308 / 557
第9章 戦いの中で真実を?
9-68 中央都市リフィーラに戻って。
しおりを挟む
・
・
・
これでメリウェルの街には、魔神が召喚される事は完全に無くなっていたのだが、ユウマが戻った中央都市リフィーラでは、この後の現状どうなるのかが解らない状態になっていたのであった。
・
・
・
そんな事が神界であっている頃に、ユウマはアリア達のいる転移門の広場に戻って来ていたのである。
アリアとミーアは、のんきにベンチに座って食事中であった。
「!?っ、モグモグ、ゴックン。あっ、ユウ兄お帰り。どうだった向こうの様子は?」
「うんうん、どうだったのお兄ちゃん。モグモグ」
アリアとミーアがベンチで、俺が渡していた弁当を開けて、一口サイズのサンドイッチを食べながら聞いてきた。
ちなみに今ここに居ないロンは、ちょっと離れた通りにある売店で飲み物を購入しに行っているらしい。
しかし、もうすぐここが戦場になるかも知れないのに、のんき弁当を食べてる2人もそうなのだが、少し離れているとはいえ、まだ、商売をしてるとはすごい商い根性だと思う。
まあ、事実ここがホントに戦場になるかどうかは解っていないし、もしそうなってもロンが俺がいない間に周囲に結界を張っているようなので問題ないはずだ。
その結界は実際はまだ起動してないので、事実誰も気が付いてはいないが、たちまち魔力を流せば隔離空間が出来る高等魔法を仕掛けてある。
そんな事はさておき、ユウマは2人にちゃんと説明をする事にした。
「あっ、うーん、そうだな。結局魔神は、召喚されなかったな。みんな頑張ってたし、相手の魔人族もあれじゃ、反撃も出来ないんじゃないかな」
2人の質問に対しては、結局魔神は召喚されなかった事を簡単に説明すると、ファルが続けてアリア達に説明したのである。
『そうそう、魔神は出て来ないで面白い魔獣が召喚されたよ。弱い奴だけどね』
『そうですね。面白いお顔のトロルキングが、それとジャイアントマッスルでしたか、両方ともすぐにリンカさんとユータくんに倒されましたが』
ファルの説明に付け足す様に、雪姫がアリア達に説明した。
それからファルが何かを思い出したように、アリアと俺に話し掛けてきた。
『あっ、そうそう後ね。マスターも気付いてなかったみたいだけど、シルフィーはフレイと聖霊合体してたよ。すんごいオーラが出ててすっごい強かったもん。それに完全に一体化してたからフレイの姿が見えなかったでしょ。今度さアリア、私達もやってみようよ!』
「えっ、そんなことできるのファルちゃん!」
『うん、多分できるよ。まあ、マスターとは出来ないけど。アリアとなら出来ると思うよ」
はっ、ファルが今とんでもない事を言ってたな。なるほどそれでフレイの姿が見えなかったのか、どうりでシルフィーの強さが異常に上がっていたのはそう言う事だったのか。俺はてっきり、また、フレイが疲れたか何かで聖霊界に戻ってるかと思ってたよ。でも、何で俺とは出来ないんだ?
