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お仕事

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蛍雛ほたるひな、それが俺の名前だ。

βというバース性が大っ嫌いで誰も俺を必要としてくれず大好きなαには何度も見捨てられ、自分の体が大っ嫌いになった。


だからちょうどよかったのかもしれない。


親の借金返済のためΩBarを営む店に売られた。
15歳くらいからずっと体を売って生活していた。

ΩBarといえどβでもΩのように足を開くことは簡単だ。
Ωの真似事をすればいいんだから、番防止のカラーを装着し蕾にはこれでもかというほどローションを入れる、そうすることでバレたりなんてしない、なんならこのΩの香水をつければ興奮しないαはいないのだから。



それで俺が完成する。

αなんて騙されればいいんだ。


厨房
「おい雛呼んでこい、ご指名だ」
「りょーかい」

指名が入ると待機場所の部屋があり、ドアの上にあるランプがつき指名されたことがすぐに分かる仕組みだ。
俺はΩに恨まれてるから部屋は違うけどそれでもすれ違えば小言も言われる。
なんでかってそりゃβなのに指名数は1位だからだ。

残念だったな、と思いたいが結局いつも番やら未来があるのはΩということだけ、絶対に勝つなんてことはできない。


「お待たせしました」
「おい、準備できたかβちゃんよ」

「できましたよ」
にこっとスタッフに微笑みかけ指定された部屋に入った。
まだ、お客は来ていない。


基本的にはお出迎えパターンが多い。


念のためいろいろと準備する。
しかし僕は唐突に頭に衝撃が走った。


「っつ……」
ぐらっと倒れそうなところを誰かが引っ張りベッドに投げられる。


「はぁ……はぁ……Ωの匂い…」
客がいたらしい。
それにしてもΩを殴るなんてこいつ……。



薄手しか着ていなかった僕は裸にされ客に覆い被される。

「あんぁっ……」
いちを段取りとしては客の体を洗ってから行為が通常ルートなんだけど僕の場合は少し違う。
なんでもありのΩということからルートなんて関係ないのだ。
酷く扱ろうが優しく抱こうが関係ない。



「はぁ……はぁ……」
客は興奮しているのかぐっと押し込むと勃起したそれは中に入ってきた。
「いっ……ううううっぅっん//」



「綺麗な顔してビッチなんて本当にどうしようもねぇな、俺が調教してやるからな」
がっと首に手がかかった。


「うぐっ……」
腰を小刻みに動かしながら首を絞めてくるあたりこいつΩとか関係なく服従させたいタイプか。
殺されない程度にしておかないと……。


しかし首絞めは解除されず中を何度も出入りされる。


「ふっうぐっ……」
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