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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-64 戦闘中!!攻撃が?

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 俺は気合を入れ、双頭邪竜の攻撃をかわしながら、一瞬のうちに懐へ飛び込んだ。



 双頭邪竜の懐に飛び込むと同時くらいに、まだ慣れていない手にオーラを纏わせた状態で、拳を胴体に叩きこんだ。この時はちょっと前の痛みの記憶があったので、少し加減状態殴ってしまい然程ダメージを与えられなかったが、双頭邪竜には効き目はばっちりだった。

『グギュアァァ!ゴゥゥゥッ・・・・』
 鳴き声と共に地響きがおき、俺がその声に驚き後ろに飛び退いたのと同時くらいに・・・衝撃が走った。
「いってぇぇっ!なっ、なんだ今の?いきなり横から・・・って、尻尾かよ!」

 攻撃が効いたのはいいが、半分喜び双頭邪竜の鳴き声に驚き後ろに飛び退いたまでは良かった。しかし、タイミングが悪かったようで、痛がる双頭邪竜の振り回していた尻尾に直撃してしまった。
 しかも俺が放った攻撃は、恐る恐る放っていたため決定打にはなっておらず、逆に双頭邪竜に警戒される事となってしまった。

「ちっくしょう!なんで最初のタイミングで、本気の一発が出せなかったんだ?やっぱり無理して殴り続けたから拒否反応が出たのか?俺の馬鹿・・・」
 俺が色々と愚痴をこぼしてる間にも、双頭邪竜は俺に対してブレスや尻尾での攻撃を、いっこうにやめようとはせず、繰り返し俺の姿を捉えると、今迄以上に素早く動き攻撃を仕掛けてきたのだ。
 流石にこの状態になってからは全部が全部、攻撃をかわせている訳ではないが、それでも大きなダメージを受けたこと事態は今のところ無いのである。俺も手と足にオーラを纏わせた状態になってから、最初以外は不思議と双頭邪竜に攻撃を当てられずにいて、既に訳が解らずイライラしてきていた。

「ああっ!くっそう・・・最初の数回は当たったのに・・・なんであれからいっこうに攻撃が当たらないんだ?それに・・・こいつ何か感づいてるのか?直ぐに距離を取りやがるし、しかも回避のスピードと攻撃の速度があがってないか?」

 何故か俺が魔力を極限まで高め・・・本気の一撃を食らわす気で手や足にオーラを纏わせ出してから、何故か相手である双頭邪竜が、特に警戒して俺を近付かせて貰えないでいる状態だ。最初の時は何気に懐に飛び込めたのに、今では懐に入ると同時くらいに、物凄い勢いで後方に下がり、最悪は自身に向けてブレスを吐き俺を吹き飛ばし攻撃を避けているのだ。
 どうも自分自身の攻撃は無効化されるが、物凄い爆風が発生する。流石の俺もその状態では攻撃できないので、後方に飛んで避けるしかないのであった。

 恐らくではあるが相手からしても、俺に対して同じ様な感覚にとらわれているのだろう・・・何せ攻撃事態が数をおうごとに、雑になり威力よりも数量で攻撃を放ってきているのだ。ついでに言えば攻撃速度も増してきているからだ。
 その為数度ほど危なくマトモに食らいそうになったが、実際には全ての攻撃をなんとかかわしている状態だった。実際にダメージのあった攻撃は最初の数回で、その分相手にもダメージを与えているとは思うが・・・いい加減ムカついて来たのである。

「ああっ!イライラする。なんで!なんで当たらないんだよ!最初の攻撃とただの攻撃は、簡単に当たってたのに?こいつやっぱり意識戻って、なんか感ずいてるんじゃ?それに暴走状態も元に戻って正常の状態じゃないのか・・・」

 それから俺の攻撃は、そう魔力全開でオーラを纏わせ攻撃するが、最初の方では数度食らわることが出来たが、それからは、殆どが魔力を吸われるだけで双頭邪竜には、攻撃が当たっていない。当たれば・・・かなりのダメージを与えれる事は解っているが、それからいっさいオーラを纏わせた状態では、殆どの攻撃を当てられないでいるのであった。

 その代わり普通の魔力を纏わした攻撃を何度か試したが、その時はちゃんと何事も無く当てられた。だが、殆どが防御結界のようなもので、防がれているので相手へのダメージはいっさい与えられていない。
 実際その時は、纏わせた魔力を殆ど双頭邪竜に吸われた状態だったのだが、何で吸われているのかが検討が付かない状態だった。



 ただ魔力を全開で、先程の炎の様なオーラを出して攻撃すると、何故か物凄い速度で、逃げられ・・・かわされてしまう状態である事は、未だに代わらないのであった。


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