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第12章 新しい家族と新しい場所

12-24 神聖霊国の誕生?

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 もしかしたら王族関係者には、毒とかを盛られていたかもしれないが、そこは俺の渡しておいた状態異常を無効にするアクセサリーを付けてくれていたので心配はなかった。



 恐らく毒物を盛られても気付く事はないだろうが、その毒物を盛った人間は驚く事だろうとその時は思った。何せ毒物をそのまま口に入れようが、振り掛けられたり塗り付けられようが全く効果が無い。
 ましてや暗殺で寝込み襲われようが攻撃されようが、対象者を傷付ける事が出来くさせる不思議アクセサリーだ。
 そんな神話級のアイテムを、俺は知り合い達に渡している。もちろん自分の子供達にも付けさせているのだ。まあ、そのアクセサリー関係を渡す時には、別にその様な機能が有るとは説明してなかったが、その効果を最初に鑑定したリンカとフィーナに後から散々お小言を言われたのだ。

 何故お小言を言われたかというと、まずリンカの方には・・・。
「ユウ君!この物凄いアクセサリーをくれるのはいいけど!みんなに渡すのはどうかと思うんだけど・・・特に私達以外の女の子に・・・」
 リンカの方は実際性能よりも、強力なアイテムを誰彼構わず渡す行為をやめるように言われた。特に俺が渡した割合が女の子が多かったのが不満だった様だ。
 何せ俺が渡したのがミナ達いつものメンバーだけでなく、俺が知り合って気に入っている相手にところ構わず渡しているからだった。事実に男で渡しているのは、ユータとロン、それにシルフィーの父親であるフィルベルト王と兄であるシルヴァ義兄さんだけである。シルフィーの姉であるシルヴィア義姉さんの旦那にも一応渡してはいるのだが、身に付けてるかどうかは知らない、何せ最近会っていないのだ。
 それにその2人は現在この場にはいない、何故なら騒動が起きるかなり前にトライアの街で領主である叔父のロベルトさんのところに行っていたからだ。

 そして、フィーナの方はというと、俺の大量に作り出しているその神話級のアクセサリーに対してだ。大体神話級の品物は、この世に無いに等しい存在なのに、その様な品物を簡単に創り出した俺に対してのお小言であり、大量にその様なモノを創るなと言う注意を含めてだった。
「もう何も言えないけど、流石にこれは・・・まあ、あれ程のモノを創って渡してしまったのならしょうがないけど、今度からは気を付けてよね。ユウマさん!でも、これは・・・ちょっと問題になるかも、性能が凄過ぎるし不老が無いだけで不死の効果に似た属性になってるよ!お爺様が知ったら・・・なのでユウマさんもし他人に渡すのであれば、1回私に見せてくださいね」
 まあ、既に作り出し渡してしまったモノは仕方ないが、今度から何かを創り出したら、まずフィーナに確認して貰わないといけなくなってしまったのだった。

 それで先程、女神であるマリエル様が話していた内容に一旦戻るが、何故そのまま放置していた方が良いのかが、俺達にはさっぱり理解できなかった。現状関係の無い者が巻き込まれる心配は既に無くなってはいるが、その他である街の建物関係が心配である。

 すると俺と同じ様な事を思っていたシルフィーが、俺に話し掛けてきた。
「でも、ユウマ様?マリエル様の話では、そのままにしても問題ないと言ってましたが、どう言う事ですかね?そのままでは街や田畑がひどい事になるのでは?それにもし大丈夫だったとしても直ぐにはシルフォードに戻れないのではどの道・・・」
 確かにシルフィーが言う様に、そのままにしていたら逆に後片付け等が面倒じゃ無いかと思っていると、同じ女神であるフィーナが俺達の子であるエクとレアを抱きかかえた状態で、俺達の疑問に答えてくれた。

「その心配なら要らないわよ。その攻めて来た者達は到着して半日もすればシルフォードをイヤでも離れていくわよ。しかもシルフォードの街は無傷の状態で・・・というより私の加護で傷つけられない様にするから、でも田畑はちょっとどうしようも無いけど、それでも後にちゃんと住める様に、ユウマさんが・・・」
 はっ?どう言う理由なのかがさっぱりだが、恐らくフィーナも未来視で確認したか未来予見で、そう言う未来の結果が確立したのだろうと思う事にした。しかし、最後は俺が後始末をしないといけないのね・・・。

