彼氏の愛が重すぎる～試し読み～

ゲイバー

カクテルをお出しして
潤と結婚相手の寧音ねねさんの話を聞く

俺にとってはどうでもいい話しだ。

でも潤は俺に自慢するかのように話す。

というかここゲイバーなのに結婚半年祝いって俺だったら絶対やらないな。
でもなぜか潤は俺に見せたいのか寧音さんとの愛を見せつけてくる。

気持ち悪い、腹の奥がざわざわと落ち着かない。

「伊織、大丈夫か？」
マスターが声をかけてきてくれた。

「すみません、少し裏に行ってきます、なにか持ってくるものありますか？」
「ああ、それならコスカとシランの追加を頼めるか」
「はい、分かりました」


「あれ？　伊織大丈夫か？」
「はい、少し裏に下がります、お楽しみください」
冷や汗がしたる笑顔で対応して裏に行った。


冷たい水を飲み落ち着かせる。

「あ、伊織いた」
「どうしました？」

「2番さんのテーブルお願いできる？」
「分かりました、これマスターにコスカとシラン持っていてもらえませんか？」
「ああ、悪い俺も手一杯で……今日客多すぎだろ」

と言うので自分でマスターのところに持って行き潤と目を合わせないように2番テーブルに向かった。


ここの店は表のカウンター・テーブル席は予約なしでもBarを楽しめる場所、そして奥の部屋は予約ありテーブル席でお触りもOK、キスも舌を入れなければOK、本番はなし。
同意の本番は、店に見つかるとペナルティーがある。

今のところは未遂だけど今日来ている2番テーブルは餌食になった従業員も少なくない。


「失礼します」
すでに1人従業員がいて餌食になろうとしていた。

「んあぁ//」
しかもバイトの子だ、守らないと。

「お客様申し訳ないのですが当店では本番行為は同意であってもなしになります」
「ひぅ！？」

おっさんは俺の忠告を無視してバイトの子に挿入したのだ、しかもゴムもなしに……。
「お客様、おやめください」
と止めに入ろうとしたがドアが開き1人男が入ってきた。

「えーもう入れちゃったの？」
！？

入ってきた男に俺は後ろから抱きつかれた。

「へぇーいいね、もう1人いるじゃん」
耳元で喋られ酒が臭う。

「ああ、いいケツしてるじゃん、可愛いよねここの店員みんなさ」
まずい、早くどうにかしないと


バイトの子は騎乗位で掘られていた。

「えーいいじゃん、こういうの好きでここにいるんでしょ」
首筋を舐められ少し反応してしまう」


「おほぉー反応してる、可愛いね」
ぐりぐりと押しつけてくる腰と生暖かいもの、早くあのボタンを押さないと俺も喰われる。


部屋には数カ所にスタッフ専用ボタンがある、それは黒服を呼ばれるもので無理矢理本番をやられてしまった時、悪酔いして暴れてこちらに危害が及ぶ時などに使用ができる。