まあ、実際後で確認したら、早い話し俺が男性である事が問題なのだそうだ。女性なら問題なく契約者であればある程度意思疎通が出来れば融合みたいな事が出来るそうだ。
ただ問題は時間制限とその後に副作用があるそうだ。副作用に関してはその人により違うので、どんな事が起こるか解らないようである。
そんな中つまらなさそうに、月姫が声を漏らした。
『主様、月はつまんなかったよ。今度の敵に期待するの。そいつも駄目だったらボコボコにしてもいいかな』
何故だか半分怒ったような口調で話していたので、アリアが尋ねてきた。
「ねえ、ユウ兄なんで月姫ちゃん、なんで怒ってるの?」
アリアが月姫の態度を不思議に思い尋ねてきた。
「まあ、そこは色々あるのだよアリア君。そこはそっとしといてやってくれ。恐らくここに現れる奴と戦わせれば機嫌も治るだろうし」
おかしいなさっきは、少し機嫌が戻ってたのに、また機嫌が悪くなってるよ。よっぽど森にいた敵が歯ごたえが無かったんだろうな。欲求不満みたいになってるよ。
アリアには月姫をそっとしておく様に言葉を掛け肩に手を置くと、アリアは不思議そうに首を傾げていたのであった。月姫に関しては俺特製のお弁当とお菓子を出して与えると、先程まで機嫌が悪かったのが一転して大人しくなり、それらを聖霊の3人で仲良く食べ始めた。
いったい何を切欠で月姫がまた機嫌を悪くするかもしれないが、今度の敵は大丈夫だろうと思う。
どうやらかなり強いらしいからであるし、俺も出来れば本気で戦ってみたいと思っていた。月姫ではないが、実を言うと俺もちょっと欲求不満になっているのである。
今までの敵が弱すぎて俺がでるまでも無く、簡単に戦闘が終わっているからである。実は時の迷宮の最初の森はすごく楽しかったからであった。
実際月姫が機嫌が悪いのも、解らない訳でもないのであった。
そんな話をしていると、そこへ飲み物を購入してきたロン戻って来て俺達に声をかけた。
「兄貴、周囲にある魔法陣が微かですか、魔力を帯び出しています。恐らく誰かがここに転移してきます。しかも転移門を使わずにです」
ロンが言うように周りにこの周囲に漂う、魔力とまっく違う流れが感じ取れるのである。
どうやらやっと俺達の目的の敵が、この場所に現れるようなので、気合を入れて待ち構えることにした。
それでそのロンの声を掛けてきて、みんなが気合を入れたと同時くらいに、先程までミーアの横で寝ていたランも首を上げある一点を見つめたのである。
・
・
・
それからアリアとミーアも、それに聖霊の3人もある一点、ちょうど転移門があるその上空に視線を向けたのであった。
・
・
・
・
・
これでメリウェルの街には、魔神が召喚される事は完全に無くなっていたのだが、ユウマが戻った中央都市リフィーラでは、この後の現状どうなるのかが解らない状態になっていたのであった。
・
・
・
そんな事が神界であっている頃に、ユウマはアリア達のいる転移門の広場に戻って来ていたのである。
アリアとミーアは、のんきにベンチに座って食事中であった。
「!?っ、モグモグ、ゴックン。あっ、ユウ兄お帰り。どうだった向こうの様子は?」
「うんうん、どうだったのお兄ちゃん。モグモグ」
アリアとミーアがベンチで、俺が渡していた弁当を開けて、一口サイズのサンドイッチを食べながら聞いてきた。
ちなみに今ここに居ないロンは、ちょっと離れた通りにある売店で飲み物を購入しに行っているらしい。
しかし、もうすぐここが戦場になるかも知れないのに、のんき弁当を食べてる2人もそうなのだが、少し離れているとはいえ、まだ、商売をしてるとはすごい商い根性だと思う。
まあ、事実ここがホントに戦場になるかどうかは解っていないし、もしそうなってもロンが俺がいない間に周囲に結界を張っているようなので問題ないはずだ。
その結界は実際はまだ起動してないので、事実誰も気が付いてはいないが、たちまち魔力を流せば隔離空間が出来る高等魔法を仕掛けてある。
そんな事はさておき、ユウマは2人にちゃんと説明をする事にした。
「あっ、うーん、そうだな。結局魔神は、召喚されなかったな。みんな頑張ってたし、相手の魔人族もあれじゃ、反撃も出来ないんじゃないかな」
2人の質問に対しては、結局魔神は召喚されなかった事を簡単に説明すると、ファルが続けてアリア達に説明したのである。
『そうそう、魔神は出て来ないで面白い魔獣が召喚されたよ。弱い奴だけどね』
『そうですね。面白いお顔のトロルキングが、それとジャイアントマッスルでしたか、両方ともすぐにリンカさんとユータくんに倒されましたが』
ファルの説明に付け足す様に、雪姫がアリア達に説明した。
それからファルが何かを思い出したように、アリアと俺に話し掛けてきた。
『あっ、そうそう後ね。マスターも気付いてなかったみたいだけど、シルフィーはフレイと聖霊合体してたよ。すんごいオーラが出ててすっごい強かったもん。それに完全に一体化してたからフレイの姿が見えなかったでしょ。今度さアリア、私達もやってみようよ!』
「えっ、そんなことできるのファルちゃん!」
『うん、多分できるよ。まあ、マスターとは出来ないけど。アリアとなら出来ると思うよ」
はっ、ファルが今とんでもない事を言ってたな。なるほどそれでフレイの姿が見えなかったのか、どうりでシルフィーの強さが異常に上がっていたのはそう言う事だったのか。俺はてっきり、また、フレイが疲れたか何かで聖霊界に戻ってるかと思ってたよ。でも、何で俺とは出来ないんだ?
