王子たちの戯れ

枝浬菰

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秘密ごと

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カムイ様がこちらに来た。

「ルーク殿、ちょっとツラ貸してくれ」といい

俺はカムイ様と一緒に訓練場を後にした。

スザク様の間にきて2階の浴槽に入るとぽかぽかとした気温とバスローブを着たスザク様が水を飲んでいる姿が俺の目には映った。

そしてスザク様も驚いた顔をされていた。

「兄上、どうされたのですか?」と聞かれ

「あースザク秘密ごとの共有だ」
と申したのはカムイ様だった。


「秘密ごと?」

「そうだ、まぁ2人ともこちらに座りなさい」


案内されたのは湯浴みから近い家の形をした部屋だった。
ドアなどはついてなくテーブルと椅子があった。

スザク様の目の前に座ったが髪の毛から滴り落ちる雫はなんとも美しかった。


「ルーク殿貴様今スザクのこと美しいと思っただろ」
「へ!?」

心を読まれたと思い変な声が出てしまった。


「いいんだ、いいんだ実際に我が弟は美しく綺麗で美味だ」
と言いながらスザク様に肩を組み顎をあげていた。

「兄上……おやめください」と否定している姿を見るとなんとももっとめちゃくちゃにしてあげたい欲が出てきた。


ぶんぶんと首を振った。

「おや、どうされたか?」
含み笑いでこちらを見た。


「で、本題というのは?」
「ああ、ルーク殿さきほどシラスから聞いたのだがお主、スザクが遊郭で遊んでいると皆に伝えたそうだな」

「ぶーーーー」

驚きすぎて水を零していたスザク様。


「まぁスザクが遊郭で遊ぶなんて衛兵の中では考えられぬ話ではあって、男娼のスザクという男を指名手配しているようだな」


「……はい」

「ふふっ捕まえてどうするんだろうな、全員で回して遊ぶのか、さぞ楽しかろうな」


「あのカムイ様はどちらの味方なのでしょうか?」
「良い質問だ、俺は王子だからな、どちらの味方にもつかない」


「……兄上……俺はもう……」

「安心しな、スザクのストレス発散は兄を使って良いのだよ」
「ちょっとした楽しみだったのに……」
「あの……本当に申し訳ないです」

「じゃぁさスザクはスリルがあると楽しいのだろう?」
「……」


「城でスザクとルーク殿がやりまくればいいのではないか??」

「はっ!?」

「!!??」
なにを仰ってるのか、この王子は……。


「なんなら今から始めるか?」
「いいや!! いいです、俺は俺で考えます」

きょとんとしているとこちらをチラ見してきたスザク様。
あーなんか可愛い。

普通に今すぐにでも抱きたい。
でもこんなこと他の王子や衛兵にバレてみろ、俺は一瞬で消されるだろうな。


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