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第3章 街まで移動、転移しないで護衛延長かもしれない

3-8 防衛門入門からの審査・・?

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「お待たせしてすいません。シルフィー様!」
「いえ、おきになさらずソフィーさん」
「ではさっそく、そちらが今回入門審査と臨時親衛隊に登録されるユウマ様で、間違いないですか?」
「へっ!えっと、どういう事ですか?それに・・」
「あっ!すいません、私の名前はソフィリア・ディ・クライアントと申します。ここの審査官を勤めております。あと彼女は私の秘書を勤めているリラです。以後よろしくお願いします。ユウマ様っ」
「秘書のリラです。記録と今回の登録等での説明を行います。よろしくお願いしますユウマ様」
「えっと!あっユウマです。こちらこそよろしくお願いします。ソフィリアさん、リラさん」
「あっ!ユウマ様、私の事は気軽にソフィーとお呼びください」

 ユウマがどういう事と頭を傾けて疑問に思っていたらソフィーが名乗り自分は審査官で隣の女性は自分の秘書でリラだと紹介され挨拶したが、肝心の部分が良く解らず隣にいるシルフィーとレーネに聞いてみた。

「どう言う事なんですか?シルフィーさん、レーネさん」

 すると双方から《ニコ》と笑顔を向けられ答えてくれなかったので、後ろにいるキュリカに振り返って聞いたが同じく《ニコ》と笑顔を向けられたので、何故か疑問から不安に代わって来た。

《何故こんなことになっているのだ、俺何か悪いことしたっけか》と、考えながらこりゃ考えるだけ無駄かと、なかばあきらめるユウマであった。

 そして、ユウマがこの状況からあきらめて、放心状態で説明を受け流して聞いていたら、まず審査のため断罪の瞳という水晶に触れて、犯罪履歴や危険なスキルなどの確認を行うそうなのでユウマは、言われるまま秘書のリラに水晶の近くまで来るように指示され「ユウマ様、ここの水晶の部分に触れてください」
そう言われたので、水晶にふれた。

 すると、水晶が光だしソフィーの持つタブレット端末に内容が写しだされた。
 そして何故かソフィーが嫌な顔をして、ユウマに汚物を見るように見た後に語った。
「あなた、薬剤師のスキルを持ってますよね?」
《ああー、なるほど薬剤師ってすっごく嫌われてるのね!たはははっどうしよう》

 などと考えているとレーネさんが間に入り事情をソフィーに近づき説明をしていた。
「あっ!ソフィー、彼は心配ありません悪徳薬剤師とはぜんぜん違います」
「えっ!レーネさんが薬剤師スキル持ちを、毛嫌いしないで助け船をだすなんて?」
 レーネがユウマの薬剤師スキルに対する弁解と説明を行った事に対してソフィーはすごく驚いていた。

「あっ!そうでしたソフィーさんに相談なのですが、ユウマ様の薬剤師スキルをわたくしの認めた薬剤師と、して貰いたいのですが?できますか?」
 シルフィーがユウマの薬剤師のスキルを姫認証のスキルに変更できるかを確認した。

「えっ!出来ますが、どうして彼を?」
 シルフィーが、ソフィー審査官にお願いをしたら、その行為は出来るが何故ユウマにその行為を行うのかを訊ねたら、以前ユウマが行った調薬で数名が助かり、何も見返りを求めないで調薬そして治療をしたし、そのうえ自分達の護衛を二つ返事でおこなってもらっているから等を説明していた。

 3人がユウマの薬剤師スキルについて話しているその間、ユウマは秘書のリラに嫌な顔をされて、薬剤師スキルの使用用途を用紙に記入をさせられそうになっていたが、慌ててキュリカが秘書にリラに事情を説明した後、何故かユウマに秘書のリラが平謝りをしてから、そのあとは、笑顔で淡々と丁寧に説明してくれた。

 どうもこの世界での薬剤師は相当な嫌われ者で、スキルを持っているだけで嫌な顔をされ、届け出をしないでいると酷い扱いにあうようだ。
 それで薬剤師スキルを持っていたら使用用途の登録が必要ようとなり、登録しないでいると一種の犯罪スキルと同じ扱いになっているなどと教えてくれた。

 また、同一で山賊や盗賊などの犯罪になりそうなスキルも登録が必要だと言う事も説明してもらってい、登録の際には、身分の高い人の証言か多数の人の信頼と貢献度が必要とも教えてくれた。

 以上の事を次々と済ませユウマの薬剤師スキルは、シルフィーの認証と登録され今まで【薬剤師】だったのが【薬剤師:シルフィー姫認証済】と登録され、称号にもなにやら臨時親衛隊・シルフィー姫護衛者となんとも言えない称号が追加されていた。

 そしてこの防衛門での入門審査関係が終わった。

 追加で説明すると入門審査を受けた後、通常は入門税で銀貨2枚徴収されるのだが、シルフィーと審査官のソフィーの厚意で今回の入門税の免除と今後のシルフォード領域での入門税免除の登録をガントレットの水晶に行ってくれ、今後シルフォード領域で入門審査がある場合は、ユウマのガントレットの水晶をかざせば入門審査も免除できるとも教えてくれた。

 何から何まで厚意に甘えられないとユウマが、断ろうとしたがこれは報酬とお詫びであって厚意ではないので受け取ってくださいと笑顔で迫ってきたので、ユウマは素直に受けたのである。

 防衛門を抜け街の入り口まで皆で向かうと、既に入門審査を終え馬車で移動できる準備を行っている騎士団の面々に声をかけ今からどうするかを話し合うと。

「ユウマ様は、わたくしたちは、これよりこの街を治めている領主に会いに行きますが?一緒に行きます」




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