上 下
26 / 50
ロック王国物語編

Episode.3

しおりを挟む
そういう部屋

ビオラを抱き、その次に来たのはローズだった。


「準備ができました陛下」
「この時だけでも名で呼ぶことを許可しよう」
「かしこまりました、アスベル様」

ローズは薄い下着を着ていた。
ベッドに寝かせその薄い布の上から乳房をもむ。
女の楽しみと言ったらなんだ?

やはり男とは大きく違う点だろう。

「あっ//」

細い腰に手をあて下に指を入れるとすでに濡れていた。
「困ったな、期待しているのか?」
「ええ、アスベル様との大切な時間ですので」


「ふん、よく言う」


ローズは最初に来た姫だ、一番長く抱いている。
小ぶりな体で私のを飲み込んでいくのはさぞかし辛いだろう。
だがローズもローズで体を密着させ快楽に溺れているのは間違いがなかった。


騎乗位で抱くと乳房が揺れ中も激しく締付けてくるのがいい。
しかし馴れないのが喘ぎ声だ。

嘘か本当か激しく抱くとそれなりに本当の声は聞けるがこれはきっと演技なのだろう。
そこまでして私の姫候補としていたいのか。


「あっんんっ// 奥が擦れて……」
とはいいつ私も男なのだ、萎えるわけでもなく女の体を楽しむ。
そして限界まで到達すると姫から出て外に放出する。

「はぁはぁ……たくさん出ましたね」
と言われキスをした。

私の姫候補は嘘か本当か分からないのが事実だ。

そしてヒスイという男を飼ってしまった。
Ωということもありザスールや臣下たちには非難の声も上がった。


しかしモアΩ研究施設で出会ったヒスイはとても美しく本当にΩなのか間違えて入ったαなのではないかと変な期待をしてしまうほどだった。


男を抱いたことがない私にとってはヒスイの体は未知だ、どういう反応してどういう声を発するのかもあまり分からない。


萎えることは……あるかもしれない。
それに処女穴と言っていた、これが意味することは誰とも交流がないということだ。
調教し、私好みの男に作り代えることも可能なのだ。


「ああ、抱きたい」
でもザスールには「いつモアΩとしての働きをみせるか分かりません、慎重にいきましょう」と言われている。


番にしてしまったその時から姫候補の3人は必要なくなってしまう。
……、確かに慎重に行った方がいいのかもしれないな。

「それでは」といい着替え終わったローズが立ち去ろうとしたので後ろから抱きついた。
「あ、あのアスベル様?」
驚いた様子のローズは少しぐっと来た。

このままもう一度抱いてしまいたい。
またムラムラしてきてしまった、私はローズとキスをしてそのままベッドに
「すまぬ」と一言言い、抱いた。


「あっあっ//アスベル様……気持ちいい」
ローズはさきほどまでとは違う声で鳴いた。

ああ、これだ、これだ。
とローズを激しく抱いてみた。


脱力して立てないローズからの言葉はこうだった。
「私をお選びください陛下、私ならあなたを満足させ、立派な子供を産めます」と言った。

「考えておく」と私は答えた。


立ち上がり衛兵に一声かけ戦略室に向かった。

「遅れてすまぬ」
「へ……陛下、状況を説明いたします、自陣の兵がほぼ負けております、敵兵は大陸まで攻めてきているもようです」
「……ザスールなぜこのような戦略を練ったのだ?」
「今までの経験上とのことです」
「……私がいればこの戦略でよいが私がいないのであればこれは負けるぞ、こうやって挟み撃ちにして攻撃しないと……どうした?」
「陛下ならこの戦略をするのでしょうか?」
「? 今言ったのが正解だと思うが」

衛兵たちは顔を見合わせ
「ああ、そっかさっきまでの戦略とこれ違うんだ」
とザスールが言った。

「どういうことだ?」
「今あるのが衛兵たちの戦略です、でもその前にここに入ってしまったヒスイ様は今の陛下と同じ戦略にしていたのですよ」

「ヒスイがここにきたのか?」
「はい、立ち入り禁止を無視してですが」

「ヒスイのIQはたしか」
「αに匹敵する数値でした」

「……皮肉なもんだが、βの衛兵より賢いということか、とその前に私はすぐに応援に向かう、ザスール準備しろ」
「御意」


馬を走らせた、味方を守るために。

敵兵軍
「だ……団長!!……」
「なんだ?」
「ロック王国のアスベルがきました……撤退命令を出しますか?」
「どうしてだ、今はこちらが有利に立っているんだ、このままで問題ないだろう」

私が振り下ろす槍は敵兵をたたき落とした。
「陛下だ!! 続け!!」と味方にも活気が戻った。

「て……撤退しろ!! 100人殺しのアスベルが来たぞ」
と聞こえた。

そう私は一国の国王という立場もあるが戦場での名もあり、100人殺しのというのを持っている。

敵兵は逃げるように撤退していった。

「あっぱれですね」
「みな、遅くなってすまぬ」
「陛下バンザイ、ロック王国に祝福を」と声が聞こえた。
元気なようで安心した。

城に戻りこの作戦を練った衛兵たちには罰をそしてヒスイの部屋に向かうと気持ちよさそうに寝ていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

One Night Stand

BL
「今日、デートしよ。中嶋瑛斗くん」 「……は?」 中嶋瑛斗(なかじまえいと)は都内の大学に通う4年生。就職も決まり、大学最後の思い出作りにと、貯めたお金で友人山本とハワイへ旅行に来ていた。ハワイでの滞在も残すところあと2日となった日。ひとり高級住宅街に迷い込んだ瑛斗は、長身の美男子、相良葵(さがらあおい)と出会う。我が儘で横暴な相良と強制的に1日デートすることになり、最初は嫌々付き合っていた瑛斗だが、相良を知る内に段々と惹かれていく自分を自覚して――。 スパダリ年上男子と可愛い系大学生の異国で繰り広げられる甘くて切ない一夜の恋の話。 ★ハッピーエンドです。 ★短い続きものです。 ★後半に絡みがあります。苦手な方はご注意ください。 ★別ジャンルで書いた物をオリジナルBLにリメイクした作品です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...