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第一章:第四節
16:アレスの考えとその強さ?
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まず、ここにいる邪心族の男ギガントは、自身の目の前にいる少年アレスに信じられない事を言われて、驚いた表情になってしまったのだ。
『・・・うおっ!何故ここに、いや、我は何を・・・というよりなんなのだ、この小僧は、しかし先程の言葉は解せぬ』
ただ、ギガントはその自身の目の前にいるアレスに声をかけられるまで、自分にかけられていた幻術と思考能力が低下する呪いには、まったく気が付いていないうえに、まだ大魔王が近くにいると勘違いをしていた。
「小僧!我を侮辱するつもりか。いいだろう子供だからと言っても我は容赦せんぞ。きさまなどはひき肉にして、そこのアマ達に食わせたあと、そのアマ達を犯した後に、大魔王も同じ様にして殺してやる。感謝しろよ。ぐへへへっ」
気丈に振舞っているが邪心族の男ギガントは、内心恐怖に満ちあふれていた。何故かと言うと自分が想像していた以上の力を持つ大魔王が近くにいるうえに、先程まで痛め付けていた2人が知らないうちに何故か全快していて、その強さが自分と比較ならい程までに回復していたからであった。
『・・・おかしいぞ?先程までは確かに我の力に及ばない程まで疲弊していた筈だ!それなのに何故だ?いやいや、恐らく気のせいだ我がこの場にいる誰よりも強い筈だ・・・』
この時ギガントは、勘違いをしていたのである。まず、最初に戦ったマリーとマリアは、すでに魔力と体力を使い、極力森を傷つけないように戦っていたので、普段の倍以上の能力を使用していたのであった。
それにそんな状態だという事を、さっきまでは全く気が付かずギガントは、マリーとマリアが自分より格下で弱いと勘違いしていたのだ。
しかし、それはギガントの部下がマリー達の体力と魔力を削っていた為であり、けっしてマリーとマリアが弱かったわけでは無いし、ギガント自身も強いという訳でもなかったのだ。それに現状の力を取り戻したマリーとマリアなら、恐らくギガントと一対一なら、いいところまで勝負を持っていけ勝利出来る状態であった。
「アーくんこの間みたいに、本気を出したら駄目よ。そいつがミンチになるのはいいけど、森が汚れるからあくまで倒すだけだよ。回復させなければねぇ、さっさと終った筈なのに、まあ、アーくんは優しいから」
マリアはアレスの行なった事と、アレスが間違っても本気を出さないように注意を行なっていた。
『ああ、また変なこと言ってるわ・・・マリアは、でも確かに最近のアーくんの能力はおかしいのよね。この間も城を抜け出してどこかに行っていたようだし、私とは立会いをしてくれないのよね。でも、さっきのあれはただの幻術じゃ、無かったはず・・・まるで姉様が使ってるのと代わらなかったわ。どう言うことなんだろう?・・・』
そうこの時アレスが使った幻術は、まさしくマリーの姉であり、マリアの魔術の師匠である大魔王軍の参謀のセシリーが得意としていた幻術であった。ただ、最近は戦闘などで、この幻術を使用していなかったのである。
何故かというと、本来は周囲にその幻術の余波が広がる為に、その幻術を掛けた者以外は全てその幻術の虜になってしまうのであった。
それをアレスは、マリーとマリアに掛かっていた幻術は、すぐに解除していたのであったのだが、マリーはその部分は知らないのであった。基本はセシリーと同じ幻術であった。
「でも、どう言う事なのマリア!アーくんは4年前まで、私と余り代わらないぐらいだったのよ。最近は私もかなりレベルアップしたから、それを考えても・・・」
「えっと、マリー様。実はセシリー様に極力口止めされているのですが、アーくんは私と共に魔術の訓練をして・・・たった一年で私を追い抜きました。しかも、ここだけの話しですが、どうやらアーくんは自ら魔導封印と能力封印を施してるらしいんです。まあ、それに気が付いたのもセシリー様なんですが・・・」
「はっ、何を言ってるの。さっきのあれは封印して使えるような魔術じゃ・・・。あっ!?」
マリーはこの時点である事を思い出していた。それは以前アレスがある事件を静めた事と、最近しきりにマリーと親衛隊戦乙女騎士団の訓練を拒否して来ない事を、それに上層部には上がる事は無かったが、S級クラスの緊急の討伐依頼を冒険者の誰かがいつの間にか終らせていた事を・・・。
ただ、その討伐を行なったのが数人の小さな子供だったという信じられない事実あったが、それはアレスでは無い事もその時は確認はしていた。それにその時のアレスの強さは魔王候補と同格か少し上の強さだと思っていたので、そのS級クラスの依頼は無理だとは思っていた。
だがしかし、その時の子供達も結局は、誰だったかも解っていない状態だった。何せ、その討伐を行なった後には、姿を見る事は無かったからであった。まあ、実際それは間違いなくアレスが行なった事であり、その時も実は1人で全ての事をやっていたのだが、数人の子供でやったと幻術で街のみんなを騙していたのであった。
まあ、その時は既に、現魔王クラスの上の力を持ち、回りの兵士では足元にもおよばない状態であった。
それで周りの同年代の子供達と一緒に遊べる(魔物狩り)状態ではなかった。なので周りに合わせて力を封印を施していたのであった。
それを行なったのが実は5年前であり、その頃から既に封印を施していた。まあ、封印にも色々あり、こればっかりはアレス自身で行なっているので、どう言う封印をしているかは本人しか解らないのであった。
それで今回に関しては、その能力の殆どは封印していない。何せアレスは少し腹が立っていたからである。
『・・・うおっ!何故ここに、いや、我は何を・・・というよりなんなのだ、この小僧は、しかし先程の言葉は解せぬ』
ただ、ギガントはその自身の目の前にいるアレスに声をかけられるまで、自分にかけられていた幻術と思考能力が低下する呪いには、まったく気が付いていないうえに、まだ大魔王が近くにいると勘違いをしていた。
「小僧!我を侮辱するつもりか。いいだろう子供だからと言っても我は容赦せんぞ。きさまなどはひき肉にして、そこのアマ達に食わせたあと、そのアマ達を犯した後に、大魔王も同じ様にして殺してやる。感謝しろよ。ぐへへへっ」
気丈に振舞っているが邪心族の男ギガントは、内心恐怖に満ちあふれていた。何故かと言うと自分が想像していた以上の力を持つ大魔王が近くにいるうえに、先程まで痛め付けていた2人が知らないうちに何故か全快していて、その強さが自分と比較ならい程までに回復していたからであった。
『・・・おかしいぞ?先程までは確かに我の力に及ばない程まで疲弊していた筈だ!それなのに何故だ?いやいや、恐らく気のせいだ我がこの場にいる誰よりも強い筈だ・・・』
この時ギガントは、勘違いをしていたのである。まず、最初に戦ったマリーとマリアは、すでに魔力と体力を使い、極力森を傷つけないように戦っていたので、普段の倍以上の能力を使用していたのであった。
それにそんな状態だという事を、さっきまでは全く気が付かずギガントは、マリーとマリアが自分より格下で弱いと勘違いしていたのだ。
しかし、それはギガントの部下がマリー達の体力と魔力を削っていた為であり、けっしてマリーとマリアが弱かったわけでは無いし、ギガント自身も強いという訳でもなかったのだ。それに現状の力を取り戻したマリーとマリアなら、恐らくギガントと一対一なら、いいところまで勝負を持っていけ勝利出来る状態であった。
「アーくんこの間みたいに、本気を出したら駄目よ。そいつがミンチになるのはいいけど、森が汚れるからあくまで倒すだけだよ。回復させなければねぇ、さっさと終った筈なのに、まあ、アーくんは優しいから」
マリアはアレスの行なった事と、アレスが間違っても本気を出さないように注意を行なっていた。
『ああ、また変なこと言ってるわ・・・マリアは、でも確かに最近のアーくんの能力はおかしいのよね。この間も城を抜け出してどこかに行っていたようだし、私とは立会いをしてくれないのよね。でも、さっきのあれはただの幻術じゃ、無かったはず・・・まるで姉様が使ってるのと代わらなかったわ。どう言うことなんだろう?・・・』
そうこの時アレスが使った幻術は、まさしくマリーの姉であり、マリアの魔術の師匠である大魔王軍の参謀のセシリーが得意としていた幻術であった。ただ、最近は戦闘などで、この幻術を使用していなかったのである。
何故かというと、本来は周囲にその幻術の余波が広がる為に、その幻術を掛けた者以外は全てその幻術の虜になってしまうのであった。
それをアレスは、マリーとマリアに掛かっていた幻術は、すぐに解除していたのであったのだが、マリーはその部分は知らないのであった。基本はセシリーと同じ幻術であった。
「でも、どう言う事なのマリア!アーくんは4年前まで、私と余り代わらないぐらいだったのよ。最近は私もかなりレベルアップしたから、それを考えても・・・」
「えっと、マリー様。実はセシリー様に極力口止めされているのですが、アーくんは私と共に魔術の訓練をして・・・たった一年で私を追い抜きました。しかも、ここだけの話しですが、どうやらアーくんは自ら魔導封印と能力封印を施してるらしいんです。まあ、それに気が付いたのもセシリー様なんですが・・・」
「はっ、何を言ってるの。さっきのあれは封印して使えるような魔術じゃ・・・。あっ!?」
マリーはこの時点である事を思い出していた。それは以前アレスがある事件を静めた事と、最近しきりにマリーと親衛隊戦乙女騎士団の訓練を拒否して来ない事を、それに上層部には上がる事は無かったが、S級クラスの緊急の討伐依頼を冒険者の誰かがいつの間にか終らせていた事を・・・。
ただ、その討伐を行なったのが数人の小さな子供だったという信じられない事実あったが、それはアレスでは無い事もその時は確認はしていた。それにその時のアレスの強さは魔王候補と同格か少し上の強さだと思っていたので、そのS級クラスの依頼は無理だとは思っていた。
だがしかし、その時の子供達も結局は、誰だったかも解っていない状態だった。何せ、その討伐を行なった後には、姿を見る事は無かったからであった。まあ、実際それは間違いなくアレスが行なった事であり、その時も実は1人で全ての事をやっていたのだが、数人の子供でやったと幻術で街のみんなを騙していたのであった。
まあ、その時は既に、現魔王クラスの上の力を持ち、回りの兵士では足元にもおよばない状態であった。
それで周りの同年代の子供達と一緒に遊べる(魔物狩り)状態ではなかった。なので周りに合わせて力を封印を施していたのであった。
それを行なったのが実は5年前であり、その頃から既に封印を施していた。まあ、封印にも色々あり、こればっかりはアレス自身で行なっているので、どう言う封印をしているかは本人しか解らないのであった。
それで今回に関しては、その能力の殆どは封印していない。何せアレスは少し腹が立っていたからである。
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