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第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。

5-28 怪しい石碑は崩しましたが。しかし・・・?

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 そして、その石碑に触れた者には、何らかの状態異常を引き起こす呪いの、おまけまで付与されていると説明していたが。



 それを何気ない顔で、跡形も無く破壊してしまったユウマを見て呆れている。
「まあ、あんたが丈夫で規格外なのは、前々から解ってた事だけど。それにしても、その常識外れなのも、ここまで行くと清々しいしいわね。それに何、その創生魔法って?」

 ユウマは、この言葉を聞いた時に、これは言ってはいかんやつだったと思い。
 そしてまたやってしまったと、心底思いながら。
「えっと、どうします。他の石碑は?壊していいのですか?」
 そう言って強引に話をそらした。

「えっ、ああっもちろん、壊すに決まっているわ。やっちゃってユウマ」
「了解です。それじゃ」
 また、先程の話を聞かれる前に、急いでフィリアのもとを離れて、全部で12本ある邪陰水晶の石碑を破壊しに向かった。

 そして、ユウマが石碑を破壊していく姿を、フィリアとミーアが見守っていると、突然白王狼ハクオウロウのランが何かに気が付き警戒しだしたと同時ぐらいに、何者かが声をかけてきた。

「ほっほぉ、また馬鹿な冒険者がやって来ましたか?」
「また、我々の餌食になってもらいましょうかね」
「おっ、良く見たら実験体の小娘が要るではないか。連れて帰ったら褒美が貰えるぞ。ぐへへっ」
 村の奥の方から3人の人影が現れてた。

 その姿は、一人は明らかに女性の姿で、もう二人は男性でガタイのいいのとスラットとした男性の姿で、そいつらがフィリア達に声をかけてきた。

『何?こいつら、人?いや良く見たら違う。でも魔獣モンスター?でもない。なんなのこいつ等』とフィリアが思って。

「何者なの、あなた達。それにその気は、人族でも獣人族でもないみたいだけど。それにミーアの事を実験体って言ってたわよね。答えなさい」
 フィリアが先程現れた。人物?達に向けて尋ねたというより、威嚇して聞いた。

 その間、石碑を破壊し終わった。ユウマも戻って来て。

「うん、どうしたんですか。てか、こいつ等なに?」
 そうユウマが言っていると、ミーアがユウマの後に隠れて。
「こっ、こいつら、村を襲った男達のところにいた奴ですの。お兄ちゃん」
 震えながら小声で教えてくれた。

 そして、その3人の内の1人が答えた。
「我々を何者かだと、我らは崇高かつ高貴な魔人族だ!貴様らの様なひ弱な人族と脳筋の獣人族とは出来が違うのだ。ぐはははっ」
 どうやら、こいつらは魔人族らしいのだが、明らかに頭が弱い様に思える発言をしていた。

「フィリアさん、どうします。こいつら?ミーアも怖がっていますし」
「そうね、先程冒険者がどうのだとか。ミーアを実験体とか言っていたわ。ならさっきの石碑にも関与してそうね。捕らえて尋問しましょ」
 フィリアが捕らえて尋問すると言った言葉と同時に、素早く動いた。

「馬鹿め!獣人族がわれ・・・ぐはっ《ドサッ》」
「なっ、いつのま・・・に!《ドサッ》」
 何かを言おうとしていた男女2人の魔人族を、瞬時にフィリアとユウマが倒し元の場所に戻ってきた。
 その光景を見たもう1人の魔人族の男が慌てて、こちらに言い放った。
「なっ、何者だ貴様ら!ここは今、邪陰石柱で我々の力と回復力は無限で、湧き出る力で無敵のはず。何故、貴様らの攻撃が我らに当りダメージを負わせられる事が出来る。何故だ?」

「へぇー、あれって邪陰石柱っていうらしいですよ。フィリアさん!」
「そうみたいね。残念だけど、その石柱って言うのなら、ユウマがすべて破壊したわよ」
 フィリアが1人残していた魔人族のガタイのいい男に親切に説明して答え。
 そしてそれを聞いたユウマとフィリアがお互いに話をして魔人族の男に石柱を破壊した事を伝えた。

 すると、その魔人族が驚きの表情を見せ周りを見て。
「馬鹿な!あれは、そう簡単に破壊できる物じゃ無いんだぞ?ましてや人族や獣人族には絶対無理なはずだ。・・・・まさか・・お前達は・・そっ、そんな筈はない。うおお・・!」

 そう言ってこちらに突進して来たので、とりあえず大人しくさせる為、【電撃ショックボルト】を喰らわして気絶させるようにした。
 ユウマは魔人族の男の突進を余裕で避けながら【電撃ショックボルト】を放った。

 すると《バチバチ》と音を立てた。

 そして、ガタイのいい魔人族は「グバッゴバゲハッ」と奇妙な悲鳴をあげ気絶した?と思う。

 何せ黒こげになってしまっている。

 それを見て、『たぶん?恐らく、気絶している?』とユウマが思ったが自信が持てない。

 それは何故かと言うと、体中から煙を上げているし黒焦げになってしまっているので判別しずらいからであった。



 このときユウマは、『あれぇ、威力は結構抑えたのになぁ』と思っていたのであったが、フィリアから「あんたやりすぎよ」と注意された。



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