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№9:まさかの危険回避
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するとナイフがお腹の部分に《グサリ?》と刺さり?
《グァギン!パッキッンッ・・・・カラン、カラカラン》
何故かその音は金属同士が当たったような音で、男の持っていたナイフが柄の部分から折れて地面に落ちた。
でもナイフを刺した男は、ナイフが折れた事には気が付かず、俺をナイフで刺して致命傷を負わしたと思い込んでいたようだ。
そして、震えながら言葉をあげ喜んでいた。
「やった、やったぞ、これでこいつは殺したも同然だ。賞金は俺のものだ。やったぞ、やったぁ・・・」
それで桜花ちゃんの方は、俺のお腹にナイフが刺さったのを目の当りにして叫んでいた。
「いっ、いやぁぁぁっ、れん・・連夜さん。連夜さん、連夜さん。うわぁぁぁぁ!?あぅううっ」
自分の代わりに俺が犠牲になったと勘違いをして大粒の涙流し呆けた状態になって最後は思考を停止させて固まっていた。
しかし実際には俺のお腹にナイフは刺さっていない。何故ならは、ここに来るかなり前にチェーンを持ち運ぶのにメンドくさいと思いお腹に巻いていたのだから。
なので、ナイフがそれにうまい具合に当たり、お腹には刺さらなかった。しかも、うまい具合にナイフを持っていた男も勘違いして、何故か喜びブツブツと言いながら、先程その男が隠れていた場所まで戻っていった。
これはチャンスと思い、可哀想だが呆けている桜花ちゃんをそのままにして抱きこみ、ついでに先程のカバンも持ってこの場から急いで離れ隠れた。
まあ隠れた場所は、入口付近にあったソファーのような物の影に隠れるしかなかった。何故部屋を出て行かなかったのかと言うと扉がいつの間にか閉まっていたからだ。
しかもその扉は防火扉みたいな奴で、簡単に開きそうになかった。
しかもこのときの桜花ちゃんは、壊れたおもちゃみたいにブツブツ言って目の焦点があっていない状態だった。
余程ショックだったんだろうけど、今はとりあえずあいつから見えない位置に隠れた。
まあ、ちょうど良い隠れ場所があったので良かった。安心してそこからさっきに奴の様子を見つつ、桜花ちゃんを安心させる為に言葉をかけて抱き寄せた。
「桜花ちゃん、俺は大丈夫だから安心して」
すると一瞬身体を《ビック》とさせて大粒の涙を流しながら、何故かごめんなさいと謝って俺の胸に顔を埋めて声を殺しながら泣いていた。
この状況を見て如何しようと考えていたら、やっとの事にさっきの男は俺達がいなくなっているのに気が付き、いつの間にか手に持っている斧のような物を振り回して発狂しだした。
「うがぁぁぁ、どっ、どこ行きやがった。・・・くっそう。出てこい、そんな傷じゃ逃げれないだろうが、止めを刺してやる。へっ、へへへこっちか血の跡が残ってるぞぉ」
はあ、血の跡って?俺は別に、傷を負ってないけどな?・・・あっ、さっきの赤い液体の痕か・・・?ちょうど良いや勘違いして別の場所に行ってやがる。
「へへへっ、ここかっ、死ねっ」
そう声をあげ斧でそこを叩きつけたと同時に、奴の腕輪から警告音と音声が流れ出した。
《ビーヨン、ビーヨン・・・・ピピ・・。アナタハ、ルールヲ破りマシタ。ヨッテ、只今ヨリ、罰ノルーレットヲ起動シマス。・・・ピピピピピピ・・・・ピッ、ピッ、ピッ、ピィィィピ。結果ガデマシタ。アナタノ肺ヲヒトツサクジョシマス。ソレデハ刑ヲジッコウシマスノデ、オマチクダサイ・・・ピープツ》
「なっ、なななんだよ。そのルールは俺は知らないぞ。殺したら賞金のはずだろ、如何いうことだよ。はっ、肺って、内臓持ってかれるのか?どうやって・・・」
急にその音声を聞き驚き、その男の顔が一気に青ざめてあたりを見渡していた。
そして、部屋の遠くから何かが近付い来る音が聞こえた。
《キュルキュルキュル・・・・・・》
何かキャタピラみたいな走行音が、こちらに近付いてくるのが聞こえてきた。
そいつは、この部屋の入口までやって来て、先程の防火扉が自動で開き、そこからその音の正体が姿を見せた。 その姿はロボット?いや、椅子?・・・椅子みたいなロボットであった。
そうなのであるそのロボットみたいな奴は、椅子に双眼鏡みたいな頭が付いており、腕はジャバラで手の部分は手錠のような物になっている。もちろん足の部分はキャタピラだ。
