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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-14 救出大作戦!その弐・・?

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 俺の考えてもいなかった事が、目の前で起こってしまったのであった。



 そう実を言う・・・この時に放った気孔弾は以前気に関しての能力を習得した後に、アーストリアで気に似た感じの文献を見つけ独自に練習を重ねていた。それで独学に編み出し覚え、気弾や気孔波について色々と習得した技術であった。

 まあ、ホントの事を言うと・・・それに似た技術は地球にもあり、実を言うとアーストリアにも気孔波みたいな能力は存在していたが、ある漫画みたいに目で見える感じの気のオーラは無く、その気に関する情報も少なかった。それに気の塊を自由に、出現させ放つ技術等は実際には存在していなかった。

 だが、魔力とある能力を組み合わせる事で、アーストリアの世界では気光波が実現出来ていたようだ。まあ地球では治療等を行なう技術で気孔等はあるみたいだが、実際に見た事は無いが存在自体は知っていた。

「・・・確かに俺は気孔弾を放ちましたよ。しかし、今迄の練習と実戦では、あの程度の気孔弾の大きさだったら、俺が狙った丸太をやっと吹き飛ばせるぐらいの破壊力しかなった筈だけど・・・どうなってんだ?」
 そう最初の練習でも、魔力と気を合わせた気の塊をイメージした弾丸を放つ事が出来る様になり、それを応用して純粋な気の力だけの塊を創る事に俺は成功させていた。まあ、以前説明したように魔法の代わりになる程度で威力もそこまで強い感じではなかった。

 しかもその能力で火を付ける事にも成功させていてが、気の塊の大きさによりその強さも破壊力も、まちまちであった。だがそれでも純粋の気だけの力では、今回のような破壊力や威力は殆ど無かった。
 それを考え、今回も同じ様な力加減で気を集中して実行したのだが、結果的には俺が予想していた以上の破壊力があり、しかも異常と言える程の爆破力あったのである。

 まあ確かに全力で気を解放して魔力を一緒に練り合わせれば・・・【破砕爆裂バーストインパクト】や【火炎爆破エクスプロージョン】級の爆発力と破壊力のあるモノが間違いなく放てるとは思うが、流石にそんな事をした時点で、密かに救出作戦を遂行しようとする俺の存在が気付かれると思い、魔力は使わず出来るだけ純粋な気の力による気孔弾を創り出し、しかも威力を最低限に絞りこんだ筈だった。そう精々柵を支持している丸太を倒す程度まで徹底的に威力を落とした小さな気孔弾を創り放った筈だった。

 それなのに、とんでもない破壊力のある気孔弾が出来てしまい、とんでもない爆発音と爆風が発生してしまったのであった。
「えっ!?どうなってんだ?確かに威力は最低限・・・そう直系5センチ満たない大きさの気だけの塊だった筈だが・・・?あっ!それよりもさっさと行動に移ろう」
 まあこの際その事に関しては後でおいおい考えるとして、今のウチに捕らわれて檻に入れられている神聖なエルフ達の救出する為の行動に出たのである。それに今なら柵の内部、集落内にいる奴等が、先程の爆発で発生源であるそちらに意識が向き、全員が大騒ぎの状態になっている。
 しかも俺が行動を起すのに、ちょうどいい目くらましという感じの爆風で土埃が舞い上がって視界を奪っている状態になっていた。



 その為、先程の爆発で無事だった全員が、大慌てで爆発と土埃の発生源である場所へ駆け寄って行っている事が気配で確認取れたのだった。


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