 まあそれを抜きにしても、そろそろあの国に滞在している貴族達には、この世界から退場してもらうのが世の為のような気がしてきた。でも今回は俺が手出しする事は出来ないのでどうしようも出来ないのだ。
 手は出せないが、この際だからドルイド王国の貴族達が攻めてくる様子をちょくちょく気にしながら、そのマリエル様とフィーナが言うような事が起きるまで色々と今後の事を考える事にした。

 それでそれまではシルフォードに関してはほったらかしにする様にして、まずはこの神聖霊の森にある土地を利用して色々と製作する事にした。現状屋敷で面倒を見ている子達は成人するまでは、ちゃんと育てる事を前提で、衣・食・住を与えて最低限の生活が出来る様に自由にさせてるが、・・・実際あまりにも全ての子供達(赤ん坊を除くではあるが)全員がいい子過ぎるし賢いのである。

 自主的に畑作りを行い、進んで自分達が住んでいる屋敷や周囲の掃除を手伝っているのだ!まあ実際屋敷内や城のある部分に関しては清掃を殆どしないでいいようにしている。それは【清掃クリーニング】と【浄化プリフィケーション】の魔法を付与した魔晶石を取り付けているので、魔力操作が出来ればモノの数秒で完了してしまうので室内での仕事は殆ど無いが、それでも子供達は一生懸命やっているので水をさすまい。
 何せ他の場所や将来あの子達が済む場所であろう場所は、その様な設備があるとは限らないからである。

 それにこの場にいる子供達は、現状このままでも自立出来てしまう感じだが、そこは色々と考えて計画を進めようと思っているのだ。
「しかし、よく働くねあの子達は、ホントだったらそんな事しなくて元気に遊んで学んでくれればいいのに・・・」
 まあ実際にミーアとシロンが説得して連れて来た子達は、俺が考えるよりも自分達で好きな様に行動しており、ホントだったら自由に遊び回って欲しいところだが、決して文句を言う事が無く働き回っている。
 ここに連れて来てから今迄進んでよく仕事をするし、将来の為に色んな人に話を聞きちゃんと勉強をしているようだ。とどめには良く言う事も聞くので、何の問題もない・・・このまま正規の使用人として雇っても問題も無いので、現状でも他の子達と同等の賃金を払っても問題ないとも考えているのだが、成人するまではちゃんとした勉強をやらせたいので、この神聖霊の森の居住区にはやはり学園を早急に作る事にしたのである。

 結局のところ色々と準備をしてあれこれしていると、あっと言う間に数ヶ月の時が過ぎ殆どの人がシルフィード公国の事を忘れて、神聖霊の森の居住区での生活にも慣れ街がある正門付近も大きく発展して、今ではかなりの大人数が住む場所となり、今では多くの人が住む居住区の場所を神聖霊街と名付け、中央の島を世界樹島と言われるようになった。
 それで今はまだ大きくはないが、西門側(イルミナ大陸側)の土地に、多種多様な学園や孤児院、それに子供達がその場で過ごせる様に寄宿舎や訓練場等の色々な施設を建設して、いっしゅの魔導学園都市の建設に着手した。

 もちろん子供達の為だけでなく大人でも学べるところを建設するつもりだ。当初は正門近くに建設する予定だったが、みんなの意見やお願いを聞いているうちに、他にも騎士や魔術師、料理人や各項目で覚えたい者の意見がでた。
 そのうえ冒険者ギルドのギルマスであるフィリアさんとサブマスであるヨーコさんから、新人の冒険者の教育場所も作って欲しい等と、多種多様の意見が出たのでそれも頭に入れて行動している。
 それで最終的に全てを一箇所にまとめる事にしたら・・・どうも土地が広大に必要となり、身開拓の土地のままだった東が西のどちらかにするかに迷ったところ、実は東側に関しては沼地や岩等が多く開拓に時間が掛かりそうだったので、西側1択に決まった。



 まあ元々から選択に時間を掛ける訳には行かいからだった。


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