それが部屋の中に入ってきた。その椅子のようなロボットからはハッキリ言って俺達は丸見えだった。
《グァギン!パッキッンッ・・・・カラン、カラカラン》
何故かその音は金属同士が当たったような音で、男の持っていたナイフが柄の部分から折れて地面に落ちた。
でもナイフを刺した男は、ナイフが折れた事には気が付かず、俺をナイフで刺して致命傷を負わしたと思い込んでいたようだ。
そして、震えながら言葉をあげ喜んでいた。
「やった、やったぞ、これでこいつは殺したも同然だ。賞金は俺のものだ。やったぞ、やったぁ・・・」
それで桜花ちゃんの方は、俺のお腹にナイフが刺さったのを目の当りにして叫んでいた。
「いっ、いやぁぁぁっ、れん・・連夜さん。連夜さん、連夜さん。うわぁぁぁぁ!?あぅううっ」
自分の代わりに俺が犠牲になったと勘違いをして大粒の涙流し呆けた状態になって最後は思考を停止させて固まっていた。
しかし実際には俺のお腹にナイフは刺さっていない。何故ならは、ここに来るかなり前にチェーンを持ち運ぶのにメンドくさいと思いお腹に巻いていたのだから。
なので、ナイフがそれにうまい具合に当たり、お腹には刺さらなかった。しかも、うまい具合にナイフを持っていた男も勘違いして、何故か喜びブツブツと言いながら、先程その男が隠れていた場所まで戻っていった。
これはチャンスと思い、可哀想だが呆けている桜花ちゃんをそのままにして抱きこみ、ついでに先程のカバンも持ってこの場から急いで離れ隠れた。
まあ隠れた場所は、入口付近にあったソファーのような物の影に隠れるしかなかった。何故部屋を出て行かなかったのかと言うと扉がいつの間にか閉まっていたからだ。
しかもその扉は防火扉みたいな奴で、簡単に開きそうになかった。
しかもこのときの桜花ちゃんは、壊れたおもちゃみたいにブツブツ言って目の焦点があっていない状態だった。
余程ショックだったんだろうけど、今はとりあえずあいつから見えない位置に隠れた。
まあ、ちょうど良い隠れ場所があったので良かった。安心してそこからさっきに奴の様子を見つつ、桜花ちゃんを安心させる為に言葉をかけて抱き寄せた。
「桜花ちゃん、俺は大丈夫だから安心して」
すると一瞬身体を《ビック》とさせて大粒の涙を流しながら、何故かごめんなさいと謝って俺の胸に顔を埋めて声を殺しながら泣いていた。
この状況を見て如何しようと考えていたら、やっとの事にさっきの男は俺達がいなくなっているのに気が付き、いつの間にか手に持っている斧のような物を振り回して発狂しだした。
「うがぁぁぁ、どっ、どこ行きやがった。・・・くっそう。出てこい、そんな傷じゃ逃げれないだろうが、止めを刺してやる。へっ、へへへこっちか血の跡が残ってるぞぉ」
はあ、血の跡って?俺は別に、傷を負ってないけどな?・・・あっ、さっきの赤い液体の痕か・・・?ちょうど良いや勘違いして別の場所に行ってやがる。
「へへへっ、ここかっ、死ねっ」
そう声をあげ斧でそこを叩きつけたと同時に、奴の腕輪から警告音と音声が流れ出した。
《ビーヨン、ビーヨン・・・・ピピ・・。アナタハ、ルールヲ破りマシタ。ヨッテ、只今ヨリ、罰ノルーレットヲ起動シマス。・・・ピピピピピピ・・・・ピッ、ピッ、ピッ、ピィィィピ。結果ガデマシタ。アナタノ肺ヲヒトツサクジョシマス。ソレデハ刑ヲジッコウシマスノデ、オマチクダサイ・・・ピープツ》
「なっ、なななんだよ。そのルールは俺は知らないぞ。殺したら賞金のはずだろ、如何いうことだよ。はっ、肺って、内臓持ってかれるのか?どうやって・・・」
急にその音声を聞き驚き、その男の顔が一気に青ざめてあたりを見渡していた。
そして、部屋の遠くから何かが近付い来る音が聞こえた。
《キュルキュルキュル・・・・・・》
何かキャタピラみたいな走行音が、こちらに近付いてくるのが聞こえてきた。
そいつは、この部屋の入口までやって来て、先程の防火扉が自動で開き、そこからその音の正体が姿を見せた。 その姿はロボット?いや、椅子?・・・椅子みたいなロボットであった。
そうなのであるそのロボットみたいな奴は、椅子に双眼鏡みたいな頭が付いており、腕はジャバラで手の部分は手錠のような物になっている。もちろん足の部分はキャタピラだ。
それが部屋の中に入ってきた。その椅子のようなロボットからはハッキリ言って俺達は丸見えだった。
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