まあ、実際後で確認したら、早い話し俺が男性である事が問題なのだそうだ。女性なら問題なく契約者であればある程度意思疎通が出来れば融合みたいな事が出来るそうだ。
ただ問題は時間制限とその後に副作用があるそうだ。副作用に関してはその人により違うので、どんな事が起こるか解らないようである。
そんな中つまらなさそうに、月姫が声を漏らした。
『主様、月はつまんなかったよ。今度の敵に期待するの。そいつも駄目だったらボコボコにしてもいいかな』
何故だか半分怒ったような口調で話していたので、アリアが尋ねてきた。
「ねえ、ユウ兄なんで月姫ちゃん、なんで怒ってるの?」
アリアが月姫の態度を不思議に思い尋ねてきた。
「まあ、そこは色々あるのだよアリア君。そこはそっとしといてやってくれ。恐らくここに現れる奴と戦わせれば機嫌も治るだろうし」
おかしいなさっきは、少し機嫌が戻ってたのに、また機嫌が悪くなってるよ。よっぽど森にいた敵が歯ごたえが無かったんだろうな。欲求不満みたいになってるよ。
アリアには月姫をそっとしておく様に言葉を掛け肩に手を置くと、アリアは不思議そうに首を傾げていたのであった。月姫に関しては俺特製のお弁当とお菓子を出して与えると、先程まで機嫌が悪かったのが一転して大人しくなり、それらを聖霊の3人で仲良く食べ始めた。
いったい何を切欠で月姫がまた機嫌を悪くするかもしれないが、今度の敵は大丈夫だろうと思う。
どうやらかなり強いらしいからであるし、俺も出来れば本気で戦ってみたいと思っていた。月姫ではないが、実を言うと俺もちょっと欲求不満になっているのである。
今までの敵が弱すぎて俺がでるまでも無く、簡単に戦闘が終わっているからである。実は時の迷宮の最初の森はすごく楽しかったからであった。
実際月姫が機嫌が悪いのも、解らない訳でもないのであった。
そんな話をしていると、そこへ飲み物を購入してきたロン戻って来て俺達に声をかけた。
「兄貴、周囲にある魔法陣が微かですか、魔力を帯び出しています。恐らく誰かがここに転移してきます。しかも転移門を使わずにです」
ロンが言うように周りにこの周囲に漂う、魔力とまっく違う流れが感じ取れるのである。
どうやらやっと俺達の目的の敵が、この場所に現れるようなので、気合を入れて待ち構えることにした。
それでそのロンの声を掛けてきて、みんなが気合を入れたと同時くらいに、先程までミーアの横で寝ていたランも首を上げある一点を見つめたのである。
・
・
・
それからアリアとミーアも、それに聖霊の3人もある一点、ちょうど転移門があるその上空に視線を向けたのであった。
・
・
・
0
お気に入りに追加
4,659
あなたにおすすめの小説
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚
mio
恋愛
ウェルカ・ティー・バーセリクは侯爵家の二女であるが、母亡き後に侯爵家に嫁いできた義母、転がり込んできた義妹に姉と共に邪魔者扱いされていた。
王家へと嫁ぐ姉について王都に移住したウェルカは侯爵家から離れて、実母の実家へと身を寄せることになった。姉が嫁ぐ中、学園に通いながらウェルカは自分の才能を伸ばしていく。
数年後、多少の問題を抱えつつ姉は懐妊。しかし、出産と同時にその命は尽きてしまう。そして残された息子をウェルカは姉に代わって育てる決意をした。そのためにはなんとしても王宮での地位を確立しなければ!
自分でも考えていたよりだいぶ話数が伸びてしまったため、こちらを姉が子を産むまでの前日譚として本編は別に作っていきたいと思います。申し訳ございません。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる