ少し横になってくれないか?」
「へ?」とベッドに押し倒されてしまった。
仰向けでキスをおねだりされもう何回めか分からないキスをした。
「んっ///」
顔を食べられるかのように舌を絡めてくる。
そして手は僕の服を剥ぎ乳首に触れる。
「んっはーぁ//」
くにくにと揉むように撫でてきた。
もどかしいようでそうでもないようで、舌が口から離れ乳首を吸うと全身が敏感に反応する。
「あぁっ……」自然と口元に手がいき、声を押し殺すように鳴く。
陛下の空いた手は陰茎を触りそれを扱いだした。
「んっ//」
「もしかしたら新しい扉が開くかもしれない」と言い
それを咥えた。
「ひっ!? な……なにして」
初めて誰かの口の中に入り、暖かさをしてしまった。
ジュルジュルと吸い上げられると腰が浮きなにかが押し寄せてくる。
「うっ……陛下…」
じゅっと思いっきり吸い上げると
「やっダメ ……うっ」
ビクビクと放出した。
それでも陛下は口に含んだままそれを飲み込んでいた。
「え? 陛下今すぐ吐いてください、汚いです」というものの
まだ口に含んでいた。
これは本当に陛下なのか、疑問に思ってしまう。
「はーはーぁはぁ」
「まずいと思っていたのが気のせいか君のはなぜか甘い」
といい口移しで精液を飲まされた。
しかし味など気持ち悪いしか思えず口端から零れ落ちる精液を舐めとられた。
さすがに僕は引いたが陛下は腰を持ち上げ挿入する体勢になる。
「今日も入れるのですか?」
「ああ、今日の朝以来だな、まだここも十分に柔らかい」といい穴を拡げた。
「おや? おやおや、なぜここにいるのだろうか?」
ゾッとして後ろを振り向くと大柄な男に背中をとられた。
逃げようとするが腕を掴まれ羽交い締めにされた。
「なんだ? えらいいい服を着ているな」
「脱がせ脱がせ!!」
「え!? ちょっ」
上着を剥ぎ取られ男達はそれに群がっていた。
「お前城の者か?」
!? バレてる。
「い……いえ違います」
「嘘はつかないほうが……お前Ωか」
!?
「は? バッカじゃねぇのΩがこんなところにいるわけないじゃんか」
「いや、たしかアスベルがΩを城に招き入れたって聞いたぞ」
「「まじか」」
同時にリアクションをとった。
男達は3人いる。
「てことは王が嫌で逃げてきたんだな」
「ち、違います」
コツコツという音が聞こえた。
誰かくる、どうしよう、こんなに多いと僕なにされてもおかしくな。
光と共に現われたのは青年だった。しかもすごい眉目秀麗……。
「あ、マロンさんお疲れ様っす」
「お疲れ様、お昼持ってきたけど……あれ? 君は誰だい?」
「ああ、こいつ城から逃げ出してきたっぽいです」
「逃げたのではなく宝石を探しにきただけです」
「宝石?」
「宝石って多分あれですよね? 奥地にある」
「ああ、あれか、あれは王には渡さない方がいいですよ」
「なぜですか?」
マロンという男は丁寧に宝石のことを説明してくれた。
というよりもここにいるみんなΩだという。
「皆さん、Ωとしてここにいるんですか?」
「俺たちはみな、マロンさんに助けられたんだよ」
「そう! マロンさん本当にいい人すぎて俺たちの憧れっす」
「そこまで大したものじゃないよ」
「ひとまずここは危険だから地上に戻ろう」
とマロンが提案してくれた。しかし
ガシャガシャと響くその音は
「これはこれはマロンではないですか」
と騎士を連れた男が来た。
間違いない、αだ。
「ここへ訪れる際はユーリの許可が必要だが?」
騎士が柄を握った。
マロン以外のΩはみな、縮こまっていた。
「そうですね、許可は得ていませんですが私のもう一つの資格をあなたはご存知ですよね?」
「ええ、ということは彼ですか?」
と腕を引っ張られた。
「ええ、ザスール様がお探しでしたよ」
「すみません」
と僕は誰かも分からぬ騎士についていった。
先頭にいた騎士は振り返り
「マロン、またお話しましょうね」といい地上に上がった。
マロンという男が気になる。
城につくなりすぐにザスールを呼んだ、呼び寄せている間、男は近づき耳元でこういう
「ああ、これがΩの香りですか、しかも特別珍しいモアΩ、すーはー、素晴らしい匂いです」
「あの、助けていただいたのは感謝します、あなたのお名前は……」
「オスカル!!」
という声に言葉を遮られた。
ああ、この方はオスカル様というのか。
こちらに向かってきたのはザスールではなく陛下だった。
「これはこれは陛下、直々のお迎えなんて愛されていますね、ヒスイ様」
「オスカル、ご苦労であった、もう下がってよいぞ」
「かしこまりました、それではヒスイ様また」と言い去った。
「ヒスイ、大丈夫だったか?」
意外にも陛下は僕の腰に腕をまわし全力で抱きしめてきた。
さすがの僕も少し驚く。
「あ、はい大丈夫です」
「ビオラの策略によることだったと判明した時は心臓が飛び出る勢いだったよ」
そこまでになるのか、僕は陛下にとってどういう存在なのだろうか。
「申し訳ございません」
ぎゅーの時間が長いが陛下と共に自室に入った。
思っていた以上に陛下は僕のことを心配していたみたいだ。
「あの、陛下……」
「悪いもうちょっと」
首元で何度も吸っていた。
そんなに僕は香りがするのかと、むしろ汗だくだったので離れたいというのもあるが。
渡り廊下よりは確かにここのほうがいいが、でも違和感も生れる。
陛下は勃起しているようだ。
「ああ、ヒスイよ少し横になってくれないか?」
「へ?」とベッドに押し倒されてしまった。
仰向けでキスをおねだりされもう何回めか分からないキスをした。
「んっ///」
顔を食べられるかのように舌を絡めてくる。
そして手は僕の服を剥ぎ乳首に触れる。
「んっはーぁ//」
くにくにと揉むように撫でてきた。
もどかしいようでそうでもないようで、舌が口から離れ乳首を吸うと全身が敏感に反応する。
「あぁっ……」自然と口元に手がいき、声を押し殺すように鳴く。
陛下の空いた手は陰茎を触りそれを扱いだした。
「んっ//」
「もしかしたら新しい扉が開くかもしれない」と言い
それを咥えた。
「ひっ!? な……なにして」
初めて誰かの口の中に入り、暖かさをしてしまった。
ジュルジュルと吸い上げられると腰が浮きなにかが押し寄せてくる。
「うっ……陛下…」
じゅっと思いっきり吸い上げると
「やっダメ ……うっ」
ビクビクと放出した。
それでも陛下は口に含んだままそれを飲み込んでいた。
「え? 陛下今すぐ吐いてください、汚いです」というものの
まだ口に含んでいた。
これは本当に陛下なのか、疑問に思ってしまう。
「はーはーぁはぁ」
「まずいと思っていたのが気のせいか君のはなぜか甘い」
といい口移しで精液を飲まされた。
しかし味など気持ち悪いしか思えず口端から零れ落ちる精液を舐めとられた。
さすがに僕は引いたが陛下は腰を持ち上げ挿入する体勢になる。
「今日も入れるのですか?」
「ああ、今日の朝以来だな、まだここも十分に柔らかい」といい穴を拡げた。
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